第六十七話 「Голос(Voice)」
「コウノ.... スサケフスキ?」
「!? な、何だ-------!?」
「コ、コイツァ....!!ッ」
"バッ! バッ!"
「(---------、)」
缶詰の事に対して河野、そしてスサケフスキが
話をしていると、突然どこからか
"声"の様な物が聞こえ思わず
二人は周りを見渡すが、
「・・・・、?」
「ナ、ナンダ.... ゴ、ゴウナ....ッ」
「-------あなた達は、"彼"-------を....」
「え、"枝"か?」
「ガッ、 ガガッ!」
「・・・・!」
「ピピッ ピ--------------.....
「彼------は も___う--------」
河野が頭上、少し高い場所にある
巨大な柱から突き出た枝の様な場所を見ると、
そこに青空、そしておそらく
その辺りからだと思われるが、
雑音が混じった機械的な音声の
"声"が聞こえて来る---------
「コ、コリャア.... サキノ.....
"サギョウイン"ジャネエノカ....?」
「聞こ------- ....え..... る.....?」
「・・・・ああっ! 聞こえるっ
"聞こえる"ぞっ!?」
「そ------ ....う....」
「ナ、ナンダッ?
シラクセエェ--------ッ!!」
"ガッ!!
「--------スサケフスキッ!!」
「!」
見えない場所から"声"が聞こえてくる事に
感情が刺激されたのか、スサケフスキは
筏の端にあった重りの様な大きさのある石を
"声"の方に向かって振りかぶるが
「・・・・学習しろ....っ
さっき、お前は"それ"であのスピーカー....
"声"が聞こえなくなったんだろう?」
「・・・・オメエノイウトオリダ....ッ!」
"スッ"
振り上げていた石を
スサケフスキは筏の上に置く.....
「コウノ..... スサケフスキ....?」
「-------で、何の話だ.....?」
「あなた達.... 彼の------"意志"--------」
「("意志"---------