40.イライラ兵士!
緑のたぬきが78円です!!
箱買いしてきました
「お待たせしました」
「そちらのお方は?」
「虎野を倒した本人です」
「この娘がか?」
「はい、そうです」
「おい娘、どうやって倒したのだ?」
「この剣で斬っただけです」
おい!!いきなり見せてもいいのか??
「これは念硬製の武器か!!確かにこれなら倒せるだろう」
「おわかりいただけましたか?」
「実際スイアーフたちが村に入ってから、倒されたのだろうからな納得は出来るが!
なぜ倒した時に知らせなかった?」
「面倒な事になるかと思いました」
「わかった・・・」
なにこれ!!これでいいの?マジで?
初めから言っておけばよかったか?やはり簡単には終わらなかった・・・
「娘、その剣を討伐隊に献上しろ」
「これはご主人様の持ち物です、そんな事は出来ません」
「ご主人とは誰だ!」
「カシナの主人は俺ですよ」
「ほ~~なら話が早い、その剣を献上しろ!討伐隊がヘンピな村まで来てやったのだ
礼として貰う」
この人なに言ってるんだ!!代表に期待しながら目を向けると・・・・
そらしやがった!!!嘘八百並べてやる!!
「この剣は、俺の奴隷にしか扱えないようになってるので、難しいかと思います」
「その剣を貸してみろ、試してみる」
「では後ろの草木が生えている所で試してみてください」
兵にわからないよう、カシナの剣をポケットにしまい、斬れない剣を出し渡したよ・・・
斬れるものならきってみやがれ!!
「ふん!!!」
兵は思いっきり細めの木に斬りかかり・・・・腕力で木を折った・・・・
「なかなかいい剣ではないか!」
「あの~それは斬ったのではなく折ったのでしょう?」
「いや斬ったのだ」
この人頭おかしいのか!!カシナが小声で話してきた。
「あの兵士は切れなくても念硬なので、鍛えなおせばいいと考えていると思います」
「なるほどな」
「何を話しているのだ」
「何でもないです。カシナに斬らせてみますので、戻してください」
「俺が満足しているんだ、これでいいぞ」
なんだこいつは!!ムカムカする!!こいつは俺の敵だ!!
「ではこうしましょう。代表いつものお礼はいかほどなんですか?」
「いつもは・・・一人1000プノのお礼を出していたが、今回は死者が出たから
お見舞金として5000プノを渡すつもりだ」
「討伐隊の人は何人いますか?」
「7人だ」
「わかりました。兵士様お礼として12000プノを用意しているので、
剣はお礼とは別にお売りいたします。剣は800万プノでよろしいですか?」
「献上と言っているんだ!金なんか払えるか!」
「これは俺の財産です、献上などできません!欲しいと言うならお売りします」
どうするんだこれ、収まる気配がないぞ!
渡して、こっそりトレーネに戻してやるか?ただ渡すだけじゃだめだ
少しの金額でもいいから売りつけるぞ!
「平民が調子に乗るなよ!!」
「ならば後日、王都の討伐隊に赴きますよこれでいいですか?その時に話し合いましょう」
「何を言っている!今献上しろ!」
やはりこいつむかつくな!王都には来てほしくないようだ、多分こいつが
個人で手に入れたいだけだ、どうしたものか・・・
「ご主人様、この方と私が死合ます、許可をお願いします」
「そんなことが許されるのか?」
「村の代表も今の話を聞いておりますし、いつも通りのお礼は用意していると?
これは他人の財産を奪おうとしている行為に当たるかと思います、斬られたとしてもお咎めはありません」
「代表、よろしいですか?」
兵士の顔色が悪くなってきている、楽しくなってきたぞ!!
追い込んで遊ぼう!
「兵士様は少し行きすぎだと思う。私は承認になる事を誓おう」
「で?兵士さんどうします?カシナも一応は魔獣を倒してしまうほどですよ?
兵士さんがもってる念硬製の剣は切れない、ご自分の剣をお使いになった方がよろしいのでは?」
「ふん!興味が失せたわ!ほら!返すぞ」
逃げた!逃げたぞ!自分の命はかけられないよな。
個人でほしかっただけだみたいだし
後々面倒にならないように、ちょっと脅しじみたことをしておく。
「兵士さん、野党や盗賊はその場で切り捨てても問題ないですよね?」
「ああ~かまわん」
「もしかしたら今日の夜?野党が現れたら有無も言わさず屠ります。
カシナだけではないので、あの魔獣を倒せるのは」
「ご主人様、試し切りを見せてあげましょう」
素早く剣を交換して、カシナは剣を軽く振り抜く!
大きめの木がきれいな斬り口を残して倒れた。
「ご主人様の奴隷になれば、こんなことも簡単にできますよ」
「そ、そうか・・・・・代表そろそろ戻ろうじゃないか・・」
「スイアーフ色々面倒をかけたな、この辺で帰らせてもらう」
「お気をつけて、兵士さん夜は出歩かない方がいいですよ、野党が出るかもしれませんから!」
敵にはとことんプレッシャーを与えてやる。
精神を追い詰める!!・・・アレ?俺ってこんな性格だっけ?
