39.面倒な訪問
昼間は長そで
夜は布団をかぶって寝ています。
場所作りから始める、あばら小屋の隣でいいだろう。多分平地だ、草や木を伐り倒せば問題ない。
『かまいたち発動!!』簡単だ、雑草も太めの木も一瞬で倒れた!
平地になったが草や木が邪魔だ!
木の根もこのままにはしておけない、ブンキョウさんに初めて会ったときに見た
畑の芋を掘り起こしてた、マネをしてみる・・・・・
理屈はわからないが思い浮かべると出来る・・・不思議だ
切り株を掘り返し、運ぶよりも簡単!倒れた木と切り株をポケットに入れ
50センチぐらいの深さで家を建てるであろう場所を掘り起こしていく
こんなものでいいだろう?後は石を運んで来てもらうのを待つだけ
しばらくすると5人は荷台を引き戻ってきた。
性格が出るのか!!カシナは大きい岩を一個
ミライとヒュラスが手ごろな大きさのを、
キョウチは多分目に入ったものを持って来てる、大きさなどは全部バラバラだ
ミホは拳大の石を選んで持ってきた感じがする
心理テストでも何でもないのだから、別にどうでもいいのだが
「おつかれさん」
「これスイアーフがやったの?」
「そうだ、ここに家を建てる。普通家はどのくらいで作れるんだ?」
「母さんは知らないよ」
「ご主人様、大変失礼ですがそちらの家の大きさなら、1日もあれば作る事は出来ます」
「そうか」
「ヒュラス様の家も1日で出来るかと思います。材料がそろっていることが前提ですが」
「カシナ、後何が必要だ?」
「木材は必ず必要になります。硬い岩などもあればいいかと思います」
家を建てるのも簡単なのか?カシナが監督の方が早くできそうじゃないか!!
指揮を任せるか?
「俺よりカシナが指示を出した方が早そうだ、頼む!」
「仰せのままに。建物の大きさや細かい場所はご主人様がお願いします」
「ああ~わかった」
「硬進強を使える方はおりますか?」
「「「「はい」」」」
硬進強なにそれ?俺以外全員出来るのか!!
「ご主人様が用意してくださいました、掘り起こしてある場所をを固めていきましょう。
よろしくお願いします」
「「了解」」
おお~土がタイル?表面が滑らかになり固くなった!!
これはなんぞ!!
ストーコウの宿屋の床もこれか?謎が一つ解けたよ。
ミライもこれが使えたなら、あばら小屋も何とかできたはずだ!!
「ミライ、それが使えるならなぜ?家の補修をしなかったんだ?」
「いつもなら、手のひらサイズぐらいの範囲に使ったら念阻が切れてダウンだよ」
「今は比べ物にならない範囲が出来ているじゃないか?」
「そうなの・・・まだまだ使える気がするの・・なんで?」
「ミライも私も今までと、食べる物が変わったからだと思うよ?」
「ヒュラス!!それですね!!」
食べ物が良くなり栄養が血液に行き渡って、念阻が多く使えるようになったのか。
今まで味気ない芋だったから・・・
「地面は終わりました。壁などは硬進強で作っていきますが、
これだけでは耐えられません、木と固まる粉を使い耐性をあげます
木材はどうなさいますか?」
「この平地を作るとき出た木材などはあるが足りないだろうな?」
ここで出た木材をポケットから取り出した。
木は30本ぐらいあるが足りそうもない、だれかを連れて森でとってくるか。
「これで全部だ」
「大きさにもよりますが、足りないと思います」
「わかったキョウチ着いて来い、森に木材を取りに行くぞ」
「畏まりました」
「カシナ後は頼む」
「仰せのままに」
森を目指し歩き出す。キョウチは俺が自信をもって選んだ奴隷だ、2人で話してみたかった。
「キョウチは以前は何をしていたんだ?」
「以前の主人の所ででしょうか?」
「そうだが、話したくないのなら無理はしなくていいぞ」
「前の主人は、大きな農場主だったので朝から畑仕事でした、
それが終わり夕食後は奥様達とお嬢様の奉仕をしておりました」
「それを毎日繰り返す感じなのか?ん!?奥様達とは何人もいたのか?」
「はい奥様は4人おりましたし、お嬢様も23人おりました、その中で主人の子供が21人です」
「ん?2人は誰の子供だったんだ?」
「二人目の奥様の旦那様です」
「ん?ん?どういうことだ??」
「二人目の奥様の旦那様が、以前の主人とその子たちの旦那様ですが?」
多重婚がある、女性が旦那を何人持ってもいいという事だがカオスな家族だな!!
