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第17話ユニット別対抗戦(UBTS )②

 「あーあ。やっぱファーストユニットには勝てなかったか…。」

 「射撃がな…。」

 「まぁまぁ、セカンドユニットも健闘したんちゃう?」

 「矢部班長。良いんすかそれで?」

 「しっかり努力してりゃあいつかファーストユニットに勝てる日が来るかもな。」

 「UBTSってそない大事な大会なんですか?」

 「神3正は良いですよね。自動昇進なんですから。」

 「そないな事ないで?結果出さんとあかんねんから。」

 「神3正はユニット間のドラフトトレード制度を知らないですからね。」

 「ユニットドラフトトレード制度?」

 「UBTSで活躍した隊員を他ユニットに移籍させるって言う制度だよ。便宜上ファーストユニットに移籍する事も可能だが、この制度でファーストユニットに行った人はいない。」

 「今年も望み薄ですね。」

 「まぁ、厳しいだろうな。この成績では。」

 「皆、ファーストユニットファーストユニット言いますけど、そないに誇り高き部隊何ですか?」

 「神3正、ファーストユニットはSSTの顔でありエースなんだよ。この部隊にいる以上はそこは一つのマイルストーン何だよ。その分訓練も別格にハードだけどな。」

 「ファーストユニットは最後の砦でもあるしな。」

 「それは何となく分かる。」

 「ファーストユニットは猛者の集まりだよ。正に精鋭揃いだよ。」

 「あの正確無比な射撃を見てれば分かるよ。」

 「つーか、保大で習わなかったんですか?」

 「習った記憶はあるな。まぁ、ファーストユニットがこないな部隊とは聞いていなかったがな。」

 「隊員名簿から除外されるくらい、SST隊員の機密度は高い。言わば海保の伝家の宝刀でもあるからな。SSTにいるだけでも凄いのに、更に上を目指すとは見上げた向上心やな。」

 「今回のUBTSでのユニット間トレードは無かった。」

 「もうリザルト出たんすか?」

 「安田3監がそう言ってた。」

 「さ、皆切り替えて飯行こうぜ!」

 「そういゃあ今日は朝から何も食っていないかも。」

 「強靭な肉体は良質な食事とトレーニングからしか生まれない。」

 「毎日沢山訓練して沢山飯食ってますからね。毎日プロテインやサプリメントって訳にはいかないからな。」

 「日本人なら米を食え米を。」

 「今頃ファーストユニットの奴等祝勝会でもしているんすかね?」

 「いや、あの班長の事だ。限界までトレーニングしてるかもな。ま、セカンドユニットにはセカンドユニットの流儀があるからな。」

 「マジすか?UBTSの後っすよ?」

 「いつ出動するか分からないからな。特にファーストユニットが出動するのはかなりのレアケース。」

 「大抵の場合フォースユニットやサードユニットでかたがつくからな。それにもしファーストユニットでも止められないとなると、海自も顔を出す様な激ヤバ案件。失敗だけは許されないと言うプレッシャーもいつもある。UBTSなんざ、ファーストユニットにしたら、御遊戯会位の感覚なのかもな。」

 「御遊戯会って(笑)。」

 「ま、特別警備隊の力を借りる位の小規模部隊だ。仲良くやろうぜ?」

 「確かに神3正のおっしゃる通りですね。」

 「前から思ってたんやけど、何で俺の事副班長って呼んでくれへんの?」

 「矢部班長がSSTの副隊長を兼ねてるからですよ。紛らわしいし、神3正はもうそれで定着しちゃってますから。ま、保大出のキャリア組なんだし、セカンドユニットの副班長が新たに誕生するまでのつなぎなんすから気にする程の事ではないのでは?」

 「ノムケン、そのあたりにしてやれ。」

 「神3正もそんな事は百も承知だよ。な神3正?」

 「ノンキャリとキャリアは警察や自衛隊だけの専売特許じゃないからな。」

 「そう言われちゃうと、言い訳出来ないですよね。」

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