表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/118

第三十六話 「причина(理屈)」

挿絵(By みてみん)


"ヴァチッ ヴァチィッ--------


「Это как-нибудь


 получится?

(-------"それ"で何とか


 なるって言うの....?)」


「Эй это просто


 часть байка верно?

(おいおい、それはただの


 "バイクの一部"だろう?)」


「Горб, щит,

(コブ.... щит 盾....)」


"ガランッ!"


「Я действительно не


 думаю об этом как


 об идее но,

(あまり"考え"だとは思わないけど.....)」


「горб,

(・・・・コブ....)」


螺旋階段の踊り場。


出来の悪い、所々が溶けた縦に長い金属の盾を見て


ジュチ、レベデワの二人は電磁璧の側に


視線を向ける....


「(Согласно Зафару


  говорят что этот щит


  может что-то сделать


  с электромагнитным


  полюсом вон там,)

(ザファーの話だと、その"盾"で


 向こうの電磁璧.... 


 壁を何とかできるって話みたいだけど....)」


「КОБУ!

(....コブッ....!)」


"ガラッ"


手にしている盾を階段の先、


階段の途切れた場所から先の地面に渡すと、


ザファーは盾でできた橋の上を確かめる様に


力強く足を踏み込む!


"ガシャッ! ガシャッ....ンッ....!


「Коб, Сила тоже,


 Красиво, солидно,

(コブッ.... 強度も....


 かなり.... しっかり.....っ)」


"ガシャッ 

           ガシャッ!


「Это ток,

(あれで、電流を....)」


「Интересно смогу ли я


 предотвратить это,

(防げるのかしら....)」


「Ко, Кобу, Бу,

(コ、コブ....ッ ....ブッ)」


"ガラッ"


「--------!?」


「Заффа!

(ザファーッ!)」


「ой,

(お--------


「Кобу и,!

(・・・・コブッ、と....!)」


"タンッ!"


「понемногу,

(おいおい....)」


盾で渡した橋の上を渡ろうとするが、盾自体が


ツベフォフのバイクの表面を覆っていた


金属で作った急造りの起伏のある形状のせいか


盾から足を踏み外しそうになるが、


反対の足で器用にバランスを取ると、そのまま


途切れた橋の先の地面へとザファーが降り立つ


「горб!

(.....コブ....っ!)」


"ヴァチィッ ヴァチィッッ!!"


「Эй этим щитом ты


 пытаешься


 заблокировать ток и


 пройти сквозь


 него верно?

(おい、その盾で、電流を塞いで


 通り抜けようって事なんだろ?)」


「・・・・」


ジュチが向こう側から声を上げるが


そのまますぐ自分の先、


手を伸ばせば届く程の距離で


激しく火花を上げている電磁璧が


目の前、視界に入って来る.....


「С этим щитом, даже


 если вы говорите что


 можете пройти сквозь


 эту стену, этот щит


 металлический, верно?


 Тебя ударит током,

(その盾で.... 


 その壁を通り抜けるって言っても....


 その盾は金属でしょう? 


 感電するんじゃ....)」


「Вы должны остановиться


 Давайте думать


 по-другому

(-------止した方がいい。


 別の方法を考えよう)」


「горб,

(・・・・コブ....)」


"ガラッ"


「ой,

(おい、--------)」


「Природа,


 электромагнитных волн


 это поток магнитных


 полей создаваемых


 направлением сил


 частиц и волн


 возникающих при


 прохождении


 электрического тока,

(....電磁波の性質は、


 電流を流す事により発生する


 粒子、波の力の向きによってできる


 磁場の流れ-------)」


"ガララッ....!


盾を自分の左側に構えると


そのまま盾を引き摺り、ゆっくりと


激しい火花を上げる電磁璧へと向かい


ザファーが足を進ませて行く.....!


"ヴァチィイッ!!"


「Кух, он сгорит дотла!

(く、黒コゲになるぞ....っ!)」


「Заффер!

(ザファー!)」


「(・・・・)」


"ガッ.... ガガガッ.....


「Материал этого


 автомобиля в котором


 ехал Цувефов является


 сверхпроводящим


 материалом,

(・・・・ツベフォフが乗っていた


 この乗り物の素材は、"超伝導物質".....っ)」


"ジリッ.... ジリリッ.....!"


「・・・・!」


そのまま盾を構え、電流へと向かい


足を力強く踏み出す!


「∇×E, -∂B/∂t,


 индуцированная


 электродвижущая сила


 приложенная к среде,

(∇×E、-∂B/∂t、


 媒質にかかる誘導起電力....)」


"ジジッ!!


「Ах

(あっ、


「Возникновение


 магнитных вихрей из-


 за эффекта Мейснера!

(マイスナー効果による


 磁場の渦の発生は-------っ!)」


"ヴァチッ!!


「Ко-кобу-!!

(ッ-------- コ、コブッ!!)」


"ドンッ!!"


「Заффа!?

(ザファーッ!?)」


"ガランッ!!


電流に盾をかざしたまま電磁璧の中へ


足を踏み入れると、持っていた


盾と電流が激しくぶつかり合い


柵の無い階段の端までザファーが吹き飛ばされる!


"ズササササッ!!"


「ой,

(お、---------)」


「Горб-------!

(コブ-------!)」


"ガッ!"


「О, эй!

(お、おい・・・・!)」


"ガランッ...."


「(---------)」


「Зафар!?

(ザファー!?)」


ザファーは勢いよく階段の端まで


吹き飛ばされながら、そのまま


地面の無い空中に放り出されると


塔の底まで落下して行く.....


「Ч-что,

(な、なん-------)」


"ザシャッ!"


「суммируя,

(-------つまり....)」


「Заффа!?

(ザファーッ!?)」


「Магнитные поля и


 электромагнитные


 волны не могут пройти


 через этот


 сверхпроводящий экран

(・・・超伝導物質である、この盾には


 磁場、電磁波は通り抜ける事が


 できない....!)」


「О, эй!

(・・・・お、おい....っ!)」


かの様に見えたが、空中に放り出されながら


自分のすぐ脇に浮かんでいた


椅子の様な物を掴むと、ザファーは


すぐに態勢を立て直し再び電磁璧の先の地面へと


降り立つ--------


「горб, сверхпроводники


 не ломаются,!

(....コブ.... 超伝導体は、砕けない....!)」


「Зафар!

(ザファー....!)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