61.大金!!人手不足・・
間が空き過ぎました・・・
オークション会場から人が出ていくところだ。終わったみたいだ。
早速ブルゼさんを探した。会場すみの初めの場所だ、後片付けなどを職員としているが、
こちらに気が付いたらしく、一人の職員を引き連れこちらに近づいてきた。
「お戻りになられたのですね。立ち話もなんですから部屋に行きましょう」
「あ、はい」
荷台などを置いてある隣の部屋、初めに打ち合わせなどをした場所だ。
「オークションも大成功になりました。ありがとうございます」
「いえいえ」
「早速ですが、オークション12回の落札金額を伝えていきます」
「よろしくお願いします」
「魚からです。10が25万 30が73.4万 50が118.6万です。
次にフリャーです。結構な価格が付きました。10が41万 30が121.5万 50が193万
コーラですがあまり伸びませんでした。10が23.7万 30が67.1万 50が105.8万
最後に3種類のセットになります、これは3種をたした価格前後になっています
10が87.2万 30が265.6万 50が425万以上になります」
「結構高い価格になりましたね、びっくり価格ですよ」
「予想ではもう少し高くなると思ったのですが、数が多かったのが邪魔をした感じかと思います」
俺はこれでも高すぎると思うのだが・・・あまりに高くなると今後の取引予定が・・
初回サービス価格だと思いたい。コーラが見たことがないようで、燻製よりも若干低くなっていた。
「それでは、落札金額の合計が15.469.000プノになります 確認をお願いいたします」
「は、はい」
ストーコウでの売り上げを大きく超えている、数も半分もないのにだ!ま~いいか。
俺とコマツで、金を数える!数える!白金貨も8枚ある、数えるのには楽なのだが使いにくいぞ。
金貨を多く持ちたいと思った。念貨も銀貨もある、間違えないように数える!
うん!ピッタリある。全額受け取り受領書のようなものにサインを書く、
これでオークションは終わりだ。
「確かに受け取りました」
「オークションはこれで終わりです。残りの魚などの取引もよろしいでしょうか?」
「はい、よろしくお願いします」
「初めに数の確認です。魚の残りが1246匹です。次にフリャー954匹、最後コーラは1151匹
確認したので間違いない数だと思います。よろしいでしょうか?」
「はい」
よろしいも何も、俺は数えていたわけでも見ていたわけでもないが、コマツ達は信じている。
間違っていたとしても誤差だ誤差。
「双方で確認しあったので、取引後のクレームはお互い無しでお願いします」
「もちろんです」
「では、魚から1246×8000=9.968.000ですが一千万プノに」
「え!一匹当たりの価格も1000プノおおいですが?」
「オークションを見て、7000プノでは数が多いとしても、安すぎだと思いまして少ないですが
1000プノ上乗せさせていただきました。合計価格は切りよくこちらの気持ちです」
「そうですか。ありがとうございます」
一千万プノ!!前世での価値とアールネイヤの価値がどの程度なのかよくわからないが
凄い事だとはわかる。
「次に、フリャーもよろしいでしょうか?」
「よろしくお願いします」
「954×14000=13.356.000ですが、13.400.000プノで
こちらも価格に1000プノ上乗せと気持ちです」
「ありがとうございます」
「最後にコーラになります。1151×7000=8.057.00です
こちらの上乗せは申し訳ないが、初めの価格でお願いします。
気持ちとして8.100.000でお願いいたします」
「いえいえ、それで結構です」
「ありがとうございます。では合計で31.500.000プノになります
お確かめください」
「はい」
・・・・月貨3枚と白金貨1枚に金貨5枚・・・これ使いにくいな・・・
オークションの方にも白金貨があったしこれはこまるな・・・
「金貨でもらう事は出来ないでしょうか?」
「全部金貨でのお支払いは、申し訳ないのですが・・・月貨2枚分が限界です」
「・・・それでお願いします・・」
予想していたかのように袋に用意されていた・・・
ナンバーンでも大きい取引には大きい貨幣で支払いをしたいようだ。
一枚ぐらい月貨があってもいいかと諦めることにする・・・
隣に買った物がどんどん運ばれてきている様子。
水槽もからになったようだし、一度運んだふりをしてトレーネに戻し、買った物は詰めるだけ積んで
外に運んでポケットにしまうか。俺もいかないとダメなのが面倒だった・・・
2度ほど行ったり来たりをして、終わったがプルゼさんや職員に不思議がられたので
外に待たせていた者に渡してきただけだと言ってごまかした。
今後も取引もしたいので、ある程度は話を詰めておいた。村に直接来てもらった時、
・2日は最低でも時間をいただきたい事。
・その間は村で宿や食事をしてほしい事。
・その代わりに一匹あたりの価格を1000プノ安くする事。
・一度の注文は3種とも300匹まででお願いした事。
大体こんなものだ。何か不都合などあったらその時に考えようと了承してくれたし
ストーコウとの価格が違うのは、当たり前なので気にしなくていいとも言ってくれた。
ナンバーンでストーコウ支部にもこのことは伝えてくれると言う。
特別オークションもあるのでまたここには来る。足りないものがあったらその時でいいだろう。
結構遅くなったので宿屋に戻ることにした。
トレーネに戻しポケットにしまったから、もちろん手ぶらで戻る。
宿屋に着くとまだ客が居る居る!!それに見かけない顔もいた!
・・・奴隷だ!!見ればすぐわかる!腰巻に布で胸を覆っているだけだ、背中が見えて奴隷紋がある
女将さん奴隷を買ったのか!
