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19.二日目の朝

よろしくお願いいたします。


 早めに目が覚めてしまった。

ミライが向こう側を向いて、まだ寝ていた!朝の挨拶で起きてもらおう!

体を密着させた、朝なので気温も低くなっていたのだろう?

人肌が何とも言えない心地よさだ、そのまま腕の片方は下からくぐらせ

もう片方は上からロックオン!!もちろん!『モミモミ』だ



「うっう~ん」

「ミライ起きたか?」

「起きたよ~」

「一ついいかな?」

「ん?なんだ?」

「こういう事をするときは、母さんが起きてる時にしてよ、いつしてもいいから」

「わかりました・・・・そろそろ起きよう」



 前世で聞きたかった言葉ベストテンにあることだ!

今聞けたので別にいいか、昨日約束したのでミライは起きるとすぐ、

ビキニもどきを着けていた。



「今日からは下半身にも、腰巻でいいからつけるようにしてくれ」

「わかったわ、何か見つけてみる」

「今までの服を着てくれればいいから」

「・・それしかないのだけどね・・・」

「服は街に行ったとき、何着か買ってくるから心配はない、明日の会合だけ持てばいいし」

「スイアーフに負担をかけてばかりね・・・」

「それくらいは問題ないぞ」

「ありがとね。着替えたらミアートを起こしてくるわね」



 今日の準備のため裏庭に出た。

燻製に使う木も持っていきたい4個か・・・何往復かすることになりそうだ。

木の削りカスも忘れずに持って行く、荷台があると一回で運べた。


 そこにミアートが来た。

ミライに言われたのか?簡単だが全身服を着ていた。

いい兆候だな。



「おはよう」

「おはよう。早かったか?」

「寝たのが早かったから起きてました。・・・後見てました・・」

「そうか・・ミアートもするか?」

「うん」



 これが恒例になると、結構面倒になるな・・・ほどほどにしなければ・・

ミアートにも『モミモミ』をする。サイズが少し小さい、変化があるので恒例にしてもいいかも?

と思ったが・・・ヒュラスも裏庭に来て目撃された・・・


 ハイ!みんな平等にね・・・ヒュラスにも『モミモミ』しましたよ。

ミライ普通、ミアート少し小振り、ヒュラス普通、ローテイションで変化もあったし、

短時間だから飽きずに楽しめたね。


 ヒュラスも全身服を着ていた。そうか!!全裸じゃないから気持ちも違うのか!!

初めから見えてるものと、あとから見えてくるものでは全然違う!

マツタケ様は無いけど、男は視覚、触覚で準備可となるはずだ!!

女性からの触覚はまた別だ。なかにはこれとは別に可となる人もいたがよくわからない。

そんなことを考えていた。



「今更だけど、おはよう」

「ああ~おはよう」

「早かったな?朝飯はどうした?」

「まだだよ」

「こっちもまだだ、河原に着いたら取れたての魚を焼いて食うか?」

「それがいいな~」

「ミアートはどうだ?」

「ユーキが起きたら行くから、遅れるってことを伝えに来たんでした」

「そうか、ちゃんと用意しとくから心配するなよ」

「はい」


「ミライ~~そろそろ行けるか?」

「大丈夫よ~」



 少し大きな声で裏庭から聞いてみた。

なんせ我が家はあばら小屋なため外からもよく聞こえてしまう。

すぐにミライも外に出てきた。



「これも持っていきたいから何回か戻ってくるようになる」

「これくらいなら、母さん一人で持っていけると思うよ」



・・・・燻製機四つを持っている!!

二個づつ指で挟んで持っている・・・・



「大丈夫か?川まで歩くんだぞ??」

「私とスイアーフで交代しながら運べば問題ないでしょ?」



 ちょっと待て~!!俺もかよ・・・

そんなやり方で運べるか~!!いざ交代になった時を考えて持ってみる!!

あれ??簡単に持てるぞ!!そんなに重くないぞ!!

500ミリのペットボトルをつまんで持っているようなものだ!!

