表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/118

第二十一話 「Святой Свет(聖なる光)」

挿絵(By みてみん)


"ビュォォォオオオオオオオ--------


「ロシア....ロシア、ロシアロシアロシア....!」


「(・・・・)」


"ガシャンッ"


「アイッ.... ツカエネエノクワ?」


「・・・・みたいだな」


"ビュウウウウウウウウウウウウ.....


「(・・・・)」


電話BOXの中から河野が出てくると、


(かさ)が無く直接雪を浴びているせいか


スサケフスキはかなりの速さで


揉み手をしながら、電話BOXから出て来た


河野を見る....


「(こんな所に、電話--------)」


「ヘヘッ... フフェフェフェフェ....ッ」


「(・・・・)」


"ビュオオオオオオオオ------------"


「ギギブブヴァヴィチ.... 


 ギギブブバヴヴァニブヴィチィ....ィッ」


「(・・・・)」


周りを見渡すと、辺りには360°


視界全てを覆う様に雪が広がり、


今目の前にいるこのロシア語の


スラングの様な物を呟いて


高速で揉み手している男以外には


何一つ視界を遮る物は無い....


「コンナトコニデンワッテ....


 ゴウナクゥン... ゴウナクゥン...」


「・・・・」


"ヒュォォォオオオオオオオオオ----------


「(そう言えば....)」


"ザシャッ"


「・・・・オッ」


「・・・・」


"ザシャッ ザシャッ ザシャッ"


「ウラーッ -------オイ!


 モウイクッテェノクワッ」


「・・・・」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


"ガサッ!"


「オムェ、ソイツワ--------」


「・・・ああ」


"ガシャッ!"


突然電話BOXから自分達の乗って来たバイク、


ヴォレスローグの方へと向かった河野が


その運転席の下に立てかけられた


隆和の持っていた剣、プラスチックでできた


"エモイソード"を手に持ち、再び電話BOXの前に


立ったのを見てスサケフスキは


何か日本人は困った事があるとゲームに頼る


性癖があると思ったのか、エモイソードを持った


河野を見下すような目つきで見る....


「・・・コンナトキヌィ、


 "ゲーム"ダッテクワ....?」


「(この、剣--------)」


【Ну, это ослепительно

 (ま、眩しい------っ!)】


【Я-я не вижуl

 (み、見えねえ------ッ】


「(・・・・)」


あの、岩肌の前の出来事---------


【ウ、ウカンデヤガルズゥエ------....!】


【・・・・!】


そして、缶詰のあった


遺跡で見つけたバイク---------


【"ハンノウ"シテルジャネェカ....ッ】


【ば、バイクが....】


「(そして、山頂にいた時--------....


"ザシャッ、ザシャッ、ザシャッ、ザシャッ!


エモイソードを強く握りしめると


その剣を手に持ち、河野は再び


電話BOXへと向かって歩き出す-------


「ウォイッ... ソノケンドゥエ


 ドウスルツモリダッテンドゥワイッ!?」


"ザシャッ!"


電話BOXの前に立ち、手にした


エモイソードを雪の中空に向かって


高く、天へと向かって掲げ上げる!


"フォォオオオオオオオオ----------...."


「(岩肌の前--------.....


「ナ、ナンドゥワッ」


"フウウウウウウウウ....


「(そして、遺跡の中---------


「ヒ、ヒカッテヤガル.....」


エモイソード、その剣に括りつけられた


銀の瓶を電話BOXの前に翳すと


剣、そして目の前の電話BOXが


青白い光を放ち輝き始める-------!


「(山頂の小屋--------!


"キィィィィイイイイイイイン--------ッ....


「ヒ、ヒカリグワ・・・・ッ」


輝きを放つ光の剣に、今、分かった--------


「(この、エモイソード------....


  ・・・・この、エモイソードに括りつけられた


  銀の瓶はこの岩肌の先の世界の動力を動かす


  "装置"だ-------ッ!)」


「ナ・・・・」


"ビュオオオオオオオオオオオオ--------"


「・・・・」


「・・・」


「・・・・」


「ド、ドウイウコトナンドゥワイ....ッ?」


淡い光を放つ電話BOXと同時に


辺りが静寂に包まれ、静まり返る--------


「・・・プルルルルルルル」


「!」


「・・・・!?」


「プルルルルルルルルルルル


「・・・・!」


「デ、デンワグワ・・・ッ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