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レティシア公爵令嬢は誰の手を取るのか  作者: 宮崎世絆
幼少期編

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29 初めての一目惚れ(アルバート視点)

短いエピソードなので、本日三話、更新致します。

 大人しそうで凄く綺麗な子だ。初めて見た時、素直にそう思った。


 しかし心の底では、どうせこの子も母や妹に似て本性は口煩くて、金銭感覚の無い残念な子なのだろうと勝手に思っていた。


 大抵の女の子は薔薇が好きだからレティシアも好きだろうと思い、母の自慢の薔薇が植えられた庭へ連れて行った。


 折角だから一本位プレゼントしようと思って薔薇を摘もうとしたら、棘で怪我をしてしまった。

 情けないオレの姿を見て、どうせ隠れて嘲笑うのだろうと考えて嫌な気分になったけど、レティシアは心から心配そうな顔をして、オレの手を手当てしてくれた。


 ここでは使えない筈の魔法まで使って。オレの為に、無我夢中で使ってしまったみたいだった。

 高すぎる魔力、本当は隠しておきたかっただろうに。


 健気な行動に愛おしさが芽生えた一方で、美しくて可愛らしい顔が少し青ざめていて可愛そうになった。


 そんな顔をしなくて良い。誰にも言わない。


 さっき笑ってくれた様に、綺麗で優しい笑顔を見せて欲しい。


 だからオレとレティシアの秘密だ。そう言ったら顔を赤らめて顔を隠してしまった。


 その初心な行動に、オレは心を撃ち抜かれたように一瞬で恋に落ちた。


 隠さないで見せてほしい。もっと君の事が知りたい。


 それに君も、オレの事をもっと知って欲しい。



 そして、出来るならオレを……好きになってほしい……レティシア。

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