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24.奴隷街とシワシワ

禁煙は難しいですよね・・・・

 街に入るための対応を5人ぐらいでしている、順番になるまで30分ぐらい待った。

待っている間素通りしている人も何人もいた、ヒュラスに聞いたらこの町に住んでいる住民だろうとの事、

考えてみたら、住人が出入りするたびに金を払っていたら破産だな。


 俺達の順番になると、街の中での目的を聞かれ、規則やらを事細かに説明された。

特に奴隷に関係する事が多かった。



・街の中を出歩くときは必ず服を着用『男性は特に全身に纏う事』


・街の中での野宿は禁止


・金具の使用禁止


・奴隷を連れて歩くとき奴隷紋を全部隠すことは禁止『半分以上見えるように』


・奴隷の売買は必ず現金のみ


・奴隷を捨てる事は禁止、交換などの時は個人では禁止


・奴隷として売れなくても必ず連れ帰る事



 色々説明を受けたけど全部は覚えていない。

ヒュラスもいる事だし何とかなる、破ったら重い罰則があるようだ。


 10分ぐらい話を聞いたりして、2人分の2000プノを渡したら街に入れるようになる。

ひたいに手を翳され、何かわからないが薄く念阻を張られたような感覚で残っている。

街に入る許可書のような物らしい、この作業は全員女性だ!

男性がいない理由はアレだ・・・女性に触れると気分が悪くなるというアレだ・・

初め対応した兵士は男女両方ともいた。


 いよいよ街に入る。

人が多い!それに活気がある!なぜかうれしくなる。



「初めに宿を決めておいた方がいいな、野宿は禁止だろう?どこかないか?」

「そうね~以前泊まった所でいいかしら?」

「俺は初めて来た街だ、ヒュラスに任せる」

「場所も大体わかると思うから行きましょう」



 街中を歩いていくと、一目で奴隷だとわかる人物が結構いる

男性は腰巻のみが多く、女性は腰巻と破れそうな布を胸に巻いている、

規則にあるように普通の人は服を着ている一目瞭然だった。



「ヒュラス、奴隷に関する規則が多かったがなぜだ?」

「この街は別名『奴隷街』って言うの、本当の街の名前はストーコウなんだよ」

「奴隷紋はあの腰の上あたりに見えるものか?」

「そうだよ、文様を隠してしまう服は着せられないからね」

「ストーコウはなぜ『奴隷街』になったんだ?」

「今歩いてきただけでも何軒も奴隷屋があったでしょう。それにストーコウは3人に1人は奴隷なんだよ」


 

 周りを見ながら歩いていると、気が付いたことがある。

太ってる人がいない事、男性も女性も奴隷も含め黒茶系や金髪で全員美男美女だ!!

前世での俺のイケメンがここでは普通だ・・・・・


 ヒュラスが知る限り教えてくれた。

太った人がいないのは、生活する上で念阻を使うから

念阻特有で血液の栄養を消費する、太るほど栄養も取れなていない事もあるだろう。

貴族や金持ちなどには太った人も多少はいるらしい


 

「ここが以前泊まった宿だけどどうします?」

「当てもないしここでいいだろう」



 見た感じ木材で作られている。看板には絵でベットが書かれている

向かいの店の看板はおっぱいの絵が書いてあるんだけど・・・

気になるが宿が決まってからヒュラスに聞いてみよう。


 中に入ったら中年だがイケメン店主が声をかけてきた。

 


「お泊りですか?食事ですか?」

「持ち合わせが心もとないので初めに料金を聞きたいのですが?」

「お泊りだと一人部屋4000プノ、一食追加料金500プノ

食事のみだと注文次第で値段はそれぞれです」

「1人部屋を二人で借りるとしたらいくらになりますか?俺は床にでも寝るから」

「1人部屋を二人でしたら6000プノでどうでしょう?」

「店主少し待ってもらえるか?」



 高いのか安いのかさっぱりわからない。

小声でヒュラスに聞いてみるしかないな・・・



「この値段はどうなんだ?」

「私は普通だと思うけど?スイアーフはいいの1人部屋でも?」

「ん?一緒に寝るんだろ?それなら二部屋取るか?」

「・・・・一部屋の方がいいよ・・・安くなるし・・・」



 ヒュラスが言っていた事なんだが忘れていたのか?



