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51.全裸奴隷娘を拾ってみた!

 家の前まで来たら、当然だよな



「おい平民!何処に行っていたんだ!」

「何処と言われましても、生活のために出かけていましたとしか言えません」

「どれだけ待ったと思っているんだ!」

「来られるとは思っていませんでしたが」



 やっぱりめんどくさいなこいつは・・・勝手に家に来るなよ・・

早く終わらせたい、用件をこっちから聞いた方がいいだろう。



「兵士様は、何か御用があったのですか?」

「おう!明日の事だ、お前の奴隷を2人ぐらいかせ!」

「ハァ~~?」

「何だその態度は!貸せと言っているのだ!」



 何だこいつは!奴隷をかせだと!!貸せるわけないだろ特にお前みたいなやつには!



「兵士様、そのような事は出来ません」

「なぜだ!俺が言っているんだぞ。・・そうかわかったぞ、では買い取ってやるからありがたく思え」

「え!何を言っているんでしょうか??」

「お前は俺の話を聞いてないのか!買い取ってやると言ってるんだ奴隷を連れてこい」

「いえいえ、売る気も貸す気もありませんよ」

「なに!!金額か?心配するな高く買い取ってやるぞ、後ろの女も奴隷だな

1万プノで買い取ってやる、ありがたく思え」

「ハァ~!!売る気はないですがストーコウで20万プノで連れてきているんですけど?

それにうちの奴隷達は、もういなくなられると困る存在になっていますので、あきらめてください」

「グムッムッムッ」



 1万とかなんだそれ、今の価値は100万だ!!売る気など全くないけどな。



「では王都に着くまで貸せ、特別に2回は食事はさせてやる、好待遇だ!」

「何言ってるんですか?食事を与えるから好待遇?意味が分かりませんよ」

「田舎者はこれだから面倒だ!食事1回の所を2回も出してやるんだぞ!田舎平民でもわかるだろ!」

「いえ、全然わかりませんが?」

「平民、お前馬鹿なのか!奴隷の食事など一日一回だろうが!!」



 え!それが普通なの?俺が無知だったのか?兵士に馬鹿呼ばわりされたし、無性にムカつくぞ!



「カシナ、そうなのか?」

「使えるご主人様によりますけど、一日一食の場合もございますが、ストーコウでは少ないはずです」

「そうなのか・・・・・・・兵士様うちの奴隷は、いつも二食は必ず取らせていますよ」

「お前は本当に馬鹿だな、奴隷などにそんなに食わせて馬鹿だ『ぶはははは』」



 見下すように笑われたぞ・・笑われることなどした覚えなどないが。

本当は三食はとっているんだが別に言わなくてもいいことだろう。



「兵士様、これは俺のやり方です。お話はそれだけですか?それならお引き取り願います」

「だから奴隷をかせと!」

「それは無理だと言いましたが?」

「奴隷など使い捨てだろうが、安心しろ潰さないで返してやるぞ」



 使い捨て?潰さない?聞き捨てならない事が耳に入ってきたな。



「潰さないとはどういうことですか?」

「本当に馬鹿だな、言葉の通りだろ、俺に聞いてばかりいないで少しは自分で考えろよ」



 ニヤニヤして自分の方が上だ!みたいに言いやがる、本当にムカつくやつだ。



「カシナ、どういう事だ?」

「予想ですが、使い捨ても潰すも、何かが終わった時点で奴隷の命は、もうないという事かと?」

「ほう、そっちの奴隷の方がよくわかっている」



 ストーコウではそんな話聞いてなかったぞ、奴隷も普通に食事していて

つらそうな人はいなかった、見えていなかっただけかもしれないのか?



「そんなの聞いたら、絶対に渡せない!お引き取りを!」

「フン!こんなことなら来るときの、荷物持ちの奴隷を捨てなければよかった・・・

おい!平民必ず明日追いつけよ!!」



 ムカつくムカつく!本当にムカつくやつだ!



「カシナ、ストーコウと王都では奴隷の扱いは違うのか?」

「王都に入った事無いのでわかりませんが、ストーコウの貴族街長様は、奴隷にも人権を残した法を

作ってくれたので、他の所とは違うかもしれません」

「そうか、街の法で守られていたのか?」



 ドアの所で聞き耳を立てていたんだな、兵士が帰っていくと皆出てきた。

あと最後に兵が言っていた、荷物持ちで連れてきた奴隷も気になるな・・・

サーモレーダーで見て見るか、あの時も10キロ圏内を見て見たんだが気が付かなかった、

虎野アゲルサーベを見た後だからそればかり気にしていた可能性もある。



「コマツ、王都の方向はわかるか?さっきの兵士が、奴隷を捨ててきたと言っていたのが気になる」

「こっち方面だと思うわ」


ストーコウ方面の真逆だな、王都とストーコウに挟まれた村がここ?のわりには誰も来ないな

ま~宿屋も何もない場所に来る方がおかしいか、そんな事は今はどうでもいい。

しかし兵たちが来てから、すでに何日もたっている、厳しいか・・・


 王都方面を慎重にサーモレーダーで探っていく・・・・・・

!!!!ここから2キロ離れた場所に人らしい者を発見!!!しかし赤い部分がほぼ無いぞ!!



「人らしき者を発見した!生きていても状態がかなりヤバそうだぞ、回復させる念阻とかはあるのか?」

「「「「「「・・・・・・」」」」」」

「私は怪我や体力など、少しですが回復できます」

「「「「「!!!!!」」」」」



 意外な人物アミだ!念阻である程度回復できるようだ、他の皆の驚きようはなんだ?

