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18.長い日の終わり

よろしくお願いします

 回りくどいのは面倒だ、単刀直入に交渉していく。



「スイアーフか?何かあったのか?」

「いえいえ、少し相談がありまして伺ったのです」

「ほ~~、で?相談とは何だ?」

「街まで行こうと思いまして、荷台を貸してはいただけないとお願いに参りました」

「貸すのは構わんが?対価というものがあるのはわかるな?

ミライやミアートの奉仕程度では、つり合いが取れないぞ?」



 コマツさんにもミライ達は奉仕して水を得ていた・・・

こちらの世界では何処も旦那公認なのだろう。




「一応ですが、対価として『めったに』取れないこちらを用意いたしました」

「それはなんだ?」

「これは近くの川にいる魚です」

「ん?魚?頭がないが?色も川の魚と違うが?」

「頭や内臓があると腐るのが早いため落としてあります。

この状態にしたので、風通しがよく日が当たらない場所に保管していただければ、

今日から十日程度なら持ちます」

「初めて見るものだからな、少し考えさせてくれんか?」



 予想通りだ、普通魚は取れたらその日のうちに食べてしまう。

持ってきたものは、頭もない魚の色も燻製にしてあるため色が違う

まさに得体のしれないものだ、もう一方用意したのは今まで取った人が絶対にいないフリャーだ

水汲みの時フリャーは間違って入ることがないからだ。



「カースゲさん実はもう一つお持ちしました。こちらを」



 木を削った時に出た『おがくず』に包まれるように持ってきたのを見せた。

『おがくず』を湿らせてフリャーをその中に入れて運べば2~3日は生きているらしい

前世の記憶が間違っていなければだが・・・



「んんんんん!!これは川で見かけるが取れないフリャーではないか!!」

「これも対価として持ってまいりました、どうでしょうか?」

「あなたお貸ししましょうよ?」

「わかった貸そう!」



 カースゲさんもコマツさんもフリャーは食べてみたいよね?

作戦勝ちだ!魚もびっくりするぐらい美味しいですよ!



「貸してほしい日いつからいつまでだ?」

「明後日から4~5日を予定しております」

「それは困ったな・・明後日あたり王都から討伐隊が来て食料や飲み水などを運ぶのに使うのだ」

「そう言えばそう聞いてました、王都に知らせに向かったのはカースゲさんとも聞いていました」

「知らせに出たのは、長男のアマーカと次男のアラーカなんだ」



 又聞きなので情報が食い違うことはよくあることだし、それに全く気が付いていなかった。

荷台が借りられそうもないな・・・・日にちをずらすか?いやそれは出来ない

ヒュラスも今頃行くことをブンキョウさんに話しているだろうし・・・・困ったな!



「荷台を借りるのは難しいでしょうか?」

「村で討伐隊を呼んでくる以上、荷台を使って補佐しなければならんな」

「そうですか残念です・・・」



 燻製やフリャーを持ち帰れるように整理して帰ろうとしていたら

カースゲさんとコマツさんが、相談して終わったのか呼び止めるように話しかけてきた。



「すまなかったな、それとは別にその魚とフリャーを売ってもらえないだろうか?」

「私からもお願いします」

「それは別にいいですよ、対価として用意してきたものなので」



 相場なんかわからない!!ヒュラスを連れてきていればよかったな・・・

しょうがないここはカースゲさんに振ってみよう。



「どのくらいで引き取っていただけますか?」

「そうだな?その色のついた魚は本当に10日持つのだな?」

「はい、先ほど申した通り保存をしていただければですが」

「そうか、こちらも魚に関してはよくわからない、川にいた状態なら一匹五千プノ出してもよかったが、

その状態だから一匹三千プノでどうだろうか?」



 安いのか高いのか全然わからない!!五匹で一万五千プノ、明後日いくにしても

先立つものも必要だし売っておこう。



「わかりましたそれでいいです」

「フリャーの方だが一匹1万プノ、二匹で2万プノでどうだろうか?」



 ・・・あるとこにはお金ってあるんですね・・・うちは143プノしかないんですよ・・・・



「これもそれでいいです」

「よし、コマツ金をもってきてくれ」

「実は魚6匹持ってきています」

「??ではそれも買い取ろう」

「いえいえ、こちらは無料です今食べてみてください、三千プノに値するかどうかの試食品です。

こんなのいらないと思うかもしれないので、一度食べてみてください」

「いいのか?魚なら無料では損をするぞ?」



 自信がある!まずいわけがない、立場的にもないとは思うが?

