第三十三話 「суп(スープ)」
「горб,
(・・・・コブ...)」
"ザシャッ!"
「Зафар!
(ザファー.....!)」
「--------ヒヒィィイイインッ!」
「Ты вернулся в хижину?
(・・・小屋まで戻ってたのか?)」
"ビュォォオオオオオオォォォオ........"
「топор,
(топор....タクワ...ッ)」
「・・・・?」
レベデワ、ジュチが螺旋階段の先にある
電磁璧を目の前に進む事ができず、
入り口の前に戻り立ち尽くしていると
ラバに乗ったザファーが
大きな斧の様な物を背中に抱え、
二人の元まで戻って来る....
「топор,
(斧....)」
「Что? Значит ты
собираешься
разрушить стену?
(何だ? それで壁でも破壊するつもりか?)」
「самовлюблённый
посмотришь,
(・・・・самовлюблённый
うぬぼれた.... 見てれば分かる....)」
「・・・・??」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
"カランッ"
「О, эй!
(お、おい・・・・!)」
「Чем ты планируешь
заняться?
(ど、どうするつもり....?)」
「・・・・」
"カチッ"
「ц,
(ッ!)」
「Цвефов ехал на этом,
велосипед!
(・・・・ツベフォフが乗ってたこの
"バイク"....!)」
「Га, газовая горелка?
(ガ、ガスバーナー?)」
"ゴオオオオオオッ!"
塔の内部でガスバーナーから激しい炎が
撒き散らされているのを見て、レベデワ、
ジュチの二人は石造りの床の上に
しゃがみ込んでいるザファーを見下ろす
「велосипед,
(バイク...)」
「Ах, ах, вот оно
(あ、ああ....っ こ、これか)」
"ガタッ.... ガタタ......!
撒き散らされる青い炎から視線を反らさず、
ジュチは自分が塔の外から引きずって来た
ツベフォフの乗っていた"バイク"を
石の床に引き摺る様に押して行く....
「О, больше чем я думал,
Вроде не много весит!
(お、思ったよりは....っ
重さは無いみたいだが....っ!!)」
"ガタッ ガタタッ.....!!
見た目とは違い、あまり重量を感じさせない様な
バイクのハンドルに両手を当てながら、ジュチが
ザファーの側へと辿り着く.....
"ガタタッ!
「Что ты собираешься
делать с этим
велосипедом?
(・・・・この、バイクを
どうするつもりなんだ?)」
「даллия, Ответ скоро,
(--------даллияドォリィア....
答えは、もう"すぐ"--------)」
"スッ"
「・・・・!」
"ゴォォォオオオオオオオッ!"
「Что ты делаешь?
(な、何だっ?)」
"ガキッ ガキィッ!"
火をバイクに押し当てると、バイクの金属部分が
アクロシュカ(Окрошка)の様に
瞬く間に溶け出して行く....!
「ц,!
(っ・・・!)」