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君に逢うため、、、

作者: 日ノ出

とても短い物語なので是非読んでみてください。

言葉足らずな所は読者さんの感性で補ってみてほしいです。


 「貴方に逢うために生きてきました」


夏休み。冷たい雨が降るその日。遂に見つけた。




 僕は運命を知っている。


昨日のように思い出す。1000度の鉄球を触ったような衝撃と一緒に君は僕の前に現れた。正確には見た。


彼女はキュートな顔、サラサラなロング、ちっちゃい顔にちっちゃい体。のくせにビューティーな足、、、どストライクな女性だった。


運命と言わざるを得なかった。


すかさず声をかけた「こんにちは」

聞こえて通りすぎた女の子。


目も合わせてくれなかった。




 それから一年年がたった。その人のことは最近やっと忘れられた。


一年引きづった思いも忘れれば一瞬、、、、新しい人を探そうとして色々行った。


海に行った。山に行った。川に行った。東京に行った。大阪に行った。北海道に行った。沖縄に行った。


行けば行くほど何かを誰かを見つけたいと思った。

薄々きずいてた、、僕は彼女ともう一度逢いたい。


妙な雰囲気と目に見えるような色ずいた風。


僕はもう一度彼女に逢えた。巨人に食べられそうになった所を兵士長に救われたような衝撃だった。




 何を言おう。なんて言おう。


「こんにちは、僕を覚えていますか?」

一秒で決まった言葉だ。NPCみたいだ。


「私ですか?」


彼女の声は少しハスキーででも愛おしさが溢れるような、、某緑系の歌声の人達以上に聞き入ってしまう声だった。


一生に一度のチャンス。ここを逃す訳には行かないと思い、一生懸命に言葉を紡いだ。


時間も忘れて話した。彼女もなぜだか俺の隣に座っていてくれた。


話せば話すほど彼女がわかる。その人格、ひしひしと伝わってくる。


そう、、、彼女は清楚可憐も才色兼備も百花繚乱も持ち合わせていなかったのである!!


よく見ると鼻低いし、一重だし、前髪崩れてるし。


それでも僕の一年はそう甘くはなかった。


溢れんばかりのこの思い、君にもきずいて欲しかった。




 何を言おう。なんて言おう。


『好き』、やっぱりそうだよな。

『愛してる』、この言葉でほんとにいいのか。

『付き合って下さい』、これがいいのか?

『結婚してください』、これじゃないよな。





 『貴方に逢うために生きてきました。貴方と生きていくために生まれてきました』


ん?僕はこんなこと言ってないぞ。どういうことだ。

自然に出てしまったのか?全く分からない。


彼女顔は真っ赤だ。手で隠そうとした。



パッ━━━━━━━━━━━



さっきまで傘を持っていた手が、運命を掴んだ。


「この先何があっても隣にいよう。好きだ」


冷たい雨を雨に当たった二人の体を二人で温めた。


これが僕の運命。。。




言葉足らずな所はあえてとまでは言いませんが、読者さんに是非普段とは変わった読み方をして欲しいという思いを込めました。

少しでも面白いと思ってくれていたら本当に嬉しいです。

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