キョウチの旦那がその重婚女性も含め4人とな!あわせて子供も女23人と!!大家族じゃないか!!
ま~アールネイヤはそれが普通なんだからいいか。
「27人に毎日奉仕をしていたのか!」
「いえ、まだ子供のお嬢様も何人も居ましたし私のほかにも奴隷が7人、
その中に男性奴隷も1人おりましたので私は1日2人でした」
「その主人にどうしてまた売られたんだ?」
「その家には何故かお嬢様しか生まれなかったようで、
私達奴隷とも子供を作って、男の子供を期待していたみたいです。
その時私の卵は蒸発してしまったので見切りをつけられました。
奉仕も他の人と比べても評判が悪くて・・・・」
「そうだったのか、今は安心しろ!奉仕なんか関係ない!俺はキョウチの体が気に入って買ったんだ!
カシナが居なかったら一番だったんだぞ!これが!!」
言い終わるのと同時にキョウチのおっぱいを『モミモミ』
「はうぅぅ~~~~!」
中途半端だ・・・後ろから抱きしめるように、服の中に手を入れ直に『モミモミ』
他人が見ていたらただの痴漢だな・・・・自嘲しなければ。
「キョウチもう終わりだ」
「はい・・・ご主人様はなぜ女性を楽しそうに触れるのですか?」
「俺は女性の体が好きだからだ!特におっぱいが!!」
「こんな事してもらったのはご主人様がはじめてです、買っていただいた日も・・・」
「好きでしているんだこれから何回もあるぞ!」
「ありがとうございます。最高のご主人様」
なんだか気分がいいぞ!!キョウチも美人だし!
下半身を見ながら思った、早く『マツタケ』元通りになれよ!!
「いつになるかわからないが、キョウチに俺の子を作ってもらうかもしれないぞ?」
「私の卵は・・話した通り蒸発してしまいます」
「その時は何か悪い事が重なっただけかもしれないだろ」
「そんなことがあるのでしょうか・・・」
「キョウチもミホもまだわからないぞ、簡単に結論を出すな、いいな」
「はい、畏まりました」
話していたり、いたしていたりで森の中まですぐだった。
このあたりの太い木を持って帰るか
かまいたち!かまいたち!使うのに慣れたのか思い通りの場所に行く
魔獣が来ても今なら余裕で倒せる気がする。
倒した木は回収しながら、キョウチは回収しやすいように一か所に運んでくれている。
こんなもんでいいだろう。これがないと先に進められないのでは困る、急いで帰ろう。
俺達が戻ったほんの少し前にミアート達も戻ってきたらしい。
そんなに捕っては来ていないようで安心した。食べないで腐らせたらもったいない。
日が真上だし昼にするか、みんなに声をかけて休憩と食事だ。
ミホとヒュラスは刺身が気に入ったようで、作ってはいるが作り過ぎるなよ・・・
ミライとカシナは焼き魚と串焼きだ。今までの主食の芋はどこに行った?
昼食も腹いっぱい食べたようでみんな満足している
この後、人は増えたので手分けして出来る
トーネはどうするんだ?俺の助手として遊ばせながら出来そうなことだけやってもらうか?
子供なりにみんなと同じことをさせてやらないと、拗ねるんだ。
切り倒した木をポケットから取り出し、空いてる場所に置いた・・・結構な数だな!
