第九十三話 「вызов(名呼び)」
「Б... Чи Чикошо, Я думаю
что твоя голова
удалось это сделать...
(Блин チ、チクショウ--------
ア、頭ガ....! ど、ドウにカ....
なっ ちまったみてぇだ・・・・!)」
「О спокойный Антон,
(お、落ち着けっ、アントン....ッ)」
"カタッ カタタタタタタタタタッ_________
「・・・・!」
"フォォォオオオオ......."
「-------!」
"ジジッ-------- ジジシジッ--------!!
「бо́же мо́й! Ц,Цыпочки!
(・ ・ ・ ・ бо́же мо́й
チ、チクショウ---------、っ!)」
「ザザッ----------
ザ--------
「Антон,
(・・・・アントン....)」
レベデワ達が"声"に耳を澄ましていると、
巨大なコンピュータのパネルから空中に向かって
スクリーン状の光の様な物が浮かび上がり
そのスクリーンの中に形のはっきりしない
"黒い影"が周り、そして
壁の前に浮かび上がる--------
「Вау, я ! Что случилось?
(______お、オレハ....ッ、???
ど、ドうナっチまっタンだ-------??)」
「О Антон!
(あ、アントン-------!)」
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「"いマ"となってハ、いイおモい出ダ....!」
「・・・・」
「オイオイ、クダラネエミノウエバナシナラー
カウンセリングデモウケタラドウダ」
「-------お前.... 誰なんだ?」
「--------! ガガッ....
"ダれ"とハ.....?」
「ゴウナ・・・・」
"作業者"と名乗るこの"声"が
ツベフォフの身の上話を語り出したのを聞いて、
河野は飽きれ顔でこの話を聞いていた
スサケフスキの横から一歩前へと
壁に向かって近づいて行く
「作業者だとか.... 同僚だとか....っ
何かそんな事を言ってるが....」
「ゴウナスワン....ッ ゴウナスワンッ....!」
「・・・それに.... お前....
"作業者".... "人"だとか言ってるが
そもそもお前は.... "人間"じゃない.....
-------違うか?」
「--------- ガガッ.... ピピピ....?」
「ニ、ニンゲンジャネェ?
チガカヨテネエテコトカ....??」
「・・・・ガガッ、!」
"パッ------ パッ、!"
「ソイツァー バカナハナシダー ゴウナ....ッ
イマコウシテコノコンピュータハ
オレタチトシャベテルズゥエ....」
「・・・・馬鹿か、お前は」
「-------エ?」
「・・・・ピピッ!」
何も分かっていないスサケフキから離れると
まるで動揺した様にパネルを点滅させている
"巨大なコンピュータ"
を河野は見上げる
「こいつは"人間"じゃない・・・・」
「?? ニンゲンジャネエ、テ......」
「ピピッ-------!!」
「今までの出来事--------
そして、この場でのやり取り.....」
"カッ カッ カッ カッ カッ---------"
「・・・・!」
"パッ! "パッ!"
「・・・・」
更に一歩壁へと足を近付けると
周りのパネルが不規則に光り出す-------
「--------カタタタタタタタタタタ....!
「ナ、ナンダ.... パ、パネルグワ....!?」
"ガコッ!
---------ガコッ!!"
「・・・・!」
指摘された言葉に反応しているのか
"壁のコンピュータ"
のパネルが壁の表面で不規則に突き出たり
無軌道に動き始める.....
「この"声"を聞けば分かるだろう・・・・
発音、イントネーションもバラバラだし、
時々流暢な日本語------
それにロシア語を使い俺やお前....
二人と話している....
それにこの"声"は、まるで------
同僚どころか本人しか知り得ない様な話を
当たり前の様にしているだろう.....
同僚でない.... そして人間でも無い....
だとすると、この"声"は------」
「.....! ピピッ!」
"ガコッ
"---------ガココッ!"
「カ、カベガ....!」
「ピピッ.... "コうノ".... ア、アナタハ....!」
"パチッ!"
-----------パチッ!
「お前は、"誰"なんだ-------!?」
「・・・・! --------ピピッ!