第六十九話 「Небо дверь(空の扉)」
「("マネキン"か.....?)」
"ガララッ....!"
「・・・・そう.... この------部____屋、は
"彼女"のために_____造られた-------」
「さっきから.....
"使者"だとか、"意志"だとか....
"彼女"だとか....
一体何の事を言ってるんだ?」
「-------ピピッ!」
「・・・・・」
柱の周りから伸びる枝、
海面の筏から柱を伝いその場所まで
河野、スサケフスキが登って行くと、
下の海面からあまり離れていない
その枝の上に黒い線の様な物が見え
【(・・・・!)】
それがこの無人島の様な場所から外へと繋がる
"出口"だと思った河野は、
スサケフスキと共にその黒い線に象られた
周りの景色と同化した扉を開け、
この工場の様な廃屋へと足を踏み入れる.....
「そ-----の 人形_____」
"ガサッ!"
「・・・・この、"マネキン"の事か?」
散乱した物が置かれている
コンクリートの床を見ると、その床の上に
大量に置かれた同じ様な顔つきをした
歪に欠けた人形の
マネキンが置かれている.....
「この場所は.... 彼女______
このロシ----アに存在------シた
"二人の科学者"の
弟-------」
「(全部.... "同じ"顔だ....)」
"声"を聞きながら、
部屋の中に無造作に置かれている
そのマネキンに目を向けると
長い髪-------
青い瞳----------....
全て等しく同じ顔つきをした
"白人女性"の顔が見える.....
「・・・・訳が分からんが.....
全部同じ顔をしてるってのは.....
何か、"目的"でも-------」
「それ、-------- は-------
「ピピッ!」