表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/118

第二十四話 「Невидимая сила(見えない力)」

挿絵(By みてみん)


「Антон,!

(・・・・アントンが....!)」


"ザシャッ!"


乗っていたラバから勢いよく


雪の上に降り立つと、ジュチがレベデワの元まで


駆け寄る


「Да Антон появился в


 снегу, Я думаю что это


 вероятно дрон или


 что-то чем управляет


 Цувефов, но он


 исчез отсюда,

(・・・そう、アントンは


 雪の中に現れた--------


 ・・・多分ツベフォフが操作してる


 ドローンか何かだと思うけど....


 その後を追ってこの場所から


 姿を消した-------)」


「...Ц!

(・・・・ッ!!)」


"バササッ!"


地面の雪をジュチが蹴り上げると、


辺りに勢いよく雪がバラ撒かれる


「Итак, Я просто думал о


 том что делать,

(・・・ それで... 


 どうするか考えてた所なんだけど.....)」


「Эм дрона уже нет рядом

(そのドローンは、もう近くにはいないのか?)」


「да наверное,

(・・・ええ おそらく....)」


探知機の類を持っていないレベデワには


正直な所、先程の機械がこの近くにまだいるのか


確かめようもないが、既に数十分程


この場所で何も起きていない事を考えれば、


おそらく、あの機械は既にこの場から


離れているのだろう....


「Вы узнали что-нибудь?

(・・・・そっちは、何か分かった?)」


「удары,

(....コブ....)」


何か捜査に繋がる情報が分かったのかと思い、


レベデワはツベフォフのパソコンを調べ続けていた


馬上のザファーを期待を持った表情で見上げる


「Янка, Возможно он


 вероятно,

(・・・イァンカ....


 多分、彼はおそらく-------)」


「вы имеете в виду


 Цувефова?

(・・・・ツベフォフの事?)」


「・・・・」


"パタ"


「Возможно, он там,

(多分彼はあそこにいる....)」


ノートパソコンを閉じると馬上から


レベデワ、ジュチの側へザファーが歩いて行く....


「・・・・」


「Возможно это мы Кобб,


 Я думаю что он


 довольно умный,

(多分、彼は僕達....コブ....


 頭が、かなり....いいんだと思う....)」


「・・・・」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「Во-первых, компьютер


 который он


 использовал,

(まず、彼が使っていたパソコン....)」


"ガサッ"


雪を避けるため三人が木陰に立つと、


ラップトップ型のパソコンが開き出す--------


「компьютер который он


 использовал, Этот


 компьютер немного


 отличается от обычных


 компьютеров которыми


 мы пользуемся нет он


 совсем другой,

(....彼が使っていたパソコン....


 あのパソコンは、僕たちが使ってる様な


 普通のパソコンとは少し-------


 いや、かなり違う.... みたい....)」


「Что я должен сказать?

(どう言う事?)」


「・・・・」


まだ、辺りに気配があるかどうかを


気にしているのかパソコンを開きながら


座って話をしている二人の横で、


ジュチが頻りに辺りを見回す


「чтото последняя модель


 или чтото в этом роде

(彼が使っているパソコンは


 僕たちが使ってる.... 


 единственно 


 イーディンスティァナ....


 "ビット"で処理している


 パソコンとは別-------....)」


「чтото последняя модель


 или чтото в этом роде

(・・・・何か、最新型とかそう言う事?)」


「・・・・」


撮影された物なのか、スクリーンに目を向けると


あまり新しくはない、古びたパソコンの写真が


写り込んでいる


「Компьютер который он


 использует это


 квантовый компьютер о


 котором в последнее


 время много говорят

(彼が使っているパソコンは、


 最近よく話題になってる....


 "量子コンピュータ"... その物だね....)」


「квантовый компьютер,

(量子コンピューター....)」


何度かその話を耳にした事はあるが、


実際にそれらを目にした事が無いレベデワは


ザファーの言葉をただ、聞き流す


「Более того, Обычно


 остается всего около


 50 кубитов которые


 составляют основу


 производительности


 квантового


 компьютера но,

(しかも.... 通常だと、まだ


 その量子コンピュータに搭載されている


 性能の基本の"量子ビット"の数は


 50程度だけど....)」


「・・・・」


「Компьютер который он


 использует очевидно


 намного превышает это


 число 50,

(彼の使ってるパソコンは、明らかにその


 50の量子数を上回る....)」


「50,

(・・・・50...)」


「это,

(それって-------)」


"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ"


「Другими словами И


 обладает технологиями


 которые в обычных


 условиях были бы


 немыслимы.

(・・・つまり、И(イー=ツベフォフ)は


 我々の考えてるより、かなり高い....


 通常では考えられない様な技術を使っている....


 そう言う事になる....)」


「Джучи,

(・・・ジュチ)」


特に不審な点は無いと思ったのか


辺りを警戒する様な素振りを見せながら、ジュチが


二人の所まで引き返して来る


「и,

(そして・・・)」


「バサッ」


自分達が今いる林の遥か先、目的としていた


まだ距離がかなりあると思われる


"塔"をザファーが手にノートブックを持ち


見上げる――――


「автомобиль на котором


 он ехал когда ос


 тавил нас,

(・・・彼が僕たちの前から


 遠ざかっていった時に乗っていた


 あの、乗り物-------)」


「・・・・」


【Кажется Воля нас не


 остановила,

("意志"は、どうやら我々を止める事は


 できなかった様だ....)】


レベデワの頭にツベフォフが


先程の場所からどこかへと


消えて行った時の事が過る―――――


「Это транспортное


 средство использует


 физический закон под


 названием


 сверхпроводимость и


 он находится в


 этой башне,

(あの乗り物は"超伝導"と呼ばれる


 物理法則を利用した物で


 彼はあの塔-------)」


「Башня,

(塔・・・・)」


林の遥か先、かなり遠くに見える塔が


様子を覗う様に雪景色の中に浮かび上がる.....


「И пуля согнулась


 перед камнем

(そして、"石"の前で曲がった銃弾-------)」


「Разве ты не говорил


 что камень был


 магнитом или что-то в


 этом роде?

(・・・あの石は磁石か何かって


 言ってなかった?)」


「Кобб, явиться Эвита,


 Обычно простой магнит


 не мог так сильно


 согнуть металлическую


 пулю. То же самое и с


 этим камнем но внутри


 этого ЗАТО, на его


 компьютере написано


 Экстремальный слой,

(....コブ... явитьсяイーヴィツァ....


 普通、ただの"磁石"で金属の弾が


 あそこまで曲がる事は無い....


 кадровый カーブラヴィ...


 日雇いの.... じゃ無い....


 あの石自体もそうだけど


 このZATO内-------


 彼のパソコンには


 "極層"と書かれていたけど....)」


「Крайний слой,

(極層....)」


「Сильная магнитная сила


 действует откуда-то


 внутри этого


 полярного слоя Кобб,

(この"極層"内にはどこからか、強い


 "磁力"が働いてる------- コブ....)」


遥か遠くに見える塔が、三人の視界に入って来る


「Возможно та башня что


 виднеется вдалек


 Событие которое


 произошло в этой


 башне ЗАТО...Кобб,

(おそらく、あの遠目に見える"塔"--------


 あの塔がこのZATO内で


 起きる出来事-------


 その、事象の原因の可能性が高い....


 コブ....)」


「башня,

(・・・・塔が....)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