第百四話 「Сложность(窮地)」
「お、お前....っ」
"ガサッ!"
「ひ、ひわ....ッ し、しし支局長....っ」
「タカカズ....!」
「あ、あワワワワワワ....っ」
"ガタッ! ガタタッ!"
「(----------)」
ジュチの側で膝をついていたレベデワが
目の前に現れた男を見ると、
その男は体を小刻みに震わせながら
鶏の様に興奮した様子を見せている....
「お、お前....っ!」
"バサッ! バササッ!!"
「ぎゃ、ぎゃハッ!」
「キシャァアアアアアアアッ!」
----------ズササササッ!
「く、くハァ....、っ」
喜んだと思った束の間、頭上を旋回していた
鳥が狙いを定め、飛びかかる間で
成す術も無く隆和はその顔に牙を受け
地面に倒れ込む
「・・・・! この野郎~~~っッ!」
"バサッ! バササッ!"
「ギイッ・・・!」
"バササッ!"
「Если их так много,
(・・・・あれだけ数がいたら....!)」
「(・・・・・)」
すぐ様手にしていた袋で鳥を打ち払うが
「ギイッ!」
「-------ギイッ ギイッ」
「ギィィィイイイイイ.....ッ!」
「(・・・・!)」
天井全てを埋め尽くす程無数の
鳥達が顔を向け、こちらの
体力を推し量っているのか
遠巻きに泣き声を上げている姿が見える....
「ひ、ヒワ....ッ!」
「(・・・・!)」
何か"手"は無いか、そう考えるが--------
「(・・・・!)」
"バサッ! バササッ!!"
「ギイッ!」
--------バササッ、!
「ギイッ!! -------ギイッ!」
その考えをあざ笑う様に天井を埋め尽くした鳥達が
甲高い鳴き声を上げ、こちらの様子を覗う-------
「(・・・・!)
「ギイッ!?」
「(・・・・・)」
先程噛みつかれた腕に手を添えると、
「(・・・・!)」
河野は頭上を旋回する
"鳥"に向かって覚悟を決める-------
「う、うおおおおぉぉぉっ!