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47.平凡淡々な日

寝起きに乳製品を飲むと、腹が下るのは体質?


 外も明るくなり始めてきたし、そろそろ起きてくるだろうな。

朝食に芋をだす約束もしたし準備でもするか


 コマツはこのままにして、台所に向かっていった。

音がしているから、俺より早く起きて準備をしている人がいるのだろう?

リビングに行くと・・ミホもすでに居たしトーネとコマツ以外全員すでにいた!

俺が遅かったわけではない、実験してただけだ、それがなければ早く来ていたんだと思うことにした・・



「おはよう~」

「「「「「おはようございます」」」」」


 挨拶を返してきたのが、ミライ、ミアート、カシナ、アミ、カスミだ。

ヒュラス、キョウチ、ミホが台所に入っている、順番か何か決めているんだろうか?俺は何も聞いていないが


 ミライ、ヒュラス、ミアートも奴隷だと思ってない、むしろ家族として接している、差別などももちろんない。

台所に入る人数も決まっているみたいだな。

俺は約束通り芋を蒸かした。まだトーネとコマツが起きてこない・・



「ミライ、トーネとコマツをおこしてきてくれないか?コマツは俺の部屋で寝ているはずだ」

「いいけど、コマツさんは呼び捨てでスイアーフの部屋で寝ているのね?」

「ん?何か言いたそうだな・・・その事も食後話すから今は起こしてきてくれ」

「ま、いいわ」



 なんだ!ミライが少し機嫌悪くないか?ヒュラスはいつもと変わらない、他の者も普通だ。

食事の準備も終わるころには、ミライは二人を起こして戻ってきた。



「全員そろったな、昨日約束した通り芋は用意した、好きなだけ食べてくれ。

食事が終わったらコマツの今後を話すからな」

「皆さんよろしくおねがいします」



 起こされてリビングに来たためか、コマツは気まずそうにしていたが、スルーしておこう。

その後朝食も何事もなく終わり、じゃがバターは好評でよかった。

今度はコマツの事を話しておかないとな。



「コマツの事を話すから聞いてくれ、結論から言うとコマツも家族になる事になった」

「4番目の妻になります、皆さんよろしくお願いします」

「そんな感じだ、皆頼むな」

「は~い、はい、ちょっといい?」

「ん?なんだ?」

「妻になるのは別にいいよ、でも子供の順番は守ってよね」

「わかっていますよ、私はヒュラスの次で、第三婦人より先には作りませんよ」

「ならいいの、コマツさんよろしくね」



 ヒュラスには大事な事なんだろうか?子供の順とか?何番目かの妻とか?俺が気にもしない事があるんだな!

一夫一妻が常識だと思っていた俺には、なかなか思いつかない事だ。

妻の順はミアート、ミライ、ヒュラス、コマツの順であっているだろう。


 ミライが機嫌が悪かったが、この事なのか?話を振っておいた方がいいな。



「ミライもいいか?」

「別にいいわよ、コマツさんにはこのうちの?・・ん~スイアーフの秘密は話してあるの?」

「それは昨日大体な、守ってもらうように話したから問題ないはずだ」

「ミライ、スイ君の秘密は絶対に話したりしませんから、安心して」

「そう、ならいいわ」



 う~ん、機嫌は悪くないな・・・なんだったんだ?気にする事じゃなかったのか・・

ミアートにも聞いた方がいいだろう。



「ミアートもいいか?」

「兄さんが決めたんだから、私はいいです」

「そうか・・・・他の皆もいいか?」

「「「「「はい」」」」」



 問題という問題も無く簡単に受け入れられた。


 今日の予定だが何をするか全然決めていない、お昼までは魚捕りと狩りと畑で三組に分けるか

昼食後は自由時間で、コマツは一度戻って話してこないとな。



「今日の予定だが、三組に分けようと思う、俺が勝手に決めていいか?」



 反対意見が出ないので決めてしまおう。

畑はミライ、魚はヒュラス、狩りはカシナを中心に振り分ける。



「ミライ、ミアート、トーネで畑の手入れをしてくれ」

「「了解」」 「あい」

「あと餌になるものも捕っておいてほしい」

「今日もやるの?・・・今度はヒュラスにはまけません!」

「私もミライには負けたくない!!」



 今日も釣りをするんだな!!俺も昨日釣れなかったんだ、今日は釣り上げてやる!!



「次はヒュラス、コマツ、アミ、カスミで魚捕りを」

「「「はい」」」 「・・・」

「コマツはヒュラスに教えてもらいながら、やってくれ」

「わかりました、ヒュラスお願いね」



 コマツはよくわからないようだが仕方ない、でも魚捕りは、やり方がわかってしまえばだれでも捕れる。

そんなに気負わなくてもいいと思う。



「最後はカシナ、ミホ、キョウチで狩りをしてもらう」

「仰せのままに」 「「畏まりました」」

「何も狩れなくても、お昼までには帰ってくる事、また捕れる場合は必要な分だけ取ったら

早くてもいいから戻るようにしてくれ」



 この三人は奴隷だ、何も捕れない時は捕れるまで狩りをしそうだから、タイムリミットを設定した。

取れすぎても困る・・・あ!干し肉にしたらいいのか?でも誰もそんなの食べないだろう・・・

でも作って見たほうがいいか、実験だ。



「カシナ、やっぱり取れるときは多めに取ってきてもいい、実験してみたい事が出来た」

「仰せのままに」



 必要なものをトレーネで出しそれぞれに渡した。用意が終わった順に向かって行く。

俺は、コマツがいるヒュラス班に同行することにした。

それにしても魚捕りにOLコーデは無いな・・コマツには現場でブルマ体操服に着替えてもらうか。



「コマツ、皆と同じこれに着替えてくれ、今の服じゃ動きにくいだろ」

「この服気に入っていたんですけど、スイ君が言うなら着替えるわ」



 ・・・・コマツもか・・・人目も気にせずその場で着替え始めて・・・すっぽんぽん・・

下着は着替えなくてもいいだろう・・・・でもOLの生着替えか!!