まっいいや!あいつは敵なんだ。歩いている後ろから『かまいたち』で結構立派そうな鎧を斬ってやった。
少しすっきりした。
「カシナ、家作りで困ってることはないか?」
「お風呂の使い終わった水を捨てるのに、少し問題になると考えられます」
「それなら考えがある待ってろ」
トレーネで配管によく使うパイプをだす。このまま使ってもいいのだが
周りに固まる粉で覆うようにする、固まりきったらトレーネに戻せば配管の出来上がりだ。
配管にトレーネは使うのはもったいないからな。
カシナに説明をして置く、台所もこの方法を使うとのことだ。
アールネイヤのトイレが問題だ・・どこのトイレも匂いがやばい!!
日本でも昭和時代のころは同じようなものだったはずだ。
ここではトイレで小も大も女と同じだからな・・・結構めんどくさい
キョウチも水を出せる、水洗トイレに絶対にする!!
カシナに相談した所、畑などの肥料に使っているみたいだけど、それはどうするかと聞かれたが
俺は農業をするつもりはないぞ!!利用できるなら使うそうだが・・それはそっとしてほしかった・・
大体打ち合わせは終りカシナは作業に戻っていった、
俺は風呂桶でも作るか。その前に木を板や角材にしなければな、
これだけしてあれば時間もかからないという。あとは全部丸投げだ。
風呂桶も作り終え、結構暇になった。
家作りを手伝おうとすれば、カシナにご主人様は見て細かい指示をしてくれればいいと言われる。
ミライ達は硬進強をしているから手伝えないし、
俺も使おうと思えば使えるはずだ!多分・・アミやカスミも使えてる・・
使えないのはトーネと俺だけだ!トーネはまだ小さいからだろうな。
まだ早いが夕飯用に何か捕ってくるか!!
肉がないな、狩りに行くぞ!トーネを呼び連れて行く。
森に入り、サーモレーダー発動!適当な名をつけてみた。
「トーネいいか?ここから30メートル先に取りがいる、この弓で捕ってみなさい」
「あい」
予想通り当たらないな、鳥は驚き一目散に逃げて行ってしまった。
でも近くには飛んでいったからすぐに当たりそうだ。矢を回収して次に期待だ。
「当たらなかった・・・」
「仕方ない、キョウチも捕れなかったんだ気にしなくていい」
「今度は当てる」
「ちょい行くと大きめの獲物がいる、それを捕ろうな」
「がんばる」
サーモを見た感じ昨日と同じ野ブタだろう?
これは俺も気合を入れて捕るぞ。
「トーネいいかよく狙うんだ」
「あい」
「よし、いつでもいい、トーネに合わせて俺もかまいたちを打つ」
「打つよ~・・・『ヒュン』・・・あたったよ~」
「よくできたな凄いぞ」
トーネの矢が足の付け根に当たり、そのまま後ろの木に刺さった。
これじゃ動けないな、何ともあっけない・・とどめを刺し血を抜きポケットにしまい込む
トーネは嬉しそうにしている姿が・・・うん!かわいい、癒される。
鳥も2羽取れた、この世界の人は呑み込みが異常だな・・
トーネもこの後2回は外すことなく当てていた。
このくらいでいいだろう?取り過ぎて食べないで終わるのはもったいないから。
日はまだ高い、まだ作業はやっているだろう。
そんなことを思いながら戻った。
すごいな!こんな短時間で一階の壁も出来上がってきた。
明日には終わってしまいそうな進み具合だ!!
「カシナ、今日はどのくらいまで進みそうなんだ?」
「2階までは作ってしまおうと思っています」
「家はこんなに作るの早い物なのか?」
「普通の家なら1日で終わるでしょう。ご主人様の家なので2日を予定しております」
「それでも2日何だな・・」
家って前世だと早くても、1~2か月はかかっていたんじゃないか?
それを二日だぞ!!椀力が強くて、念阻が使えるだけでこんなに短縮できるのか・・・
「カシナあんまり急がなくてもいい、みんな疲れてしまうだろ?
区切りがついたところで今日は終わりにしないか?」
「仰せのままに」
「明るいうちに川で水浴びもしたい」
「では2階の壁がもう少しで作り終えます、それで今日は終わりにいたします」
家に入りどんなものか見てみる。
凄かった!!只々凄いとしか言いようがない。
まだ明るい時間に今日は終わり、全員で河原に水浴びだ。
裸でもいいのだが、見えそうで見えないのがいい、これも性癖なのか?
全員にビキニを出して渡した。
この村で奴隷紋を隠してしまう、ワンピース型を着せてもバレないと思うけが
前世が日本人なので、守れるものは守りたい。
誰も見ていない、車も通っていない、でも赤信号は渡らないこれと同じだ。




