15.病む
周辺諸国との勢力は知識チートの恩恵もありで長く召喚者を受け入れていたこの国だからか他とは頭一つ程度はなく三つも四つもつき抜けている。
しかしあからさまな差を見せつけないため表向きは周辺の文化程度に合わせたそぶりをして、内部的にはジ・アースの19世紀後期から20世紀初頭あたりの水準に達している。日用品は、より高いものになっている。とくに使い捨てオムツと人工ミルクは遜色ないぞ。
この国に現れるジ・アースの者は、殆どが中高生の世代でたまに違う世代が混じることもある。
噂程度の情報だけどこの国以外にもジ・アースから何人も定住しているらしい。そこは病持ちの成人が多いという。
おだいじに。
さて。
魔術講座につかっていた部屋が開講から内容の変化に伴い手狭になってきたので、召喚のあった部屋というか広間に変わった。
講師を務める魔道士さんは、近くの魔道士学校の先生で、助手さんを加えながらクラスメイトの習熟度に合わせてグループ別の課題を調整して対応してくれている。
そして腐女子とおまけの我とゆうが属するグループは、潜在知識がある彼女たちの練度は優秀なうえドワー腐もエル腐もときおりある病を発症する。図らずも他のグループからは隔離された。別な部屋にはなされたのではなく隅の方な。
しかし『こっちの方が落ち着く』と曰わく。
唐突に魔王軍の幹部になったり雑兵、渋い中堅になったりするドワー腐にエル腐は勇者、逃げ惑う一般民、王国愚連隊と多彩に対応する。
そりゃ誰も近づきたくないよね。
まっ秀逸なシーンでは、こっそり我とゆうが『念話』で外伝をやらせてもらっている。そこっ同類言うなっ!
そんなこんなで、他とは一線を画す、上級に手が届く我らがグループは、歩調を緩めることになっていた。