と思い得した気分になっている俺がいる・・・ヤバイな思考回路が・・・


 生着替えも見れたし・・それじゃない!!

ヒュラスがコマツに魚の捕り方を教えて、どうやら大きめの石を投げる役に納まったようだ。

アミとカスミが拾う役目になる、ヒュラスは罠を担当するとコマツは自然とそれになるか。


 初めは驚いていたが、今では子供のように楽しんで捕っている。

これなら池に放す分も捕って行ってもいいな、罠の方も時間が必要だ。



「ヒュラス、池に放す分の魚も捕って行こうと思うが、頼めるか?」

「いいよ、任せてその方が釣れる気がするしね」

「ああ~そうかもな、俺も今回は釣らないとな」

「そうよ!今日は三人で競争ね!」

「そうだな・・・荷台と水槽は用意しておくからあとはたのんでいいか?

俺はこのまま、カシナ達の様子を見に行こうと思う、苦戦していたらレーダーで手伝ってくる」

「了解」

「みんながんばってくれ~~~!!



 三人にも声をかけその場を後にし、カシナ達が居るであろう場所に向かった。

俺が命名したサーモレーダーを使うとすぐに三人を発見できた、合流する時は少し大きめな声で

話しかけた。獲物と間違われて打たれでもしたら目も当てられない、カシナとミホは大丈夫だろうが

キョウチが居る・・・キョウチは絶対に打ってくるぞ!!



「どうだ?捕れているか?」

「まだ鳥が二匹です。もう少し奥に行ってみようとしていたところです」

「もう少しで日が真上になるし、奥にはいかなくてもいいだろう、俺が獲物の場所を教える」

「仰せのままに」



 サーモレーダーを使うと周りに結構な数が居るな、四足歩行の獲物がいいだろう。



「カシナ、右前方40メートルにやや大きめの獲物が居る、わかるか?」

「少し距離を縮めてみます、指示もお願いします」

「了解だ、そろそろ目視できる距離だ、どうだ?」

「ご主人様、私の方から見えます、狙っていいでしょうか?」

「キョウチ、もう少し待て、カシナとミホが確認できてから指示を出す」



 キョウチ一人に任せるのは・・・ちょっと心配だ・・・

すぐにカシナとミホから合図が来た、合図を見て笑いをこらえるのが大変だ

即席の合図、発見したら俺に敬礼するようにしいたのだ

3人とも敬礼自体がわかっていなかった、わかっていなければただの合図だよな。

撃ての合図は、右腕を上から獲物を指したら合図だ、これは普通だな。


 合図を出し、一斉に弓を撃ちだした、カシナとミホは急所に当たるが、

キョウチは足だ・・ま~これも有りだからいいか・・・倒せなくても逃げられなくなる


 結構大物だしもう十分だな、猪豚100キロ級だ申し分ない。

ポケットにしまって持って帰るかと思い、しまってみた所!!

小さな虫や、変な虫などが落ちてきたぞ・・・

表面についていた虫などが落ちたのが殆どだろう?でも瑞々しいのもいるな・・


 寄生虫か!!野生の動物には殆ど、何かしらの寄生虫は居ると聞いたことがある

別に不思議な事でもないか、生で食べるわけでもないから・・でも直に見ると気持ちいいものではないな

ポケット様様だ。



「よし、帰るか」

「「畏まりました」」



 帰る途中にキョウチが鳥を見つけ、捕っていた!!


 家に着いたのは狩りに出ていた班が最後だった、魚捕り班の生け簀の魚はそのままだったので

手が空いている人で放流が終わり、家の中に入ると

畑班のミライとミアートが昼の準備をしてくれていた。


 昼は簡単な食事が終わると、コマツはカースゲさんに話に行くので、

狩りで捕った鳥二羽と魚5匹を持たせた、あとヒュラスにもブンキョウさん宅に

鳥一羽と魚3匹持っていくようにさせた。


 自由時間にするつもりだったが、思わず大物が捕れたので全員に手伝ってもらい捌いていった

夜食べる分を残し、他は塩を振り寝かせておくことにした。


 もう何もすることがないな、これからは自由時間だ。



「この後は自由時間にする、昨日と同じぐらいにはまた集まってくれ、夕食を釣るぞ!!」

「ヒュラスには絶対に負けない!初めてのコマツさんにも負けたくない」

「俺も負けないぞ!!」



 それぞれ部屋に戻ったり、外に出て行ったり、昨日で慣れたのか思い思いに行動している。

自由な時間は大切なんだ。


 俺はコマツの部屋になる予定の場所に行き、ベットや机など必要であろう物をセットしておいた。

これで不自由はないだろう。

コマツが戻ってくるまで少し不安はある、俺もついて行った方がよかったのではないか?

前世では、ついて行ったらほぼ旦那と喧嘩になるだろうな!こっちではどうするのかがわからない

コマツが一緒に来てと言わなかったし、大丈夫だと思う事にする。


 ヒュラスは何のことはない普通に帰ってきた、ブンキョウが『よろしく』って言ってたよだって

何をよろしくなのかが不明だ・・・食べ物をあげたら普通は『ありがとう』と言ってたよじゃないのか?

深くは考えないで置いた方がいいだろうな・・・


 コマツが帰ってくるまでの時間が長く感じる。

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