11. この世界のこと
クラス全員のレベルとスキルの聞き取り調査が終わり、上司へと集められた資料を前に警備員(兵?)以外のスタッフが整理を始めた。
確認なのか意見のすり合わせなのか、何度かヒソヒソと言葉を交わすスタッフ達を我らはじっと見つめていた。
これが始まる前に、我らの置かれている現状と今後について説明をするので、少し待ってくれと言われていたからだ。
「ここは……気づいてる方もいるでしょう。"異世界"へようこそ」
一斉にざわつきピークが過ぎた頃、「つづけたいのだが、いいかな」と男は言った。
気づいたクラス委員の某なにがしがグループを使って静にさせていった。
我は表面的にゆうとバブバヴダーとやっているだけだから対象外。エル腐とドワー腐に抱き上げられてラノベ教養があるとないとではこうも違うのかと傍観していた。
さて我らを抱き上げている婦女子コンビはといえば、やはり嗜んでいたようだ。
男は続けた。
この世界に定められた名はないが、我らがいた世界は“地球”とされている。
そして我らのように、こちらに来た者を単に“召喚者”としている。
百年ほど前から四年に一度、不特定多数の者が召喚されてこの部屋へと送られてくる。
この国の意思ではなく未知の力で送られてきて、困惑をしているが、この世界にはない知識とギフト(スキル)を持っているので肯定的に歓迎しているが、出来ることなら召喚者の為にも停止させたい。
当面の衣食住と、こちらでの一般常識など生きて行くための講習を受けることになった。
最初の二三回までは全員参加だが、後は希望者だけで十回ほどの戦闘訓練と魔法訓練を受けることになった。前者と後者で起きたざわめきの温度が異なった。
男の説明が一段落して、前の方にいるグループから質問がなされた。
ーじゃあ、先に来た召喚者の皆さんはどうしてんですか。
多くは、ジ・アースで言うところの“冒険者”になっているのが殆どで、世界を回ったりダンジョン内で宿屋をやっているものもいる。
ふたたびざわつき始めた。
まいいけどさ、ゆうと我は、どうなるのだ?




