第二十三話 「И(イー)」
「(что вы будете делать)
(・・・・"どう"する--------)」
"ヒュオオオオオオォォォォォ.....
バササッ!
「・・・・!」
「バサッ、バササッ!」
「(снег,)
(雪・・・・)」
小屋を越えた先、
「(ранее,)
(・・・さっきの--------)」
【バララララララララ.....】
突然現れた、空中に浮かび上がった
"機械"の様な物を見てレベデワ、
アントンはその後を追って行ったが
「(Антон,)
(・・・アントン....)」
アハルテケに乗り先へと向かった
アントンの後を追いかけると、その姿は忽然と消え
レベデワは一人、雪避けのため
木陰に馬を停め先程まで自分達がいた
雪景色に目を向ける---------
「(Должно быть Цвефов
что-то сделал,)
(・・・・ツベフォフが
何かしたのは間違いない....)」
バササッ------!!
「・・・・」
雪が積もったのか、少し離れた場所にある
針葉樹の枝からすぐ側に雪が落ちて来る
「(・・・・)」
ドローンの様な機械の後を追って
どこかへと消えて行ったアントンの事を考え、
自分の親指の背中を軽く嚙みながら、
レベデワは"今"について考える--------
「(возможно,)
(たぶん....)」
【アントンの身に何かある事はない】
"ギッ!"
「(То же самое касается
этого полярного слоя
Он намеренно вызвал
нас в это место
потом появился перед
нами и исчез в
глубине этого ЗАТО,
даже не делая вид
что борется с нами)
(この極層についてからもそう--------
彼はわざと私達を
この場に呼び寄せて、そして
私達の前に姿を見せ
特に争う様な素振りも無く
このZATOの奥へと消えて行った-------)」
「バササッ!」
もしツベフォフが自分達、N/Sに
危害を加えるつもりならおそらく、
今の様な状況にはなっていないだろう
「(Он не собирается с
нами напрямую в
оевать пока должен.)
(彼は"今の所"私達と直接的に
争うつもりは無い------ハズ....)」
"ヒュォォオオオオオオオ...."
「(но,
(でも--------
"それは意味が無い"
「(Здесь нет проблемы,
Прямо сейчас я думаю
что мы преследуем
Цвефова и один из
следователей который
является одним из
группы преследующей
Цвефова исчез от
руки И.)
(問題は、そこでは無い--------
今現状で考えるのは私達は
ツベフォフの後を追っていて....
そのツベフォフを追うチームの一人である
捜査員の一人がИ(イー)の手に寄って
姿を消した--------)」
「・・・・」
周りを囲んでいる木々の先に見える、
視界の開けた雪の道に目を向ける-------
「(В таком случае
Цувефов,)
(このまま、ツベフォフを------ )」
"ヒュウウウウウウウウゥゥゥ......"
「・・・・」
アントン。 性格は粗野その物で
あまり聞き分けの無い性格ではあるが
犯人と直接的な"やり取り"になれば、
やはり力のあるアントンの存在が無ければ
かなり厳しい状況になるだろう....
「(даже если вы искали
Антона и последовали
за ним,)
(....アントンを探して、さっきの....
追って行ったとしても....)」
そもそも自分には"ツベフォフを追う"
と言う目的がある
「(Цвефов довольно
близок, А мы следуем
плану Звефова и
продвигаемся в ЗАТО,
Если вы так
думаете! )
(ツベフォフはかなり近い場所にいる....
私たちは、ツベフォフの思惑に沿って
このZATO内を進んでいる....
そう考えるなら.... っ)」
"まず、ツベフォフの考えから
外れなければならない"
「(Если ситуация
складывается в
соответствии с
пожеланиями И, то мы
действуя в
соответствии с
идеями И, никак не
сможем поймать
виновника, Возможно
акт преследования
сейчас не назад а то
о чем он думает)
(状況がИ(イー)の思い通りに進んでいるのなら、
そのИの考えに沿って行動している私達が
犯人を捕らえられる筈が無い--------
おそらく今、"追う"と言う行為は
"裏"では無く、彼の考えその物--------)」
"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ"
「Лебедева,
(・・・・レベデワ)」
「Джучи!
(ジュチ....!)」
「Кобб, В дереве был
воткнут отмеченный
дротик так что я
сразу понял еврей Эви
(コブ.... 木の所に、マーク付きの
ダーツが刺さってたからすぐ分かった....
еврей イーヴィ....)」
"ザシャッ!"
木の幹に背中を預け片膝を立て座っていると、
先程見ていた林の外の雪の場所から
ザファー、そしてジュチの二人が
ラバと二頭のヤクーツク馬を従えながら
こちらに向かって来る....
「Что случилось?
(・・・どうしたんだ?)」
周りの様子に何かを感じ取ったのか
ジュチは、ラバの上からすぐ側まで駆け寄って来た
レベデワを見下ろす
「то есть,
(・・・それが...)」
"ビュォォォオオオオオオ....
「Антон...!
(--------アントンが・・・っ!)」