昨日は両手で釜土の上に載せていたからよくわからなかったな・・・

前世の感覚でいるとダメなようだ。



「私の家も寄ってほしいな、ザルやナイフを家の前に用意しておいてあるの」

「通り道だから寄るよ」

「うちから持っていくものはスイアーフ運んでね」

「ユーキがいるからそんなに運べないけど、後でもいいものは持っていきますよ?」

「ミアートにはこの木のくずを持って来てもらおうか?」

「そのくらいなら持っていけますね」

「では行こう」



 ヒュラスの家により荷物をもって川に向かった。

結局ミライが最後まで運んでしまった。

まずは魚を取らなければ、朝飯も、フリャーを取る餌もない

さきに少しでも魚を取って、朝飯用とフリャーのえさを確保することにした。


 昨日もやった事なのでもう慣れている。

すぐに20匹ぐらいは取れた。慣れた手つきで魚を串刺しにして火で焼いていく。

焼き上がるのを待っている間に、思いついたことがあった。

これも日本では禁止漁なのだが、アールネイヤだし出来れば楽になるはず

そうカーバイド漁を思い出したのだ。直接川に雷を落としてみる。


 問題はできるかどうかなのだ・・・・



「ヒュラス、雷を出す念阻は知ってるか?」

「う~ん・・そんなの聞いたことないな~」

「そうか」



 離れて雷ではなく、冬の夜に車のドアを開けるとき見えることがある静電気

あれをイメージして見た。『バチッ』って出たよ。

雷も出来るかもしれないな、危ないからイメージで小さくしてやってみようと思う。


 ミアートも遅れて来て、合流をした

丁度魚も焼けた頃だろう?朝飯にする。昨日のように三人は食べるのに夢中だ。

食べ終わるころにを見計らい、今日の事を話し始めた。



「今日の予定だが、昨日と同じくミライとヒュラスには魚をさばいてもらいたい。

ミアートはフリャーとコーラを任せたい、いいか?」

「「「はい」」」

「俺は大変そうなところの補助に回る、それと試してみたいことがあるから

初めは全員で魚を拾い集めてもらいたい」



 拾い集めるザルや桶などをもって下流の方にいてもらった。



「失敗するかもしれないが、成功した時に危険かもしれない、

魚が浮いてくるまで絶対に川の中に入らないでくれ」

「兄さんが何かやるんですね?」

「実験だから失敗する可能性もあるぞ!少し川からも離れていてくれ」



 やってみよう!『イメージ』『イメージ』小さい雷

光出して『ピカッ』『ドゥーン』小さな雷もどきが落ちた!

おいおい!すごい数の魚が浮いてきたぞ!!200や300じゃきかないぞ!

早く集めないと、指示を出し拾うことに俺も参加する。



「もう川に入ってもいいぞ、並んで流れてくる魚を拾うんだ」



 言うと急いで川に入り拾い始めたが、入れ物がすぐに一杯になる

急いで捌く場所においてまた拾う、繰り返すこと五回だ、

六回目のころには、魚も意識を取り戻すのも大くなりその場を離れていった。


 念阻を感じ取る能力があるのがよく分かった。

川から結構張られていたんだが、俺を中心に円を描くように浮かんでこない場所があった。

でも電流の方が早かった、その円の外から大量に浮かんできたのだ。



「これで魚取りは終わりでいいか」

「それよりも・・」

「昨日言ったように、そういうものだと思ってくれ!俺にもわからない」



 ヒュラスがいい切る前かぶせる様に言った。

納得はしていないようだが?それ以上の追及はしてこなかった。


 雷で取れたのは魚だけ、フリャーとコーラは浮かんでこなかった。

気絶してても浮かばないのであれば仕方ない、もしくは何らかの理由で雷は聞かないのかもしれない

今はどうしようもない、それだけだ。



「兄さん、昨日と同じく仕掛けていきます」

「頼む。今の雷で影響があるかもしれないから、少し離れたほうがいいかもしれないな?」

「わかりました。少し離れて仕掛けておきます」

「ミライとヒュラスは、魚の頭と内臓を急いで取ってミアートに渡してくれ」

「「了解」」



 作業も順調に進んでいくので、俺は木の皮で細いロープ作りと燻製の準備だ。

木の皮を柔らかくする作業をどうしようか悩んだが、

そのまま川につけておいて様子を見ることにした。


 問題の荷台つくりだ。釘もネジもない接着剤もない!これで作れるのだろうか?

考えたが思いつかない・・・時間ばかり無駄に過ぎてしまう・・・

思いつかない!!あ!はめ込み式で作るか?

荷台の荷物をのせるところ作りながら考えよう。


 台は30分もかからず形だけは出来た。これほど釘が重要かがわかる作業だった。

そろそろ燻製作りもしなければならない、これはこのままにして

ミライ達の所に行くことにした。



「進み具合はどうだ?」

「順調に出来てるよ。ミライはユーキを連れに行ったよ。

ミアートがいない時に目を覚ましてもいいように」

「ユーキ一人だけ離れてると心配だからな、こっちに連れて来ていれば安心出来るな」

「数もそろってきているな?燻製は時間がかかるし、

四つしかないから、捌いてすぐ燻製にしていかなければ終わりそうもないな」



 あ!!同じ失敗だ・・・・また頭落としてしまった・・・・

縛るときに気がついた・・木の皮ロープも頭があれば、柔らかくしなくてもいいし

水につけとくこともなかったな。



「ごめん・・・昨日と同じ失敗をした・・」

「ん?何かあったの?」

「魚の頭を落としてもらったことだ、次からは内臓だけ取ってもらえるか?」

「それはいいけど?」

「頭があればひもを通すだけで、燻製機に入れられるだろ」

「そうね、昨日言ってたね」

「捌いてあるのは昨日と同じで縛って、これからのはエラに通そう」



 手間が少しだけ減るだろう。



「昨日の事だが、代表に荷台を借りれなかった」

「そうだったんだ?どうするの?私はスイアーフに従うからさ?手で運ぶっていうなら

そうするし?」

「今試行錯誤して荷台を作ろうとしてるから、もう少し待っててくれ」

「いいわよ」



ミライも加わり、釜土を作り燻製を作り始める。

さすがにこの魚の数は想定外だった、今からフル稼働でも終わるかわからない。

何個か燻製機を増やした方がいいかもしれない、

木は荷台つくりに使うから切り倒していることだし、追加しよう。

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