第六十四話 「Сорок двенадцать мыслей о смерти(異連界四十二死想)」
「ハハァ--------ッ!
エモイ.... 否っ エモイ、
geld・G/タカカズよ.....っッ!」
"ガランッ ガランッ ガランッ ガランッ!!"
「-------タカカズさんっ」
「鳳凰仙.....!」
"ガランッ! ガランッ!!"
線悦の消失、二千二百四十五階層。
「-------これを使えば
"ゴヴォルザーク"をもしかしたら・・・・!」
「すまねえ・・・っ」
"ガランッ!"
「・・・・!」
隆和は、かつての良きライバル、そして
聖女子高学園と対の器とされている
今は味方となった
"邪聖女子高学園"
"喬漣の翼"
と字名される選ばれた、二十四女子高生の
戦士の一人
"鳳凰仙"と呼ばれる、黒い肌に
右前の打掛けを左に直した
女子高生が手に持っている
"伴天連の鐘"
と呼ばれる聖女子八相丁の一つである
金を手に取り空間の狭間と狭間、
その狭間に流動体とも、気体ともつかない
奇妙な姿で浮かび上がっているゴヴォルザークを
見据える--------
「グハハ-------ッ
"鳳凰仙"の力を得たか....っ!」
「これ以上、"増輻射"はさせんぞ....っ!」
「--------どうかな?」
「.....くっ!」
"ガランッ!!"
「---------ハォァアァァァアアアアアア....」
"シュワァァン.... シュワァァアアアン......"
「"相界"が.....」
「-------避けるのだっ "タカカズ"ッ!?」
「-------、ッ!?」
すでに、ゴヴォルザークの支配領域である
"相界"が数千度に渡る消滅を繰り返したところで
その消滅を乗り越え四十二の分体を
二十八へと統克
(偶数を自分の楔としその代償に
分体との新たな契約を結ぶ事)
し、虹色の翼を生やした聖三姉妹の長女
"天音寺 遥"
が上空を飛翔し続けるのを真近に
またぞろ転生を目論んでいる
四人目のゴヴォルザーク、そして
右手にエモイソード、更に左手に
伴天連の鐘を持ち静祈の天の構えを取っている
隆和に上空から、聖鳥と天使の
アバターとなった聖女子高生三姉妹が長女
遥が"警告"を発する--------
「こ、この世界では....
お、お姉ちゃん-------っ」
「連音-------- "奇起十怒"だ-------っ」
「・・・・!」
「き、奇起十怒だって....っ!?」
「・・・・構わない.... だって....
私達は....! "姉妹"、
だから-------っ!」
「な、何--------ッ
"シュァァアアアアアアアァァァッァアア....."
「・・・・一つ、人には言えない、
"秘密"がある--------!」
「連音.....っ!」
右手、そして左手にそれぞれ
聖女子八相丁を携えた隆和が紫苑のティアラ、
そして肩の空いたドレス
"フレイアの礼褥"
を身に纏った連音がアーク体として
自分の身を犠牲に、
"CONTRACT"
しようとしているのを見て
今までの全ての自分の行い、
"因果"が"衆生"へと回帰していく瞬間を
今か、今かと悟り始める....!
「遂に、この二千二百四十五相界-------
"祝縁のわくらば"も
結が円を向かる刻か・・・・!」
"グワらラぁあアアンッ!!"
最後の刻、二人で思い出を過ごすには
まだ幼過ぎた....
思い出だけが残るあの場所で、今
二人が最後の"契り"を交わす--------
「-------来いッ、!?
"タカカズ"ッ、よっ------!?」
「う、
-----------"呼応"
「う、うわっワッワワッワッワッ ワっ、ワっ、ワ
わ わわわワワワワァァァぁぁぁぁあああああ
ーーーーーーーーー
そして、
"昇喜"
「ゴッ! ・・・・ゴッ、
ゴボルザァァアアアアアアアアアアーーーーーー
失意、そして例え様の無い悲しみが溢れ
数多の星屑が流星の様に寂滅の天の理を得、
隆和は風、そして希望を生み出す為
遂にゴヴォルザークの同胞へ、
蒼天を抱き、航路へと突き進んで行く--------!
「た、タカカズぅぁぁアアぁッアアアアアアっ!」
「ご、ごぼっ....
ごぼルザァァアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアーーーーーーーーーッッ
"キランッ.... キランッ....."
「("豊穣"-------)」