第二十七話 「энергия(エネルギー)」
「(Что это за башня,)
(な、何なの、この塔--------)」
"グワァァアアアァァァァアアア....
レベデワ、目的としていた
遥か先に見えていた塔の中まで足を進ませると
「-------ヴァチィッ!! ヴァチィッ!」
「Э-э, он плавает,
(う、浮かんでる....)」
「по размышлениям,
(・・・・やっぱり....)」
「??」
何の鍵も掛けられていない、巨大な
風車塔の様な塔の中に入ると、
その塔の中は見通しが効かない
巨大な暗い空間が広がっており、その空間の
少し先に何故かは分らないが
"物"がいくつも浮かび上がっているのが
見える....
"--------ヴァチィッ!!、ヴァチッ"!
「что это?
(何だ・・・ これは....?)」
「Лучше не трогай,
(触らない方がいい・・・・)」
「・・・・!」
"ヴァチッ ヴァチィッッ"
「Может это плазма,
Особый материал,
Наверное это металл
но этот металл
используется для
удержания плазмы
(・・・・多分、それはプラズマ....
特殊な素材...
多分金属だと思うけど、その金属を使って
"プラズマ"を閉じ込めてる------)」
「плазма,
(プラズマ・・・・)」
"ヴァチィッ ヴァチィッ!"
ジュチが自分のすぐ側に置かれた
黒く、縦長の金属の様な箱の上に置かれている
ドーナツ型の形をした光る物体に
手を触れようとすると、ザファーがそれを止める
「И посмотри!
(それに、ほら....!)」
「ц,!
(・・・・ッ!)」
"カチャ"
首に掛けていたスコープをザファーが
顔に装着したのを見て、それに合わせる様に
自分の首元のスコープをレベデワは
目元にあてがう....
「・・・・!」
"シュウウウウウウウウウウウ----------
「Давайте посмотрим
на линию!
(せ、線が....!)」
「Эй он распространяется
радиально!
(ほ、放射状に広がってるぞ・・・・!)」
"グニャァァアアアアアァァァアア....."
顔にスコープをあてると、
スコープの中、暗い視界の中に浮かび上がる様に
放射状の色付きの"線"の様な物が
浮かんで来る.....
「это магнитный поток,
Магнитные линии
магнитной силы
исходящие откуда-то
из этой башни,
(・・・・それは、磁束....
この塔のどこかから出ている
磁界の磁力の線--------)」
「магнитные
силовые линии,
(磁力線....)」
"ヴァチィッ ヴァチィッ!"
「・・・・」
"カシャッ"
「・・・・」
ウダフを構え
「так что И в будущем?
(・・・・それでИ(イー)は
この先にいるって事か)」
"カッ、カッ、カッ、カッ.....
「(・・・・)」
レベデワ、ジュチ、ザファーの三人は
辺りを包む磁力の線に囲まれた
空間を通り抜けながら、
塔を、先へ進んで行く--------
「・・・・」