第四十四話 「Злоба(悪意)」
「て、てめぇ~~~っ!!」
「フェフェ.... フェフェフェフェフェ...ッ」
"ガシッ!"
「お前....っ 手掛かりを....っ
て、手掛かりをっ.....!?」
"グッ!"
「フフッ....! ガハッ....ッ!」
「(~~~~~っ)」
スピーカーから聞こえて来た"声"。
「・・・・ドウシタッテンドワイ....?
ゴウナスワン....?
マルデ、"ヨセバ"デハタラク
サギョウシャミテエナカオツキシテ・・・?」
「こ、この野郎~~~っ!」
その声が聞こえてきたが、何故か
スサケフスキが突然自分の履いていた靴を
"声"の方に向かってまるでラプターの
ザシータ(守備者)がビボン(走者)に
ボールを投げつける様に激しく靴を投げつけると、
聞こえて来た声は突然途切れそれから
部屋の中に一切、音が聞こえなくなった....
「て、テメッ....ェ!
て、手掛かり....っ!?
"手掛かり"を....っ!?」
「フフ.... フフフフフフフェ
フェフェフェフェフェ....!」
「・・・・!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
"カンッ!"
「ゴウナスワンヨォオ....?
ズイブン、シンキクセエカオ
シテルジャネエカ....?」
「--------、」
"カンッ!"
先程から一言も発さなくなった河野を見て、
満足気な表情を浮かべるとスサケフスキは
それを悟られない様に機嫌を伺っている様な
素振りを見せ始める.....
「アウロォ.... オコッテモシカタナイショオ....
ゴウナスワン....ッ
オキタコトウワァ、オキタコトウェデ
マエ、ムクシカナイヨォオ....」
「・・・・!」
"カンッ!"
まだ靴を放り投げた事に対して憤っているのか
河野は不満をありありと顔に浮かべながら
自分の持っている袋に入っていた小石の様な物を
何も無い、白い空間の中に向かって
放り投げている....
「(Идиот,)
(バカヤロウガッ....!)」
"当然だ"
「(Фуффефефе, Гурна,
ты сказал? Теперь
это в тоне!)
(フフェフェフェフェ....
ゴウナッ.... 言ったろう....?
"調子に乗ってられるのも今の内"
だってよォ....!)」
"わざと邪魔をしている"
「(Этот ублюдок, я не
знаю что это такое
но я не знаю этот
перевод, В месте где
вы можете злиться вы
можете увидеть это
немного по N/S,)
(この野郎.... 何だかは分らねえが、
この訳の分からねえ極層だとか....
気違いみてえな場所でN/Sに追われて
相当参ってるみてえだ....っ)」
河野、自分が経営していた会社の経営権を奪い
更に残された唯一の会社の代表である証明、
"支局長"の肩書まで取り上げたこの男に
深い恨みを持ち、スサケフスキは意図して
河野の行動を妨害する様な行動を取っていた....
「ワルカッタヨォオ.... ゴウナスワン....ッ
マ、マサクワ...ッ アダルトハ
オモワヌァカトゥワンドワァ....!」
何食わぬ、言葉が達者でない
とぼけた外人を装って
窘める様な素振りを見せながら
その様子を深く注視する....
「....チッ」
"サッ!"
「・・・・・」
「(---------)」
どうやら自分の事を何の悪意も無い
ただのカッとなりやすい
間抜けな外人だと思っているのか、
特に責める様な事もせず、河野は
座っていた場所から立ち上がると、
そのまま何も無い空間の中をふらふらと
どこかへと向かって歩いて行く....
「(Нежный на,
гунаван - это)
(優しいナァ....
"ゴウナスワン"は、よぉ.....)」
「どこか.... 出れる場所は無いのか....!」
"カッ カッ カッ カッ----------
「(Но,)
(だが.....!)」
「声がしたって事は.... どこかに
"スピーカー"があるんじゃないか....?」
「(Этот парень
это жизнь!)
(・・・・"そいつ"が、命取りだ....ッ!)」
「一応、壁はあるみたいだな....っ!」
「(Фефе, Фефефефефефе)
(フェフェ.... フェフェフェフェフェ....!)」
部屋の中をふらふらと歩き回っている様子を
後ろから覗いながら
「(Гешнин - это Мессия
после Мессия после
Симанагаши в Энто,
затем Салашкуби, и
Доше» и Нихонбаши,!)
("ゲシュニン"は"エントウ"に
"シマナガシ"した後で、"ホウロク"を
"メシアゲ"して、"サラシクビ"にした後
"シチュウヒキマワシ"で、"ドチュウ"で
"ニホンバシ"だ....ッ!)」
「・・・・何かあるみたいだな....」
「フ、フフェフェフェフェフェ....ッ!」
「・・・・?」