太い木は家の屋台骨として使うようだ。
俺とトーネのは木の皮剥しだ、かまいたちで一瞬だ!トーネは剥いだ皮を集める。
皮は使うものではないけど、何かやらせておかないとな・・・
「ご主人様、部屋はどのくらい作りましょうか?」
「一階が風呂と広めのリビング、台所あとできれば2~3部屋欲しいな」
「仰せのままに、2階はどういたしますか?」
「ストーコウで泊っていた宿屋の部屋と同じくらいのを頼む」
「3階はどういたしますか?」
「3階もあるのか!!」
「はい、2階で止めておきましょうか?」
「いや、出来るならあった方がいいだろう、3階はカシナにすべて任せる」
「仰せのままに」
結構な広さの家?いや!どこかの貴族が住んでもおかしくない物が出来そうだぞ!!
アールネイヤの人は身体能力が高い、子供でも木ぐらい持ち運びできる
実際アミもカスミも一人で運んでるぞ・・・・
太めの大木に土をつけて硬進強の念阻でコーティングしているな。
乾燥はさせなくてもいいのだろうか?よくわからないから口出しはしないが。
この後も順調に進んで行ってるな。固まる粉もアミとカスミが取りに来た
カシナの指示だろう?大きめの穴に粉を入れ、水と混ぜだした!!
カスミも水を出せるようだ!
いつの間にかすでに屋台骨の木もたてている、ペースが速いぞ!!
本当に明日明後日には出来そうだ!!
すっかり忘れていたが、まだ討伐隊がいたんだ!
代表と兵が歩いてくるのが見えた。
昨日の事がばれたのか!!何か聞かれるのか?面倒な事に巻き込まれたくないぞ・・・
「何をしているんだ?まだ魔獣がいるかもしれないんだぞ」
「家を新しく建てようと、みんなに手伝ってもらっています。
何か御用ですか?」
「昨日なんだが、うちの家の隣で虎野の死体が見つかったんだが
不思議な事に名人級の腕でもないと出来ない、魔獣は頭を半分にされ死んでいたのだ」
「討伐隊に聞いたのだが、その少し前、兵の静止も振り切り村に急いで戻ったようだな」
「ええ~ミライ達が心配だったので、『急いで帰る』それだけしか頭にありませんでした」
「虎野について何か知らないか?」
「特に知っていることはないですね」
「それが『オカシイ』のだ・・・まだ魔獣の脅威がなくなった事を村人は知らない、
だがスイアーフたちは、そんな脅威はないかのように振る舞っている、おかしくないか?」
痛いところを突かれたぞ!!どうする?どうする?
誰かが倒したところを見たことにするか?俺たちが何かを知っていると思っているはずだ
「おい村民よ、われらの仲間も犠牲になっている、隠さず話してくれ」
兵士もわかっている事前提で、言ってくる・・隠せないか・・・
まてよ!!カシナがこの武器なら倒せると言ったな!考えを変えたら武器さえあれば倒せるって事だ!
困ったときのベストCカップ!実際カシナが倒したのだし。
「わかりました、お話します。・・倒した人を連れてきますので少し待ってください」
「わかった」
カシナを呼び、あばら屋に入り、事の流れを話し確認もした
武器さえあれば魔獣は倒せるのか?カシナだから倒せたのかの確認だ。
「虎野はどのくらいの強さなんだ?」
「危険な魔獣ですが、倒せないほどではありません、武器さえそろえば倒せる魔獣です」
「そうか、昨日の武器を出さなくてもいいな」
「いえ、鋼鉄製の武器では厳しいかと思います」
「なぜだ?」
「鋼鉄では昨日のように頭を半分に切ることは不可能かと?」
「やはり念硬の剣を出さなければ無理なんだな?」
「はい、それほど隠さなくても平気かと思いますが?念硬製の剣も普通に売られております、
価格が最低でも500万プノです・・・」
何とかなるだろう??・・なるか??出たとこ勝負だ!
言い換えれば・・・後先を考えていない・・・・
昨日の剣と背中は出ている革製の鎧をカシナに着てもらい、代表の所に向かった。




