第八十七話 「Непредвиденный(不意)」
「"い ミ"......」
「そうだ.... ツベフォフ、奴が何故....
今俺達をこの地下の場所....
この場所に呼んだ理由は何となく分かったが....
奴がこの極層だとか.... この場所でしている
事には不可解な事が多すぎる」
「・・・・」
"ピッ ピッ"
「-------ヒカテルズゥエ....!」
"パッ! パッ!
「・・・・」
何か返答に窮しているのか
河野の"問い"に対してまるで壁の様な
見上げる程の高さの巨大な
コンピューターの表面部分が、
回路の熱を放射しているのか所々が
まばらに光り出す
「かレ.... ツベフォフのもクてきハ
"混ドウ...."、ソシテ深い考えハ
かレの"ドウリョウ"であル
わタしニ も不カ解ナとこロがあル-------」
「・・・・」
"ピッ! ピピッ!"
「・・・・・」
暗い場所で点滅を繰り返す
コンピュータのパネルを見ながら
「・・・・」
河野は今聞こえて来る"声"に
耳を傾ける-------
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「Б встроенный элемент??
(イ、インライン要素??)」
「・・・・」
「(ほ、ホームページって....
ぱ、パソコンの"ホームページ"って
事だよな....?)」
「・・・・」
この地下の場所で、ツベフォフ。
今目の前にいる理解し難い行動を
繰り返し続ける男に、その行動の
"意味"について尋ねるが
その口から出て来た言葉はただの
"ホームページ作成マニュアル"
だった....
「Хо домашняя страница
Эх ты
(ほ、ホームページ....って....
あ、あん------
「Структурализм
("構造論"だ。)」
「картина?
(え?)」
言葉を遮ると、ツベフォフは
そのまま話を続ける
「я просто делаю рамку,
Это просто знакомый и
простой для понимания
примера действий
которые я
предпринимаю сейчас,
(・・・私が今しているのは
ただの枠組み________
今私が取っている行動をあえて
身近で分かりやすい例に
例えたに過ぎない-------)」
「た、例え・・・」
「На приблизительной
домашней странице
другая страница
находится под обычной
верхней страницей
которая имеет
структурную форму
подобную иерархии,
(おおよそのホームぺ--ジは
通常のトップページの下に
別のページが配置され、
それはまるで階層構造の様な
形状をなしている....)」
「・・・・」
「Это подземное
пространство мы
сейчас, Другими
словами он имеет
иерархическую
структуру,
(この今私達がいる地下空間.....
それも言うなれば
"階層状"の構造になっている....)」
「Или иерархия,
(か、階層・・・・)」
確かにこの地下の場所は地上から
今自分がいる部屋まで下りている
"階層"の様な構造になってると
言えるのかも知れない
「И в чем смысл,
(・・・・それに、何の意味が....)」
「・・・・」
"ガラッ.....
「・・・・!」
言葉に興味が無いのか
床に転がっているマネキンに
冷たい表情を浮かべるとツベフォフは
部屋の中を見渡す....
「(い、インライン要素....!
ぶ、ブロックレベル要素....
ふ、二つの要素は、
"階層構造"で成り立っている....)」
よく分からず、適当に頭の中で説明を変換し
間違ったホームページ構造を
頭に思い浮かべる-------
「("TLD"・・・?)」