「すいません~もう出せる食材が切れまして終わりなんです~」
「いや、客じゃない・・あ~でも客だ・・」
「???なんでしょう???」
「あ~ここに泊まっているんだ」
「そうでしたか、ではお部屋の方にご案内いたします」
「いえ、昨日と同じ部屋だから案内はいい。少ししたらまた来る」
「女将さんに伝えておきます」
「ああ~たのむ」
込んでいて忙しそうだし邪魔しない方がいい。部屋で少し休んでいいたら客も居なくなるだろう。
幸いにも食事を断られたことで、状況もわかった入ってくる客はもういないはず。
「腹減ったな、コマツはどうだ?」
「私も何か食べたいわね・・・」
「下での食事はもうないみたいだな・・・どうする?」
「外に食べに行くにしても、もうしまってるわね・・・」
「そうだな・・・干し肉ならまだまだあるが・・あ~あと燻製ならまだあるぞ」
「全部売らなかったのですか?」
そうストーコウで全部売ったら、ヒュラスがガッカリしていたから残しておいたのだ!!
同じ失敗はいないぞ!!
「ストーコウで失敗したから売らずに残してあるぞ」
「その失敗も気になりますが、今は燻製があるだけでありがたいですね」
「下が落ち着くまで干し肉でも食べているか?」
「そうね」
干し肉を取り出し、コマツ、カシナ、スミカに渡してた。
俺は少し考えごとを・・王都ですることはもちろん、街に戻ってからの事も・・
やることが多いぞ!!どう考えても人手が足りない・・・王都からもストーコウからも燻製目当てで
ナンバーンが来るだろう。宿屋も食堂も建てておかないとダメだ。建て終わったら運営するにも人がいる
村でミライ達に頼んだ畑、これも人が足りない・・・村の住民を雇う事は出来るのだろうか?
「コマツ、今後人手が足りなくなりそうなんだが、村の人を雇うことはどうなんだ?できるのか?」
「報酬次第では出来るとは思うわ、でも村人だからね男性は食べ物や品物を、
女性は食べ物よりも奉仕を求めてくる可能性があるわね。村ではお金の取引が殆どないから・・」
「報酬次第で雇う事が出来るんだな?」
「それは問題なくできると思うわよ」
「金で雇えるなら簡単だったのにな・・」
男性を雇う対価は何とかなるが、問題は女性だな・・・前世の俺なら迷うことなく奉仕をしていたかも?
アールネイヤの女性は、誰もが美人でスタイルもいい。
だが!!マツタケ様がない!!それに前世では経験したことがない事を発見もした。
おっぱいを『モミモミ』これが!5分もしないで飽きてしまうのだ・・・
もしかしたら前世でも飽きていたのかもしれない、飽きる前にマツタケ様を使っていたから
飽きたとは思わなかった??他にも原因はあると思うが・・・
これをするとアールネイヤでは卵が産まれてしまう・・・
「コマツ、何でもいいからこの問題の解決法を考えてもらえないか?」
「ええ~私なりに考えてみますけど、期待はしないでくださいね・・」
「一人で考えるよりはいいと思う。・・・・カシナも何か思いついたら教えてくれ」
「仰せのままに」
カシナは優秀だし、何か思いつくかもしれないと期待しておく。
下もそろそろ落ち着くころだろう?食事をしたい、皆を連れて降りていく。
予想通り、客はすでにいなくなっていたが・・・女将さんたちはへたり込んでいた。
「女将さん、お疲れ様」
「・・・申し訳ありませんこんな姿をお見せしてしまって・・・」
「気にしないでください、それよりも俺たちの食事は無理ですか?」
「いえ、大丈夫です。お客に出すものより良い別の物を用意しております」
「そうですか!!それを4人分おねがいします」
「はい、もちろんと言いたいのですが・・・もう少しお待ちいただけないでしょうか?
見ての通り・・・動けないのです・・・」
「は、はい・・・わかりました・・」
その後・・・コマツとカシナで、厨房に用意してある物を温めたり焼いたりして
食事を無事取ることができた。
「申し訳ありません・・私どもの分まで用意していただき本当にありがとうございました」
「いえいえ、俺も座っていただけ・・コマツとカシナが勝手にしたことです」
「私はスイ君の妻ですので、当然のことです」
「ご主人様のお役に立てただけで・・」
「お客様にしていただくことではないのです・・お恥ずかしいかぎりです・・」
「女将さん、先ほどあったのですがそちらの方は?」
「はい、朝の事もあり二人ではどうしようもなくなると思い、急遽奴隷を買ってきました・・・」
やはり奴隷を買ったようだ、一人増やしてもまだまだ人が足りなさそうだぞ
明日も奴隷を買いに走りそうだ。それとなく聞いてみる。
「女将さん、もしかして明日も奴隷を買いに行こうと思ってませんか?」
「見ての通り、人が足りませんあと2人ぐらい買おうと思います」
「少し考えてみてください、あとどの程度魚が残っているかわかりませんが、それがなくなった時も
今日のようにお客は来てくれますか?俺たちが来る前の売り上げに戻った時に、明日奴隷も買ったとして
問題なく面倒をみられますか?よく考えてみてください」
「あ!そうでしたね・・よく考えなく行動してしまうところでした・・」
お!!話して見てよかった。うまく行っている時はそれが当たり前に思えて
よく考えないで行動もしてしまう。
うまく行ってる時こそ慎重に行動しないと、取り返しが聞かない失敗をする!!
前世での苦い経験だ・・・




