26.コーラ初体験!!
雨雷が最近はすごいです・・・
残りの2種は魚より希少と言われているが数は多く生息している。
念阻感知が優れていて漁法が発達していないから取れないだけ、ただそれだけ
年に何度かは偶然が重なり取れることもあるようで認知度はある。
「フリャーとコーラは見た通りまだ生きています。予想ですがこの後も何日かは生きているでしょう。
買い取っていただいた方は、持ち帰った後はきれいな水に移し替えて薄暗い所においてください」
こんなもんでいいだろう、日陰を好むようだし川にいるときは石の下などにいるのだから
多分大丈夫だ。
「皆さんが気になる価格ですが、フリャーは一匹12000プノを予定しています。
コーラの価格はまだ決めかねています、そこで皆様の意見を聞きたいと思っています。
価格の設定に協力していただきたい」
手を挙げて意見を言ってくれるようになったよ・・・
目の前のテーブルにいた女性だ。
いくら人差し指と言っても向けられた人は気分が悪いだろう?女性の方に手の平を向け発言を促した。
「私は魚やフリャーは食したことがあるので、二種に関しては適正価格だと思います。
コーラに関してです、これを食したという話は全く聞いたことがないのです
もちろん気軽に取れるものではないことは承知しております、
今いらっしゃる方々で食したことがある人、又は食した人を知っている方はいらっしゃいますでしょうか?
いましたら挙手していただけたらと思います」
女性が言っていることは最もだ、食べられるかもわからないものに価格はつけられないだろう
挙手する人がいない、と言うことは?コーラを食べられるかどうかもわからないって事だ
「こちらの女性が言うことは最もだと思います、そこで代表者に食べてもらおうと思います。
・・・店主と女将さんそれにヒュラス 少しお話がありますいいですか?」
三人を連れて厨房に行って話をし、ヒュラスはフリャーとコーラを取りに行き
厨房を借りて調理を始めた、調理と言ってもただ焼くだけなんだけどな
焼きあがったらホールに戻り、みんなの前で成り行きを話し始めた。
「みなさんお待たせして申し訳ありませんでした。先ほどの食べられるかどうかを
この宿屋の店主と女将さんに頼みました。こちらも無償でわけることができませんので
条件付きで試食してもらうことになった事を報告します。
・・・・・ヒュラス2人の前に出してあげて」
言われるまま二人の前にフリャーとコーラを出して行った。
事前にヒュラスに確認を取って、そのまま全部殻や甲羅も食べられる事を伝えた。
「では食べてみてください」
「「はい」」
フリャーは食べられることがわかっていたのですぐに完食
コーラは恐る恐る一口食べたと思ったらすぐに完食した。
「どうでしたか?店主」
「フリャーも予想以上でコーラもパリパリとして大変美味かった」
「女将さんはどうでしたか?」
「私も主人と同じです。コーラも絶対に買わせていただきます」
周りに目配せしながら自信をもって話し出した。
「皆さんどうでしたか?コーラもおいしく食べられることがわかっていただけたでしょうか?」
見ていた人は思い思いの事を口にして行くので、当然収まりがつかなくなる。
当然質問は二人に集中して行った。知り合いということもあって二人は全部こたえていた・・
その中にはコーラの価格についても議論していた。
このまま決まってくれるかもしれないと思い期待した。
話も終わったようで店主が代表として提案してくる、
価格を決めてくれたようで、それを聞く事にした。
「私が食べたコーラはフリャーにも負けないほど美味しかった。
妻や皆様の意見を聞いて大体の価格を出しました、参考程度に聞いて貰いたい」
「はい、よろしくお願いします」
「フリャーよりは小さいが食べられることも知らなかった、また取ることもできない希少なもの、
それを踏まえて魚と同じく一匹6000プノでいかがでしょうか?」
え!マジで!!ヒュラスと顔を見合わせ驚いた・・
予定価格の5倍だよ!!こちらとしては価格が上がるのに不満はない!
驚きを隠しながら価格を宣言する。
「・・・でっ!ではその価格でお願いします・・・」
初めに女将さんが連れてきた人たちから声がかかった。
「さっきも聞いたことなんだが、金も入れ物も足りそうもない一度取りに戻りたいんだが?」
「それは別にかまいません、そのことで皆さんには来ていただいて悪いんですけど
時間を取りたいと思います。それに考える時間も必要でしょう?
