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ポセイドンズ~海上保安庁特殊警備隊(SST)~  作者: 佐久間五十六


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第37話報復その③

 スーダン国内のゲロッグ本部の空爆は米国に任せて、SSTは米国海兵隊と共に南アフリカにあるゲロッグの支部を攻撃する作戦に従事する事になったのである。

 「私は米国海兵隊のテール大佐だ。今回の作戦の指揮をとる。よろしくな。」

 「自分は神海人と申します。日本側部隊の責任者です。よろしくお願いします。」

 「今回制圧を予定しているゲロッグの南アフリカ支部は、喜望峰に近い。船舶でギリギリまで接近して、上陸し急襲する。ゲロッグの反撃も想定される。充分に警戒してくれ。」

 「了解しました。」

 ひだ型巡視船とあそ型巡視船は米国海兵隊の強襲揚陸艦エゼックスに随伴し作戦の時を待った。予定では作戦の開始は現地時間の二時間後PM18:00であった。

 「遂にこの時がやって来ましたね、神隊長!」

 「ああ。この作戦を無傷で終えて、大山の墓前に良い報告が出来るといいな!」

 「はい。そうですね。」

 「ノムケン!」

 「はい?」

 「もう俺はセカンドユニットの班長を兼務していないからな。つまりノムケンの双肩にセカンドユニットの命運がかかっている。誰も死なすなよ?」

 「また、そうやってプレッシャーをかけますね。まぁ、今回は米国海兵隊もいますし、油断しなければ大丈夫ですよ。」

 「今回の作戦において私は現場に出動せず、テール大佐と強襲揚陸艦エゼックスの指揮所に籠りきりになる。だからセカンドユニットの事はノムケンに任せたぞ!」

 「了解しました。」

 「Mr.神!テール大佐がお呼びです。」

 「分かりました。今行きます。」

 「神!何をしていたんだ?」

 「すみません。部下と話し込んでしまいまして。申し訳ありません。」

 「作戦一時間前だぞ?やる気あるのか?」

 「申し訳ありません。」

 「作戦内容はこうだ。まず我々海兵隊が先行し後ろからSSTがついてくる。場所はもうCIAの内偵で把握している。簡単だろ?」

 「ええ。とても"イージー"ですね。しかし狙撃手(スナイパー)がいないかを確認して尾行したいと思います。」

 「うむ。分かっているじゃないか。」

 「こちら神。ファーストユニットから順に上陸せよ。尚、特別警備隊員はひだ型巡視船に10名、残りの特別警備隊員であそ型巡視船の船番をしてくれ。」

 「了解しました。」

 「Mr.神?全員参加じゃないのか?」

 「米国に我が国(日本)の誇るSST(ポセイドンズ)の力を見せつけてやりましょう‼と、言うよりもこの辺り(喜望峰周辺海域)は波が高い。もし無事に作戦を遂行出来たとしても、母船が無ければ笑えませんからね。」

 「なるほど。懸命な判断だ!」

 「じゃあ、サクッとやっつけましょう!」

 「よし、暗くなって来た。そろそろ作戦開始時刻のPM18:00だな。(エックス)地点まで、前進せよ。」

 「了解。」

 「ファーストユニットからフォースユニットまで各隊は米国海兵隊員の後を追え。周りに気を付けろよ!」

 「近くに中規模の(7~10階建て)の建造物を視認。」

 「そこだ!ゲロッグ南アフリカ(喜望峰)支部がある。」

 「go、go、go!」

 「fire、fire!」ズドズドズドド

 「始まりましたね?」

 「テール大佐?今回の作戦には何名の海兵隊員を導入されたのですか?」

 「約100人だ。こちらとしても、余裕はないよ。」ドーン、ドーン「迫撃砲だ!」

 「こちらファーストユニット。A棟の制圧を確認しました‼」

 「こちらセカンドユニット。B棟の制圧を確認しました‼」

 「こちらサードユニット。C棟の制圧を確認しました‼」

 「こちらフォースユニット。D棟の制圧を確認しました。残るは中央部のE棟のみです‼」

 「反撃する間を与えるな!go、go、go‼」ズドズドズドド

 「captain?こちらもE棟を制圧確認。」

 「よし、ゲロッグの武器弾薬を回収!」

 「テール大佐やりましたね?」

 「ああ作戦は成功だ。」

 「captain?A~E棟内部の武器及び弾薬は回収しました。」

 「よし、引き上げだ。」

 「了解!」

 「長居は無用ですもんね?」

 「ああ。どうせまた性懲りもなくここに拠点を構えるんだ。ビル爆破でもしとけば良かったな?」

 「まぁ、そこまでの火力はありませんよね。」

 「ご明察!」

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