表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/61

27.初日で完売だ!

今日も雨であった

 ミライにはフリャーとコーラを担当してもらう。

俺は燻製と保存の補足担当だ、どんどん売ってくぞ!!



「こんにちは、決まっていますか?」

「おう!魚5、フリャー5、コーラ5だ」



 ミライがザルに5匹づつ入れて持ってきて、金額も提示する。

計算も完璧だな。俺も燻製を5匹用意して渡した。



「これで全部で、12万プノです」



 料金もミライが受け取り俺は保存方法とかの説明だ。



「ありがとうございます。魚の方の保存は日陰の風通りがよい場所において下さい

大体10日はそのままで持ちます。そのまま食べても少し火を通してもどちらでもいいです。

コーラの調理ですけどただ焼くだけでも美味しいです、その他の調理方法は、見つけていただければと思います」

「おう、わかった」



 水ガメのようなものを奴隷が持って来てザルからフリャーとコーラを入れようとしていた。

ここでも補足しておいた。



「持って帰る分にはフリャーもコーラも同じでかまいませんが、生かして置いておくのでしたら、

同じ水ガメには入れておかないでください、コーラがフリャーを食べてしまう可能性があります」

「そうか、よくわかっているもんだな!」

「水も入れていくなら、今水を出すのでそれを入れていってください」



 用意しておいてよかった・・・

からの木桶に水を出した。



「おう、ありがとな」

「またよろしくお願いします」



 大変だな・・・全員そろってた時にフリャーとコーラの説明や食べ方、

保存方法も話しておけばと後悔した・・・

大体同じような数で順調に売れていった。

中にはフリャーとコーラは買わないで、燻製だけ買っていく人もいた。

 

 荷物持ちにに連れてくるのは全員奴隷だ・・・しかも全員連れてきている・・

圧倒的に女性奴隷が多いし・・・全員美人だ!!さすがにトップレスはいなかったが・・

女性奴隷はさっき聞いた価格だと2万プノから売っているそうだ。



 前にヒュラスも男の奴隷が欲しくて、金をためていたらしいが到底手が出ない価格だ。

『いつかは!』と夢を見ながら貯めたのが今日持ってきた1万プノ

女性奴隷より男性奴隷は高いのだろうな??


 高級料理屋の店主が今目の前にいて、奴隷も4人連れてきている。



「本当に魚は10日もつんだな?」

「はい、保存方法さえ間違えなければ持ちます」

「では魚を60貰おうか、それとフリャーが40、コーラ50だが大丈夫か?」

「もちろん大丈夫です。ヒュラス聞こえたか?」

「はい、フリャーから用意しますね」

「頼む」



 大口が来ましたよ!周りで見ていた人やテーブルで待っている人も驚きザワザワしていた。

急いで燻製を60数えて出し保存方法やフリャーとコーラの説明をした。

ヒュラスも数えながら用意していた。数も多くて金額が不安なのか俺に確かめてきた

114万プノであっている。ヒュラスは出来る子だ。


 大きめの水ガメ2個に水を入れ別々にフリャーとコーラを入れていった。

二人で燻製を運ぶようだ。清算もヒュラス担当だ。



「合計114万プノになります」

「これで間違いないか?」



 ヒュラスは恐る恐る、白金貨と金貨と念貨4枚を受け取った。



「間違いありません。ありがとうございます」

「少し相談があるんだが、少しいいか?」



 売買は終わったが、俺に話しかけてきた。

待つ人ももう少なくなってきていたが、待っている人に悪いので

終わってからでいいか聞いたら、ここで待つといわれた。

奴隷たちとテーブルを囲み飲み食いしながら待つているとの事、何があるんだろうか・・・


 後の人は大口はなく、10万プノペースでほどなく終わった。

それでも持ってきた数の半分はなくなっただろう。

待っている高級料理屋の店主の所にいく。



「おまたせしました」

「いや、こちらの勝手な相談事だ気にしないでくれ」

「相談とは何でしょうか?」

「近くに待たせているのだが、初めに声をかけられていなかった者達のことなんだ」

「はい?ん~買い取りたいということですか?」


 

 買い取りたい人には売りたい。何の問題も無いから大歓迎です。



「ま~そうなんだが全員ストーコウの料理屋だ、今買い取っていった人たちは

宿屋の主人の付き合いで知らされた人たちだよな?俺もそのツテで知ったわけだが。

それでだ!それ以外の一般人には売らないでほしいんだ」

「それですとこちらの在庫が減りません・・明日は露天で売ろうと思っていたのですけど」

「売らない事を飲んでくれるなら、料理屋仲間で残り全部を買い取ろう」

「え!まだ今売った半分ぐらいは残っていますよ?!」

「明日からこの街の料理屋で、大々的にこの三種をメニューに加えていこうと思ってる。

お客たちが普通に買えると、料理屋としてもこの儲け話がもったいない

わかってもらえないだろうか?」



 今日でもう売ることをしなくて済むなら、明日から観光や買い物ができるようになる!

