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ポセイドンズ~海上保安庁特殊警備隊(SST)~  作者: 佐久間五十六


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第57話ユニット別対抗戦(UBTS )ファーストユニット~フォースユニット

 相次ぐゲロッグがらみのスパイ行為を受けて、突撃ユニットであるファーストユニット~フォースユニットで、非常時の対応を確認する為、急遽UBTSが開催される事になった。本来なら定期訓練の総仕上げとして行われていたUBTSではあるが、今回の緊急抜き打ちのUBTSは、ファーストユニットVSフォースユニット、セカンドユニットVSサードユニットの勝者が決勝を戦う事になった。

 「いいか、今回は勝ち負けは二の次だ。非常時でどこまで自分達の力が発揮出来るかが大切だ。」

 「はい!」

 「非常時とは言え、ファーストユニットには勝てねーよな…。」

 「まぁ、普通に戦ったらな。でもどのユニットも打倒ファーストユニットで来るはず。その為にも初戦のサードユニットには負けられないぞ?」

 「ノムケンさん、やっとセカンドユニット班長らしくなりましたね。」

 「神隊長にはダサい所は見せられないからな。」

 「マジでファーストユニットに勝つつもりですか?」

 「やってみなきゃ分からんやろ?」

 「最近ファーストユニット班長になった中野2正って人がオセオセオラオラの人ですからね。大山さんとは全然タイプが違いますよ。中野2正の事ですから、ぐぅの音も出ぬ様に優勝を狙って来るはずですよ。」

 「そこを倒しに行くんちゃうん?てか、アシスト要員で神隊長が入ってくれるなんて、勝ったも同然じゃないか?」

 「そうまでしても、勝つのがセカンドユニットの宿命だろ!」

 「神隊長、セカンドユニット出身だからセカンドユニットの事ひいきにしてるのかな?」

 「まさか?それは無いだろ?愛着はあるかも知れねーが人数調整で入ってくれたんだろ?」

 「まぁ、頑張ってファーストユニット倒そうぜ?その前に難敵のサードユニットを倒さなければならない。」

 「セカンドユニットを引きずり下ろすにはこのタイミングしかない。」

 「三上2正!?」

 「誰もサードユニットが勝ち上がるなんて、これっぽっちも思ってはいない様だが?」

 「実力差はそこまで無いと思っているよ。」

 「神隊長!?」

 「セカンドユニットはファーストユニットの方しか見てないから、ワンチャンあるんちゃうか思うておりますわ。」

 「確かにな。三上2正の言う通りかもしれない。目の前のサードユニットを倒さなければファーストユニットに勝つ事は出来ないからな。付け入る隙は充分にある。」

 「一軍、二軍、三軍、四軍。それが俺達SSTのすみわけだ。それを打ち破るのはどのユニットにとっても長年の悲願であるからな。」

 と、まぁ各ユニットのプライドがぶつかるUBTSのルールはシンプルだ。巡視艇とねに乗り模擬船舶に乗り組みターゲットを全て打ち緒としたタイムで争う。模擬船舶とはUBTS様に造られた木造船舶で、従来のUBTSでも使われて来た代物である。

 「スーさん?」

 「何だノムケン?こっちは忙しいんだよ?」

 「UBTSに使われる木造船舶の事なんだけど…。」

 「ノアの箱船の事か?毎回設定は変わるからな。前もって分析するのは困難だぞ?」

 「ノアの箱船?」

 「こいつを攻略しなければ、ファーストユニットどころかサードユニットにも勝てない。」

 「こちらの戦力とサードユニットの戦力には少し差があるが、それは机上の話。それはファーストユニットやフォースユニットにも言える話。」

 「具体的にこの戦いで勝ち抜くにはどうノアの箱船を攻略しなければならないか…?」

 「決勝を戦うカードがどうなるかは分からないが、過去のUBTSのデータからどう戦えば良いのか傾向と対策はある程度出来る。」

 「頼むぜ、スーさん。」

 「後は射撃力か?」

 「そうなりますね。まぁ、定期的に訓練様に造られた船ですから、いつもの正確無比な射撃が出来れば問題はないはずでしょう。」

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