後からまずかったから金返せとかは止めてほしい

コマツさんが来るのを待って二人に食べてもらった。



「どうですか?お気に召しましたでしょうか?」

「うまい!!」

「おいしい!!」

「コマツ、全部で三万五千プノで買い取る、用意してくれ」



 クレーム防止のつもりが値が一万も上がった!!

作ったものが認められた感じでうれしかったので、初めの値段で売った。



「家初めの金額で結構ですよ」

「そういうわけにもいくまい」

「いえいえ、カースゲさんにはお世話になっているんです。初めの金額で結構です」

「では、今食べた分だけでも上乗せさせてくれ」



 ああ言われてしまっては断るのも失礼だと思い、二万八千プノをいただくことにした。

コマツさんが数えながら渡してくれる



「細かくなってごめんなさいね」

「いえ、大丈夫ですよ」

「念貨1枚、銀貨18枚これで二万八千プノ」

「ありがとうございます」



 いやらしいが・・・いやコマツさんの大きいおっぱいが目の前にあったから

揉みたかったな~とかでは断じてない!!俺って守備範囲広いな!

女性のおっぱいは、いつでも揉んでいいものだと考え始めてる俺ってどうなんだろうか・・・・

そんなことでは無い袋の中を見てしまった事だ、金貨も見えてしまったって事だ!!

どんな顔をしていたのかも?顔に変化があったのかも?と思い話を変えた。



「カースゲさん、見かけられた魔獣の事も聞きたかったんです」

「わかることなら構わないぞ」

「今回見かけた魔獣の危険はあるんですか?」

「いや、あまりないだろう?猪野アゲルスースだったからな、あれは畑を荒らすのと死肉を食らうだけだが、

荒らされて収穫できなければ村には死活問題だろ」

「なるほど理解しました。長々とつきあわせてしまいました、そろそろ引き上げます」

「こちらこそ珍しものを」



 挨拶も終わり帰路につく。

残念ながら荷台の仮受けは出来なかったが、燻製などはお金になることがわかった。

何とかして街に運び入れればお金になるはず。

考えながら歩いていると、家にはすぐついてしまった。



「ただいま、戻った」

「お帰り」



 ミライが出迎えてくれたてくれた。

白湯を持ってきてくれたのでテーブルに着いた。

ミアートはユーキとそのまま寝るらしい。



「それで荷台は借りられたの?」

「いや、荷台は魔獣騒動で討伐隊が使うらしい」

「どうするの?」

「明日作ってみようかと思っている」

「スイアーフなら簡単に作ってしまうかもね?」

「それと、燻製などは全部買い取ってくれた、これが代金だ」

「!!!何その大金は念貨なんて見たことないよ!!」

「ま~そのなんだ?今後は金貨も使えるようにしたいな」



 さすが貧乏家族!念貨を見たことがない

金貨もさすがにないだろうな、燻製がうまく売れれば手に入るかもしれない。

明日は朝も早いし忙しくなる、もう寝たほうがいいだろうな



「明日に備えてもう寝るか」

「約束は??」

「そうだった、俺の寝るところは狭いぞ!」

「母さんの所で一緒に寝なさいよ」

「じゃ~行こう」



 母さんの寝るところは結構広い、二人で寝ても十分だ

ミアートの所もユーキがいるから広くなっている

俺だけが・・・・部屋も寝るところも狭いんだな・・・

ベットと呼べるほどいいものではないが、二人は横になった。

ミライは期待しながらこちらを向いている。



「・・スイアーフお願いね・・」



 向かい合ってるため、思うようにもめない・・

片手だけで「モミモミ」だ。時には先端を引っ張ってみたり

強くもんでみたり・・・初めはいいのだけどやっぱり物足りない!!

マツタケ様がない!!そのためかはわからないが、俺が飽きてしまうのだ。

早く戻ってきてほしい・・・

10分ぐらいたっただろうか?これ以上やるとヤバい!洪水になるだろう・・


 女性器も触れないし、触ってしまえば卵が産まれてしまう。

これも物足りない原因だろうか。

ミライはある程度満足したと思う。


 俺たちは会話もないまま眠りにつくのだった。

アールネイヤ初日が終わりました。


 最近クーラーいらないなと思ったら、クーラー無しではきつい気温になったり

秋が待ち遠しいです。




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