第二十九話 「Память(思い出)」
「ナンナンドゥワイ------
コリャァア.....ッ?」
"スッ"
「-------触るなっ!」
「"ッ!"」
"ヴァチィイッ!
「-------ウ、ウルァアッ!?」
「....スサケフスキッ!?」
「ア、アーガ....ッ シャスッ....!」
"バタッ!"
「お、お前------っ!」
頭に残る"重さ"を感じながら
河野達が暗い塔の中を進んで行くと
「・・・・チ....ッ....
....マスクワ、サイゴガコンヌアマヌケヌワ
オワリカタドゥワッテエノカ....ッ!」
"ドサッ!!
「------す、スサケフスキッ!?」
石でできた階段を上る途中で、何も考えず
通路の脇に置かれていた光る発光体に
スサケフスキが手を触れると
「ワ、ワナダッタテエノクワ....ッ....?」
「お、お前....っ」
"ダッ!!
「・・・シ、シンダニョウボウモ
アノヨデ、"コウカイ"
シテルドゥワロナアー....」
「す、スサケフスキ....っ」
手を触れた途端、その光る玉の様な物質から
電気の様な物が流れ、スサケフスキは
固い石の床の上へと崩れ落ちる....
「ゴ、ゴウナヨ....ッ」
「・・・・!」
"ガッ!!
「・・・・っ」
自分の側でしゃがみ込んだ河野の肩を、
寝そべったままスサケフスキが掴む!
「オ、オルゥエワ....っ」
「・・・・?」
「カツテ、オルゥエワ、
タクスワンヌォ....
シンブンキシャノシゴトトシテ....ッ」
「・・・・??」
詰まった声で何かを喋り出したスサケフスキを
河野が無言で見下ろす....
「シテキタ....ッ
"ワルイコト"ヲォォ....ヨォオ....ッ
タクスワン....ヨォッ?」
"ググッ....!"
「・・・・後悔してるのか?」
「ヘヘッ.... フフェフェフェフェ....!
"コウカイ"クワ....!
ソ、ソウカムォシルェヌエ....ッ!」
「(・・・・コイツ....)」
「イロンナ.... コトガ....ッ
"アッタ"ヨオ.....」
「(・・・・)」
「ムスメトウォ.....
ハシッタリモシタ....ッ
イヌトォ.... ハシタリモスィタ....」
「(・・・・別に、大した事は無さそうだが....)」
「イィーッパイ....ッ
イィーッパイ.....!
"オモイデ"....
"オモイデ"グワッ、ツマッテルヨォ....ッ」
「・・・・」
"スッ"
「モシ、オメエウイグワ....
ホンノスコシ....
ホンノォスコスィデムォ....
コノウォレ....ッ コノウォレミテェナ
バクワヌァオトクオグワイトゥッテ
コトヲオボエテテクレルナルァー....」
「(この先に、"ツベフォフ"がいるのか....?)」
"カッ カッ カッ カッ...."
すでに、河野は特に心配する事は無いと思い
先へと進んで行くが
「ソントキァ....
ソントキャアヨォ....
ゴウナ....ッ」
「(隆和・・・・)」
「オレッテイウ....
バクワナ、ヤルロウジダイグワ....
ヨセバナドゥオニイタッテコトウオ....
ワスレネエデクレ....ッ、ヨォ....ッ!」
「(何か、"仕掛け"があるのか....)」
スサケフスキの言葉が空しく塔の中に響く--------
「ハンバ.... ハンバーグ....ッ、!」
「(・・・・)」