暗くなる少し前に販売開始をしたいと思います。今は一旦解散していただきます。
・・・・販売の時よろしくお願いいたします」
急いで家に帰る人、その場で雑談をする人、色々だったがしばらくすると
全員帰っていった。俺とヒュラスは休憩がてら何かつまむことにした。
「店主先ほどの条件は、了承したと思っていいんですよね?」
「もちろんですよ ストーコウに滞在期間中はここを無料で開放いたします。
部屋の方はどうしますか?2部屋にした方がいいでしょう?」
「いえ!私とスイアーフは先ほどの部屋で大丈夫ですよ、お気づかいなく」
「それよりなんでもいいので、少しつまむものと飲み物をいただきたい」
「お任せください」
果実のジュースと肉と野菜を炒めたものなどが出されてきた
もちろんこれも無料だ。
店主たちも買ってくれるようなので先に終わらせてしまおう。
「店主も買い取ってくれるんですか?」
「もちろん買い取らせていただきます」
「先に済ませておこうと思います。内容は決まっていますか?」
「はい、妻と相談して決めてあります」
「では教えてください」
「魚は先ほど頂いたものがあるので5匹、フリャー5匹、コーラ10匹でお願いします」
コーラの数が多い、焼いただけなのだが味はいいし香ばしい
酒のつまみにはもってこいだが・・高すぎだ・・・
「ヒュラス、フリャー5匹とコーラ10匹頼んでいいか?」
「了解」
ヒュラスが取ってきたものを渡した。
前もってざると、取り網をトレーネで出しておいた。
燻製は俺が出して用意した。もちろんトレーネで大きめの袋を出し分けて置いてある。
「先ほどの魚はこの宿のお客さんに提供してもよろしいでしょうか?」
「もちろんかまわないです」
「ありがとうございます。代金は15万プノお確かめください」
「金貨と念貨5枚丁度いただきます。・・・・また頼みたいことがあるんですけどいいでしょうか?」
「出来る事なら伺います」
「今から来る人を、着た順番でテーブルに案内していただきたいのです」
「それくらいならお手伝いできます」
「女将さんにもお願いしたいのですがいいでしょうか?」
「どんなことでしょう?聞いてきますので」
「店主がお連れした人を、ただこちらへ連れてきていただくだけです」
「問題ないでしょう伝えておきます」
「よろしくお願いします」
これだけで15万プノ!!全部売れたらすごいことになりそうだぞ!
まだはっきりとした価値は把握していませんが・・・・
大事な事をヒュラスに聞いておかないと大変なことになる。
「ヒュラスは計算は得意?」
聞き方は計算ができる前提だが『計算は出来るか?』と聞くよりはいいだろう。
「あまり得意ではないけど、数が多くなければ大丈夫だと思うよ?」
「自信がないときは俺に聞いてくれな」
「了解」
裏に出てもう一つ木桶を出し、中に持って来ておいた。
もしかすると水を使うかもしれない、用意だけでもしておく。
お釣りの硬貨を入れたり、売上代金を入れて置くザルも用意したし
後は戻ってくるのを待つだけだ。
女将さんもフロアーに出てきたので、了承を得た。
「多分なくなることはないだろうから、だれか来たら始めてしまおう、
息子さんと娘さんがいるなら、待つ間にでも飲み物の注文取ったりもできると思いますよ?
案内などを交代していただいても構わないですよ」
「そうですわね。私が話してきますね」
女将さんが急いで奥に入っていった。
息子と娘にはとんだ迷惑かもしれないけど・・・言ってしまったのだからしょうがない・・・
と思っていたがフロアに来たら、二人ともやる気満々でいた。
小遣いか何かで釣ったのだろうか?
時間には少し早いのだが、袋やら桶などをもって何人か集まりだしてきた。
奴隷を連れてきている、荷物持ちだろう。
テーブルの案内は女将、俺たちの所に連れてくるのが娘、
注文取るのが息子、厨房が店主になったようだ。
会話なども聞こえてくるようになった。
「女将、奴隷もテーブルを使っていいか?」
「今はいいですが、人が多く集まりだしたら開けていただくようになると思いますよ」
「今、こいつらの分も注文したんだ」
「ありがとうございます。・・ですが・・・・・・」
女将が困っているな・・・俺が頼んだことをそのまましようとしてるだけだ・・
助け舟を出そう・・・
「お客様そのままお使いください」
「兄ちゃん、ワシ一人では運べんかもしれんから二人連れて来たぞ・・『がっははははは』・・・」
豪快に笑っているよ・・・・
女将さんには、中に入り切れなくなるようなら、外部待ってもらうようにしようと
話した、こっちでなるべく早く対応する事も言った。
そんなこんなでだんだん集まってきていた。
宿屋の商売も飲み物やつまみなどの注文も入りだしてきている。
邪魔をしないタイミングで娘さんに指示を出し連れて来てもらう。
ストックが切れて更新が遅れると思います‥‥orz
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ロラリム@rorarimu