希少な事なんだろうか?



「アミとカシナ、キョウチも来てくれ、すぐに出発する」

「「畏まりました」」「仰せのままに」



 サーモレーダーを使いながらだ、今回もカシナにおぶってもらっている・・・

前回は鎧をつけていたが今回はない・・俺の腕の下には揺れまくるものがある・・が・・

こんな時に不謹慎だな。



「カシナ、走る速度はアミに合わせてやってくれ」

「仰せのままに」

「それと回復の念阻は珍しいのか?」

「はい、確認されているだけでも3人しかいないと聞いています」

「え!まじで?!アミはなに?その三人の一人??」

「違いますね、使えると知られたら王都で軟禁されるでしょう」

「アミ・・・すごいな!!」



 アミの思わぬ念阻、カシナの言うには本当なんだろう、アミの能力も隠さねばならないだろう。

少ししか効果がないと言っている以上、過度の期待はしない方がいいだろう。


 何とかなるか聞いてみるか、困ったときの朱倫シュリンちゃんだ。



「朱倫ちゃん朱倫ちゃん、聞こえますか~?」

「聞こえてるのよ、なんなのよ」

「急いでいるんだけど」

「だから何なのよ?」

「ああ~怪我や体力を回復させる念阻は、アールネイヤでは希少なのか?」

「そんな事は無いはずなのよ、マツタケ様が居た世界は科学力で怪我などを直すのよ、

アールネイヤは念阻なのよ」

「ならなぜ?回復させる人は3人しかいないと聞いたぞ?後マツタケ言うな!」

「回復させる念阻も、ある程度の才能は必要なのよ。念阻の仕組みもわかってるのよね。

血液の栄養で、効果も違うのよ」



 なるほど何となくだがわかってきたぞ、今のアミの念阻は前に比べたら、上がってるのは間違いない。

何とかなるかもしれない。



「え~と、スイアーフだったのよ、あなたにも使えるはずなのよ」

「使えるの?俺も?」

「そうなのよ、前世で怪我したり痛いところを手で押さえたりしてたのよ、

アレなのよ、地球では念阻の効果が薄いのよ、手で押さえると痛みが引くのよ」

「手を当てて治すから、手当なのか!」

「アールネイヤと地球を、行ったり来たりしているから潜在意識で共通になるのよ」

「ありがとう、お礼は今は出来ないから今度ゆっくり『モミモミ』するから」

「それお礼じゃないのよ!!スイアーフがしたいだけなのよ!!あとアドバイスあげるのよ、

結構危ないようなら、心臓に回復念阻を送るのよ、念阻がいきわたるのが早くなるのよ」

「ありがとう、今度ゆっくりと!お礼を」



 生きてさえいれば何とかなりそうだぞ、あと回復は他のだれかもできる可能性も出てきたし

朱倫ちゃん、マジで使える!


 

「カシナそろそろだ、その林の中だ、下ろせ」

「仰せのままに」

「いたぞ!ヤバイな体温も下がってる、アミ回復全力で頼む」

「畏まりました」

「キョウチは火を起こしてくれ」

「畏まりました」



 俺は簡易テントとベットを出す、テントは温度を逃がさないため、

ベットは考えるまでも無い寝かせるためだ。体温が下がっているときは

人肌で温めるのが一番効果があると聞いた事がる。



「カシナ、キョウチすぐに服を脱げ!それから二人でこの娘に左右から抱きつき

体温をあげてやれ、急げよ」

「畏まりました」「仰せのままに」



 アミだけでもなんとかなりそうだが、念阻が尽きたらいつでも変わる。

この娘は年齢はコマツと同じくらいだろうと思っていたが、回復してくると

カシナと同じくらいにみえた。そう俺の新たに覚醒しつつあった能力!! 

『おっぱい年齢』だ!おっぱいを見れば年齢がわかる!


 発見した時にはすでに全裸だった、背中には奴隷紋もあった。

手に水袋を持っていたのが、唯一の持ち物だろう。

顔立ちはこのアールネイヤ特有で美人だろう、体全体汚れていたが怪我などはないようだ。

アミが治してしまったのかもしれないな。


 結構長い間、念阻を使っていたアミはもう限界だ。

その甲斐もあり、呼吸も寝ているのと変わりないし、顔色もよくなっていった。



「カシナ、キョウチそろそろいいだろう、移動の準備をする」

「畏まりました」「仰せのままに」



 荷台の上にベットをのせてカシナが運び、キョウチにアミを背負ってもらい

ゆっくりと家に帰る、暗くなる前には無事帰れた。

家に着くころには、自分で歩けるようにはなっていたが、まだふらふらしている。

思いのほか念阻の消耗が激しかったようだ。


 

「カシナは奴隷商の受付をしていたんだ、わかるか?この場合はどうすればいい?」

「奴隷が問題なく、主人の元に戻れるときには、自分の意志と関係なく戻ろうとします

また命令が出ている場合は、その命令に従がおうとします」

「この娘はどうすると思う?」

「兵士が捨てたと言っていました、兵士が主人なら捨てられたと思い、戻ることはないと思われますが

兵士は主人ではない時は、主人の元に戻ろうとするでしょう」

「そうか・・」



 考えていても仕方ないな、意識が戻ってから話を聞きたいが・・・・

もう少し様子を見て起きそうもないなら、俺が回復念阻を送ってみるか。


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