第十七話 「Башня(塔)」
"フォォオオオオオ----------ンッ.....
レベデワ達から逃れたツベフォフ、隆和の二人は
音の殆ど聞こえない、雪の世界を
スノーモービルに乗り走り抜けて行く--------
「Правильно Правильно,
Воспоминания о ней
были одной из немногих
радостей которые я
испытал с тобой,
(そう...っ そうだ....っ
彼女との思い出は-------
アナタと共にする、数少ない
私の"喜び"の一つだった-------....)」
「(・・・・)」
"フオオオオオオオオォォォォォ---------
「Ха-ха! Это нормально
иметь чувство времени
связанное с другими
вещами, Если есть что
то в этом времени!
(------ハハッ...!
他の繋がった時間感覚も大丈夫....
"今回"の事があれば....!)」
「что,
(あの....)」
「Да если вы скажете да
(そう....っ "そう"すれば....っ!)」
「О, э... гм!?
(あ、っ ・・・あのっ!?)」
「"!"」
誰と話をしているのか、隆和の言葉を聞いて
ツベフォフは突然目が覚めた様に
後ろに半分だけ顔を振り向かせる
「Эй, похоже он говорит,
(な、何か、喋ってるみたいだが....っ)」
「Ах разговор одно из
удовольствий моей
жизни без всяких
ограничений,
(・・・・ああ、"会話"は私の生きる上で
束縛の無い、楽しみの一つだからな....っ)」
"フオオオオオオオオオォォォォ.....ンッ.....
「беседа,
(会話・・・・)」
会話、とツベフォフは言うが
「(・・・み、見た所、マイクも見えんし....
会話だとか言ってるが、完全に
一人言喋ってる様にしか見えんが....)
С кем черт возьми ты
сейчас разговариваешь
(一体さっきから誰と喋ってるのかと....)」
「Упс крайняя точка
попала в поле зрения
(-------"極動点"に着いた様だ....)」
「(・・・・ 、!)」
"ビュウウウウウウウウウウウウ----------
「(と、塔.....っ)」
「Пора выходить
(そろそろ、降りた方がいい...)」
「(・・・・)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
"ザシャッ"
「(・・・・!)」
"グワァァアアアアアアァァァァ"
「(な、何だ・・・・っ)」
"グニャァァアアアァァアアアァァアア...."
「(あ、頭が・・・っ)」
巨大な塔の様な建物の側に
スノーモービルが停まり、
雪の地面の上に隆和が降り立つが
「(か、感じが....っ)」
"グワァァアアアアァァァァァアアァァ...."
突然、上下が逆さまになった様な
いや、錯覚だとは思われるが
何か周りが"歪んでいる"様に感じ
それと同時に不自然な感覚が愁いの様に
頭の内側へと襲って来る
「・・・・っ、」
「・・・・」
"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ....
「・・・・!」
"ザシャッ...."
スノーモービルから雪に埋もれている様な
気笛を迎える塔に向かって
ツベフォフが歩いて行くのを見て、
離れてはいけないと思い頭に手を添えながら、
隆和は、その後ろを追って行く-------
「・・・うっ....!」
"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ....."ッ....."