第十三話 「Девять изменений(九変)」
「ァアッ!? アアッ!!」
"ガッ ガッ! ガッ! ガッ!"
「ヒ、"ヒトゴゴチ"、ツイタズゥエ....ッ!」
"カランッ!"
手にしていた冷凍の、おそらく
シベリアノロジカの肉を火で炙った塊を
小屋の中に置かれていた金属のバケツに向かって
放り投げると、スサケフスキは腹をさすりながら
すがすがしい顔で低い小屋の中の天井を仰ぎ見る
「フゥー....」
「・・・ダイブ、"オトコブリ"モ
アガッタミタイジャヌェエクワッ
"ショウイ"ドヌォ....?」
「------余計なお世話だ」
"カランッ!"
手にしていたチーズの様な塊を
金属のバケツに向かって放り投げると、
河野は腹を満たし満足そうな表情で
こちらを見ているスサケフスキに
軽く笑った顔を見せる
「シ、シカシ....
クイモンガネェトキウワァ
ドウナルカトオモッタズゥエ....!」
「・・・・」
"ガタッ!"
発狂寸前の飢餓状態から食料を得、
大分頭が回る様になったのか
山頂の小屋から降りた場所すぐにある
別の荷物置き場の様な建物の中で、
二人は部屋の中を見渡す.....
「(・・・・)」
"ガタッ ガタタタッ"
「・・・・」
食料を取るまでまるで意識が回らなかったせいか
冷静な状態で小屋の中を見渡すと
雪かきの様な道具が置かれ、造りを見ると
どこにでもある山荘のロッジの様な
造りになっている....
「シー シー....!」
大分腹も満たされ満足したのか小指で歯に詰まった
歯クソを取り除きながら、スサケフスキは
ふてぶてしい態度でどかりと椅子に座る
「(・・・・)」
"カタッ...."
「ソノ、ケン....
"エモイソード"....ッテイウノクワ....?」
「・・・・」
隆和が持っていたプラスチックの剣、
"エモイソード"を河野が顔の前に掲げると、
スサケフスキはその剣に大きく目を見開く
「サキヌォ.... ウエノバショ....
ソヌォクゥェン、カグワヤイトゥエ
トゥアヨナァ....?」
「・・・・」
"チャッ"
掲げられたエモイソードが
頭上に吊るされたランプの明かりに照らされ、
鈍く光沢を放つ....
「イッタイ、ソイツグワ、
ナンダットゥエムダイ....?
ナニクワ、アルテイウノクワイ....?」
「・・・・」