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1000字以下の短編

缶コーヒーで世界を救う〜魔王がパンを買いに来ました〜

作者: 花車



 僕は街のパン屋さんだ。


 ある日、僕の店に魔王がパンを買いに来た。


 みんなが「あの人魔王だよ」というから、きっとそうなんだろう。


 見た目もなんだか、黒くてすごく禍々(まがまが)しい。


「クリームパンをください」

「はい、ありがとう。150円」


 翌日も、その翌日も、魔王がパンを買いに来た。


「クリームパンをください」

「いつもありがとう、150円」


 その翌日、魔王はパンを買いにこなかった。


 そして、さらに翌日、パンを買いに来た魔王は、禍々しい闇のモヤを放っていた。


 店のパンが全部腐ってしまうような、ひどい瘴気だ。


「クリームパンをください」

「はいどうぞ。いつもありがとう、150円。今日は缶コーヒーをオマケしとくよ」


 店の前のベンチに腰掛け、魔王が缶コーヒーを飲み、パンをかじる。


 なんだかすごく、幸せそうだ。


 闇のモヤが晴れ、僕は英雄になった。


お読みいただきありがとうございました!


こちらは、『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』に参加するべく、生まれて初めて書いた短編です。


選んだテーマは『缶コーヒー』です。


イベント参加も初めてなので、なにか不備があれば教えていただけると幸いです(;´∀`)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 語り手の話し方が気になりました。 「はい、ありがとう。150円」 「はい、ありがとうございます。 150円になります」 って、普通は言うんじゃないですかね。
[一言] 花車様!こんばんは! そして明日朝早くて読みに来る時間微妙なので今読みに来ました笑 まさかの魔王がパンを買いに!! ほのぼのしますねぇ。笑 自分もパンとコーヒーは好きなので魔王=自分と重なり…
[良い点] 初めまして。TwitterのTLで偶然なろうラジオ大賞に参加されていることを知り、読んでみました。何と初めての作品だとか……!貴重な機会なので感想という赤文字を贈ってみます♪ 作品の感想…
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