祈り~親愛なる君へ~
親愛なる友達の君。
傍に居なくても、遠く離れていても、ぼくはちゃあんと知ってるよ。
君がいつも頑張ってるってこと。
誰にも気付いてもらえなくったって、一生懸命、自分と戦い続けてるってこと。
君は強くてかっこよくて、ぼくの憧れの人なんだ。
だけど、お願いだよ。
どうかもうこれ以上、頑張りすぎないで。
周りはいつも冷たくて無関心。
お構い無しに君の努力を搾取する。
このままじゃ君が壊れてしまいそうで不安なんだ。
ぼくは地位も名誉もない非力な大人で、君に何もしてあげられないけれど。
いつだってここから、強く強く、祈ってるよ。
君が毎日、あたたかなベッドでぐっすりと眠れるように。
君が毎日、美味しいものをゆっくり食べられるように。
君が毎日、大事な人にたっぷり愛されるように。
どうか、どうか。
君が毎日、心の底から笑顔でいられるように──。
お読みくださりありがとうございました。
ただの祈りも言の葉に綴れば、きっと大切な人に届きますよね。