「店主、泊まり1人部屋を二人で頼む」

「6000プノです。食事はどうしますか?」

「その都度頼むことは出来ますか?」

「別にかまわないですが早めに知らせてください、料金もその時に一緒にお願いします」

「荷台を置く場所はないですか?」

「裏にありますが別料金になりますがよろしいでしょうか?」

「いくらですか?」

「一台300プノです、置いておいて盗まれたり壊されたとしてもこちらでは補償などできません」」

「わかりました。料金は荷台を置いて来てから払います」

「お待ちしています」



 荷台を引きながら裏に回った。店主が盗まれたり壊されたりというぐらいだから

何かあるかもしれない。壊されるのは別にいいトレーネに戻して出さば元に戻る。

フリャーとコーラを盗まれるのはだめだ、ここまで運んで盗まれましたじゃ馬鹿らしい・・


 フリャーをおがくずからだし、トレーネで作った生け簀に水を入れ移す

運んで来た木桶を戻して、そのトレーネを使い空洞の岩を出し全体を覆っておく。

コーラの方も同じくようにしておいた。見た目ただ岩が置いてあるだけだ

岩なんか誰も持って行かないだろう?荷台もトレーネに戻しておいた。



「店主、荷物を2個おろした2個分で頼みます」

「宿泊料6000プノ、荷物2個で600プノ、全部で6600プノいただきます」

「銀貨6枚銅貨6枚これで」

「では、部屋の方に案内します。ついて来てください」



 案内され部屋に入った。さすがに俺の寝床よりは広い

日本式でいうなら6畳ぐらいだろう。手荷物なんかないんだけどな

そう!看板の事を聞いておこう。



「ヒュラス!向かいの店は何だ??」



 ヒュラスは窓から看板を見て答えてくれた。



「途中で話してた奴隷屋だよ」

「あの看板は?」

「ここは女性専門の奴隷屋よ」

「なるほど!おっぱいは女性!!わかりやすい!・・・男の奴隷看板は?」

「胸のない看板が男性専門で、両方書いてあるのが奴隷の男女ともいる所ね

スイアーフは奴隷が欲しいの?」

「今はまだよくわからない、それに買える金もないだろう」

「女性の終身奴隷は20000プノぐらいから買えたはずだよ?」

「終身奴隷ってなに?」

「文字通り終身奴隷よ、重犯罪や召喚奴隷の事を言うのよね」



 重犯罪は何となくわかる、許されない犯罪を犯したのだろう

こっちの『召喚奴隷』とは何だ??



「『召喚奴隷』とは何のことだ?」

「私もよくわからないんだけど、召喚された奴隷みたいだよ?

ここストーコウにも召喚できる人がいるみたいだよ」

「どこから召喚されるんだ?」

「さ~知らないわ」

「その召喚士に会うことはできる?」

「多分無理ね、会うだけでも10万プノ以上必要とか聞いたことがあるわ。

召喚された奴隷は最低でも100万プノはするみたいよ?」



 召喚士と『召喚奴隷』はすごく気になるな・・・・

合うにも10万プノが必要とか・・女性の終身奴隷なら5人買えるな・・



「まずは先立つものがないと何もできない、もう11400プノしか残ってない」

「私も一応集めて1万プノは持って来たんだけど」

「それは最後まで使わないでおこうな」

「了解」



 まずはここの店主に燻製を売り込んでみるか?



「ヒュラス少し遅いが今から昼飯にしよう」

「いいけど何を食べるの?」

「ここ宿屋の何かと・・・燻製を食べてるところを見せつけてみるか」

「それいいかもしれないよ」



 トレーネで袋を作り、それに燻製を入れてヒュラスに持ってもらい

店主の所に移動した。



「店主、ここで食事を取ってもいいですか?」

「飲み物でも何でもいいから注文してもらえれば助かるんですが?」

「水だけでもいいですか?」

「それで結構です。水2杯で30プノです今お持ちします」



 ここでもトレーネで皿とフォークを2個づつ出した。

便利過ぎるぞ!!皿に燻製を置き店主が来る頃を見計らって食べる

予想道り!店主は目が点になる。

尾頭付きなので魚だとすぐわかったようだ。



「水です・・・もしかして!!・・・それは魚ですか??」

「ええ~そうです昨日とれた魚ですよ」

「魚が二匹ですか!!しかし昔見た魚とは色や形が少し違う気がするんです」

「形が違うとはどういう事でしょうか?」

「見た目が少し違う気がするのです、そんなに『シワシワ』していなかったような気がします」



 水分がなくなって皮が縮んでるからそうみえるのか!

色はわかっていたカースゲ宅でも言われた事だ。

ヒュラスは魚を食べる事に夢中、会話に入って来ようともしない・・・



「これはですね、水分をある程度抜いて痛まないようにしたので

このような形や色になってます。ですが10日ぐらいたっても腐らずに食べる事ができます」

「希少な魚をそのようにできるのですか!!」

「実を言いますと、ストーコウに来たのはこの魚を売りに来まして、

今から露店でも開こうと思っています」

「それでは私どもにも売っていただけるのでしょうか?」



 店主が見事に食らいついてきたぞ!



「店主はお幾らで引き取っていただけますか?」

「希少な魚で長持ちもする・・・う~ん6000プノでいかがでしょう?」

「ヒュラス、値段的にはどう思う?代表の時ともそう変わらないぞ」

「私はスイアーフがいいならいいと思うよ」

「そうか、では店主一つお願いしたいことがあるんですが?」

「なんでしょう?」

「この魚を買ってくれそうな人を集めてもらえないだろうか?」

「報酬にこの魚5匹を贈呈しますよ」

「え!5匹も・・・3万プノ分ですよ!もちろん声掛けは致します。

いったいどのくらいの数をお持ちですか?」

「売るほどありますから数の心配はないと思います」

「高級料理屋では多分10匹単位で買い取りたいと思いますよ?いいでしょうか?」

「問題ないですよ、声掛けの方はお願いしますね、

場所もここか裏庭を貸していただけたらと?」

「どちらでも好きに使っていただいて結構ですよ」

「ヒュラス、店主に8匹渡してくれ」

「了解」



 店主は魚が増えてニコニコしながら受け取り、奥にいたのであろう

妻や子供達に話をして、手分けして声掛けのために颯爽と走り去っていった。


ストックが切れて更新が遅れると思います‥‥orz


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ロラリム@rorarimu

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