こちらにとってもいい話だろう!!ここは了承しておこう!


 ここの店主も今の話を聞いていたのか慌てた様子だ。



「申し訳ありません、今の話を聞いてしまいました。

私もこの宿で3種のメニューを前面に出し売ってもいいでしょうか?」

「この話ができるのも店主のおかげだ、料理屋から苦情は出ないようにはするつもりだ」

「ありがとうございます。申し訳ありませんが全部買い取られる前に

もう少しこちらでも買い取らせていただけないでしょうか?」

「そこの兄さん次第だが?」



 まだ料理屋の提案は受けていないのだが・・・決まった言い回しだな・・・・

ま~断らないけどな。



「こちらは全然問題ありません。その提案受けます」

「では魚15、フリャー10、コーラ10を追加でお願いします」

「俺は近くで待機してる者たちを呼んでくる」



 27万プノを受け取った、店主は宿屋の改築用に貯めていた金を全部吐き出したそうだ

うまく元が取れればいいなと、応援した。

しばらくすると高級料理屋の店主が仲間を連れて戻ってきた。

一緒にいた奴隷はすでに料理屋に戻って行ったみたいだ。


 初めて見る者のいただろう?少しだけざわついたが

先ほどよりは落ち着くのも早かった。



「こいつら全員で残りの物を買い取る、初めに魚を全部数えてもらいたい」

「ヒュラスそこの2つの袋を数えてくれ、だれか料理人に確認してもらいながらで頼む」

「了解」



 ヒュラスの所には女性二人がついて確認作業をして、俺の所は高級料理店の店主が付いて確認だ。

そんなに時間もかからず数え終わった。俺の所が178匹、ヒュラスが159匹だ



「合計337匹で2022000プノです」

「結構少なかったな」



 高級料理店の店主が目配せ手女性の方を見ていた。

それが合図なのか、女性が代表で白金貨2枚、念貨2枚、銀貨2枚渡してきた。

品物は誰の奴隷かわからないが8人で手分けして外に持ち出して行った。



「次はフリャーを頼む」



 ヒュラスが網ですくいザルに入れて、俺が数えて用意してあった水ガメに3個に入れていく。



「168匹で間違いないですね?」

「みんな見ていたんだ間違いないだろう」

「2016000プノになります」



 またも先ほどの女性が渡してくる。会計係なんだろうか?

受け渡しが終わるとまた奴隷が3人で水ガメを外に持ち出した。



「最後にコーラを頼む」

「わかりました」



 コーラは結構数がいたし、手を何回も挟まれた・・・

これも3つの水ガメに数えながら入れていった。



「コーラは302匹です」

「ああ~間違いない」

「1812000プノです」



 また女性が渡そうとしたが、白金貨は使いにくそうだ

金貨でもらいたいことをつたえた所、なんてことはない金貨でくれたよ・・・

構えて損した・・・ついでに先ほどの白金貨も金貨にしますか?とも言ってくれたので、

白金貨3枚を金貨30枚にしてもらった。


 取引も終わったあたりから、なんかヒュラスの様子がおかしいぞ!

小声で聞いてみた。



「ヒュラス何かあったのか?」

「全部売っちゃったから・・・これから私達・・家に帰るまで燻製を食べられない・・・」

「あ!そうだったな・・・悪いな・・家まで我慢してくれ・・

代わりにストーコウでしか食べられないものを食べような」



 ヒュラスの事を考えないで、全部売ってしまった・・・明らかにやらかしてしまった・・

代わりに村では食べられないものを食べようと思った。



「無事取引ができてうれしく思う。感謝もしている、

売っていただきそっけ無く思うかもしれんが、明日に備えてみんなで打ち合わせをしたいんだ

悪く思わんでくれよ」

「何日かかけて売り切るつもりでしたので、こちらも助かりました」

「そう言ってもらえて助かる。誰かの料理屋に来た時は、

出来る限りのことをするよう皆に言っておくので、今日はこの辺でお暇させていただく」

「ありがとうございました」



 まだ夕飯には時間があるな、生け簀や袋は裏にもっていってからトレーネに戻し

部屋に戻って売り上げをヒュラスと数えるか。



「ヒュラスには悪い事をしたな・・残すことに頭が回らなかった・・・」

「スイアーフがいなかったら、燻製とかは気軽に食べられるものでは無かったんですよね・・

あんなこと言ってしまってごめんなさい・・」

「気を使わせて悪かったな・・・暗くなる前に今日の売り上げを数えたいんだ、手伝ってもらえるか?」

「そうよね、売上私も楽しみだったんだよ」


 

 数え始めてびっくりした・・・・すごいことになっていました・・・・

ちなみに宿屋の店主も、料理屋の打ち合わせに参加するため付いていってたな。

ストックが切れて更新が遅れると思います‥‥orz

ツイッターID作りました。良かったらフォローしてください。

ロラリム@rorarimu

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