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第1章・第1話着任

 話せば長くなるのだが私、神海人(じんかいと)は海上保安大学校と言う諸外国では沿岸警備隊士官学校にあたる学校を無事卒業し3等海上保安正と言う階級を与えられ、第5管区大阪特殊警備基地(1996年5月11日発足)に配属・着任となった。厳密に言えば第2特殊警備隊の副班長を拝命していた。

 「いきなり副班長とは荷が重いかも知れないけど一緒に頑張ろう!」

 そう言ってくれたのは第2特殊警備隊班長の矢部隆史2等海上保安正であった。

 「皆、今日からセカンドユニット(第2特殊警備隊)の新たな副班長を紹介する。神海人3等海上保安正だ。」

 「初めまして、神海人です。前任の小野田副班長の殉職に伴いまだ保大(海上保安大学校)を出て間もない若造ですが、セカンドユニットの副班長となりました。どうか厳しくご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。」

 すると、早速ヤジが飛んで来た。

 「保大出のエリートだとしても手は抜かねーすっよ?」

 「まぁ、そう言うなって。一人ずつセカンドユニットのメンバーを紹介する。班長の矢部隆史。突撃第1班(突1)の野村貴(弟)2等海上保安士と細谷3等海上保安士。突撃第2班(突2)の野村建(兄)1等海上保安士と木村2等海上保安士。尚突1と突2は自動小銃(64式/89式小銃)で突入する。潜入特別班(潜1)は気泡が出ない循環式潜水器を使用した潜水により、第1に接近。対象船舶に乗り込み犯人を制圧する。」

 「潜1の星2等海上保安士と鈴木1等海上保安士だ。よろしく。」

 「よろしくお願いします。」

 「ちなみにここってもしかしてSST(special-sequrity-team)ですよね?」

「ああ。シージャックやサリン等の有毒ガス使用等の高度な知識及び技術を必要とする特殊な海上警備事案に対処するのが、海上保安庁特殊警備隊(通称SST/ポセイドンズ)と世間ではそう呼ばれている。」

 「ポセイドンズ…。」

 「と言っても出場事案は様々だ。大量破壊兵器を搭載している容疑船舶の制圧と検査(臨検)、暴動の鎮圧、海賊行為への対処、工作船事案、爆発物の処理、密入国や麻薬密輸船の摘発。まぁ、分かりやすく言えば警視庁のSATとSITそこに爆発物処理とNBC対策等の能力を持つユーティリティな部隊と言う事だ。と、ここまでは理解出来てるね?」

 「はい。」

 「ヘリからのリペリング降下なんかもあるよ?」

 「正に命懸けですね。」

 「SSTが駄目ならもうお手上げだからな。」

 「だから最後まであきらめる訳にはいかないんだよ。」

 「海の守り神に相応しいと言う事ですね。」

 「とは言え、俺達も人間だからな。出来ない事もある。」

 「だから訓練するのよ。とびきりの訓練を!」

 「SSTでは二人一組でバディを組んで行動する。神、貴様のバディはこの俺だ!」

 「矢部班長とバディですか?」

 「SSTではファーストユニット(第1特殊警備隊)からフォースユニット(第4特殊警備隊)までが制圧突撃部隊で、第5特殊警備隊が救命班、第6特殊警備隊が爆発物処理班、第7特殊警備隊が化学防護能力(NBCテロ対処能力)をそれぞれ備えている。」

 「それくらいを把握しているだけで良い。まぁ、セカンドユニットの俺達は真っ先に前線に送られるって事は覚悟しておけ!」

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