第十九話 「дискретный(離散)」
"ザシャッ!"
「(Нет,)
(いない-------っ)」
"ビュォォオオオオオオオオオオ---------
アントンの姿が、見えない
「(・・・・!)」
奇妙な物体が現れ、その後を追っていた
アントンの後を追いレベデワは
林の中へと入るが
「(・・・・ ....!)」
"ヒュゥゥゥウウウウウウウウウ----------"
「(・・・・)」
"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ.....
先程まで自分と話をしていた
同じN/Sの捜査員であるアントン、
「・・・・」
"ザッ、 ザッ ザッ ザッ ザッ.....
周りを見渡しながら深く囲まれた木々の間を
音を出さず、通り抜ける--------
「(・・・・、)」
"チャッ"
腰に差していたウダフを構え
自分の足元を覆っている雪の地面を
確かめる様に踏みしめ、ゆっくりと進んで行くが
特に周りからは"気配"の様な物は
感じれられない--------
「(----------
"ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ....
「(ловушка?)
(・・・・罠....?)」
ザシャッ! ザシャッ!
ザシャッ! ザシャッ.....!
ウダフの照準越しに、雪と木に覆い尽くされた
森の中へと目を向けるが
「Цу,
(・・・・、っ)」
【アントンが消えた】
「(・・・・!)」
"ヒュウウウウウウウウウゥゥゥゥ........