#9
気に入らなかったので主人公の苗字を変えた
妹の部屋を出て、向かいの俺の部屋へ向かう。
扉を開けても当然誰も居ない。俺の部屋は…静かだな。
ベッドに腰掛け、ふと上を向いた。
今日はこの天井をよく見る。
一人でいると悶々とした気持ちになってくる。
思い出されるのは、そう。
姉の胸のことだった。
あんまり見ないようにしていたんだけど(妹はガン見していた)、姉は高校生にしてはなかなかのものをもっている。
制服の上からでもはっきりと分かった。
しかも先程の姉はパジャマ姿だった。
姉は制服しか持っていなかったので妹がパジャマを貸したのだが、サイズが全然合ってない。
健全な男子高校生にあれは目の毒だ。刺激強すぎ。
全然話に集中できなかった。
まあそれはさておき、だ。
姉はこれからどうなるのだろう。
一緒に暮らすと言ったって、いつまでもこうしているわけにもいくまい。
いやむしろ、ずっとこのままでもいいんじゃないかという気もするけれど、姉はそれでいいんだろうか。
姉の世界の両親が心配してるのではないのか。どういう仕組みかは知らないが。
それに俺だって。
姉は突然現れた。
こっちに来た方法が分からないので、帰る方法も見当がつかない。
こういう時ってどうすればいいんだっけ?
まず思いつくのは神様に頼むという方法か。
最初にして最終手段だが、よく分からないことはよく分からないものに頼る。というのは自然な事だという気がする。
ちょうど近所に神社がある。そんなに大きくないし、何の神様を祀っているのかは忘れてしまったが、ちゃんと神主さんもいるし、手入れもよくされているようだからひょっとしたら神様が姉を助けてくれるかもしれない。
本当に安直だけど。
ものは試しだ。やってみる価値はあると思う。
他には、階段から落ちるとか?
これは何か違うことの解決方法だったかな。
でも、一回気を失ってみるというのは手だな。
気絶して目が覚めたら元通り、なんて。そんな解決方法だったら楽だな。
問題は方法か。どうやって人を気絶させればいのか。
人は頭を強く打てば気絶するということを、今日俺は身をもって知った。
あれを姉にしろ、と言える筈はない。
人が気絶するなんて穏やかには起きない。
この方法はナシだな。
何も思いつかない。
考えたって仕方ないな。
寝よう。ちょっと早いけど。
今日は色々なことがあって疲れた。
そう思ったら何だか頭も痛い気が…
「痛ってえ!」
とんでもない頭痛。いや、これは前にやったな。
しかも、さっき気絶の話をしたので意外性も薄い。
俺本当に疲れてるみたい。
寝るね。おやすみ。
これで寝たら解決…なんて。
いい加減しつこいか。