第八十四話 「сосед(隣の人)」
「(У(ウー=河野).....)」
「Я вижу это, но я не
могу его коснуться,
Оита, это была
странная ситуация!
(見えているのに触れられない....
大分、おかしな状況になったな....」
「・・・・!」
「おい、スサケフスキ-------
この馬鹿デカいコンピュータ....」
「ヘヘッ カマヤシネェヨ.....
ソンナノ、ホンショノゴロツキト
タイシテカワリャシネェ....」
「(・・・・・!)」
すぐ壁の向こう側
「オッ.... コリャア....
アダ、ガチト、キキスギタノカイ」
「もう少し慎重にやれ」
「Сусук Фусуки,
(・・・・スサケフスキ....)」
巨大なコンピューターが置かれた部屋の中で、
透明なガラスの壁を挟み壁の向こう側にいる
自分が追っていた被疑者の一人である
"У(ウー=河野)"
の姿が見える事に、レベデワは
何かもどかしい印象を感じながら
二人の男を食い入る様に見る-------
「Отсюда вы можете
увидеть другую сторону
но с другой стороны
кажется, что
это не видно,
(こっちからは向こうが見えてるが.....
向こうからはこっちが
見えていない様だな....)」
「Похоже, так!
(・・・そうみたいね....っ!)」
壁の向こう側にいる二人の男に
刺す様な目つきを浮かべるが、
まるで気にする様子も見せず
二人は笑っている様にも見える-------
「・・・・!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「つ___マ...、リ-------
ワレわレ.... イヤ、ワタシは
アなたタチニキョウりョク __----
救ウタめニ__----- レンラクヲ....
トっタ.....!」
"ピッ! ピピッ!"
「・・・つまり、お前------
この地下空間でツベフォフの仕事を手伝う
作業者だとか.....
つまり、今お前はツベフォフが取っている行動が
常軌を逸し-------
それを"止める目的"で俺達と
連絡を取った....
------そう言う事なのか?」
「ガガッ-------- ソウ.... な、ル....
ジカ----- ん、 ハ スク----ナイ....」
「・・・・」
「ウォイウォイ、 --------アガッ
オメェコウノ.... コンナポンコツイウコト
タヨレル、オモッテンノ?」
「・・・・」
目の前にある、巨大なコンピュータ
「コ、ウノ--------」
「(・・・・何の目的か分からなかったが....)」
何か暗い実験器具や水槽が置かれた場所で
河野、スサケフスキが部屋の中を探し回っていると
部屋の一番奥に置かれた巨大な
コンピュータが疎らに光り出し、それと同時に
"声"が聞こえて来る--------
「"止めて欲しい".... と言うが
お前はツベフォフの元で仕事をする....
協力者だろう?
それが何故ツベフォフの利益に反する-------
奴にとって不都合な事をするんだ....?」
「ピピッ! そレ ハ--------」
「・・・・」