第五十七話 「Множественное наблюдение(多重的観測)」
「Колебания,
("揺らぎ"だ--------)」
"フォォオオオォォオオオオォォォンッ....."
「картина?
(え、-------?)」
空間の中、まるで見えない暗闇の中
自由落下する様に隆和、そしてツベフォフを乗せた
外壁の見えないエレベーターは
その空間の中を漂う.....
「Чточто,
(な、何を.....)」
「Вы только что спросили
ранее? Что ты
здесь делаешь?
(-------先程、聞いたろう?
「ここで、何をしてるか」
と....?)」
「--------??」
"ヴァチィッ
--------ヴァチィッ!!
"何が目的なのか"
「(Юколебания)
(ゆ、"揺らぎ".....)」
その問いに対して、ツベフォフの口から出た言葉に
隆和はまるでその言葉を理解する事ができない
「Если мы бросимся мы
знаем Этот мир признан
(・・・突き詰めれば、我々が認知、
認識しているこの世界....)」
「мир?
(...せ、世界?)」
何を言っているか分からない
"ス...."
「(か、壁を--------)」
目には見えない、透明なおそらく
自分がもたれかかっていた
"壁"にツベフォフが手を添える
「Согласно квантовым
исследованиям даже
определенное событие,
С микроскопической
точки зрения мир, Мир
который не может быть
замечен людьми, В
целом в состоянииволн
иточек, Говорят что
это установлено,
(量子学によれば、ある一定の事象まで
微視的な観点で見れば、その世界は
人間には観測する事が出来ない世界-------
一般には、"波"、そして"点"の状態で
成り立っているとされている.....)」
「О чем ты говоришь!?
(な、何の話をしてるんだ....っ!?)」
「・・・・」
"スッ....!"
「(う、上....っ)」
頭上の天井付近で輝いている"プラズマ"を
ツベフォフが見上げた事に、隆和が軽く
動揺した様な素振りを見せる
「Если вы подходите к
принципу световой
скорости свет вакуума
Всегда сохраняйте
постоянную скорость и
зависят от других
помех, Не затронут,
(光速度不変の原理に寄れば真空中の光は
常に一定の速度を保ち、他からの
干渉の依存によって影響を受けない....)」
「Или вмешательство?
(か、干渉を....?)」
ただ、言葉を繰り返す
「И два событияразные
события Иногда это
наблюдается как два
условия одновременно,
Это хорошая история?
(そして、二つの事象....
異なる事象が同時に二つの状態として
観測される事もよく分かる話だろう....?)」
「в то же время,?
(同時に・・・?)」
「・・・・」
"ガタッ...."
「・・・・」
何も喋らなくなるのを予測していたのか、
質問を繰り返している隆和から顔を背け
再び透明なエレベーターの外壁に
もたれかかる.....
「(Одновременно?
Государствохорошая
история??)
(同時....? 成り立つ.....??
状態....、 よく分かる話.....???)」
「・・・・・」
「ヴォォオオオオオオオォォオオンッ」
「(・・・・麻衣っ....)」
外壁の無いエレベーターが暗闇の中を漂い、
居場所を失っているのか
ただ、空間内をさ迷い続ける.....
「(Разноенаблюдение?
Событияя хорошо
понимаю ну м,май,)
(異なる.... 観測....?
事象.... よく分かる.....
-------ま、麻衣....っ)」
"ヴウゥゥウウウウウォォォオオン.....ッ