15.ヒュラス家族の行い、スイアーフの思い付き
よろしくお願いいたします。
二人でヒュラスの家の所まで運んできてしまった。
一度おろして休憩を取る。
そこに家の中からブンキョウさんが出て来て挨拶をしてくる。
交代するようにヒュラスは家の中に入っていった。
「こんにちは、みなさん」
「「こんにちは」」
「木なんか運んで何をするんだ?」
「スイアーフが何かに使うみたいで手伝っています」
「ええ、少し試してみたいことがありまして手伝ってもらっているんです」
「そうか、若いうちは色々とやってみるのもいいだろう」
家の中からまたヒュラスが水をもって出てきた。
また俺たちにくれるようだった。
「はい、どうぞ」
「「ありがとう」」
水を一気に飲み干した。今回の水はただの水だった
体があまり必要としていないからだろう。
「ミライさんまたそこの芋持っていくかい?」
「イエイエ、まだ朝にいただいたものがありますので」
「ブンキョウさん恥ずかしいのでもうやめましょう・・」
「ヒュラス、お前のためを思ってしているんだが、水も分け与えているじゃないか?」
「水はこれからは無償でいくらでも出してあげることになったのよ」
「無償で!!ヒュラス何があった??」
やっぱり朝の出来事は確信犯だったな。
ミライとミアートに奉仕させるようにしていたんだ。
ヒュラスには悪いが少し反撃をしておこうかな。
と思ったらミライが先に反撃したのだった!
「私は水も食べ物も無償じゃなくてもいいのよ」
ヒュラスの顔色が少し変わった。
それはブンキョウさんに反撃ではないぞ!
ヒュラスが悲惨なので・・・助け舟を出す。
「ヒュラスは何もしていませんよ、ミライもそんなこと言わないように」
「むむむ!スイアーフがうちの嫁と母親を呼び捨てだと!!何があった!」
しまった!!あせる!どうする?どうする?
ブンキョウさんの嫁だ、自分の嫁を他人に呼び捨てにされたら面白くないのは当たり前。
ヒュラスが決意したかのように、話し出した。
「私が以前スイアーフにしてはいけないことをしたんです。大きな罪を犯したの
そんな私を許してくれました」
「何をしたんだ?話せない事なのか?」
「・・・・スイアーフに無理矢理触らせました・・・」
「何て事をしたんだ‥‥」
結構な驚きよう!こっちでは重罪なんだろうな。
「俺は全然気にしていないのでもういいですよ」
「スイアーフもそう言ってくれているのだけど、何か罪悪感が拭えないのです。
お詫びに私のできる限りの事をしようと思って・・・呼び名も『さん』なんかつけて呼ばれたら・・
私からお願いしました」
「・・ん・・呼び名も先ほどの水もそのためか・・だが水の事はヒュラス一人で決めていい事でもないだろ?
ヒュメには話したのか?」
「いえまだです。ヒュメに絶対にやらせるつもりです」
呼び名については俺からだったよな?
「スイアーフ、こちらが悪いことは十分わかっているつもりだ。
だが水の件はヒュメに聞いてからじゃないと確約できない・・明日まで待ってもらいたい」
「こちらとしてはブンキョウさん達との関係を壊したくないので、水の件は遠慮しますよ」
「それでは私の気が収まりません・・それにミライやミアートもいいように使っていたんですから・・」
「何かいただいたりして返すものが無かったし、私はそのことは納得してましたよ」
「今までのような近所付き合いでいいじゃないですか?もうやめようこの話は」
「「「・・・・・」」」
それぞれ思うところがあるみたいだが、俺はその記憶を持っているだけ
思い出しても気分が悪くなることは無い、そう!本当にどうでもいい事。
もうこの話は終わりにしたかった。早く次の実験作業をしたいから・・
「気になっていたんだ?二人のその服は何だ?」
「スイアーフが作ってくれました。女はいつでも服を着ていないと、
魅力がなくなってくるそうです、これからは寝るとき以外は服をきるようにします」
「そうは言っても肝心の服がないんだぞ?」
「今着ている服程度なら、いつでも作れますので何とかなりますよ」
「・・ん?・・スイアーフはこんなことするようなヤツだったか?人が入れ変わったように違うな」
ブンキョウさんそれほぼ当たりです。
ビキニもどきも問題がないようだし、近いうちに何着か作ってもいい
そろそろ切り上げよう。
「ブンキョウさん、このあともヒュラスに実験を手伝ってもらいたいのですけど、
よろしいでしょうか?」
「別にかまわないが、ヒュラスと呼ばれてるのを聞くと違和感がある」
「すいません、ヒュラスさんに戻した方がいいかな?」
「・いや・いい・・ヒュラスの意向に沿ってくれ、俺が慣れればいいだけだろ」
話も終わりまた二人で大木を担いで家に向かいだす。
ミライが苦笑いしながら言ってくる
「母さんの呼び方は完全に忘れられてたよね」
「ブンキョウさんはヒュラスの事で頭がいっぱいだったんでしょ」
「私も結構大事にされていたみたい」
ヒュラスもどんな立場か再確認できた。
「着いたけどどこに置こうか?」
「ミライ、家の後ろに置くけど邪魔にならないか?」
「大丈夫だよ」
家の後ろは広くなっているが雑草ですごいことになっている。
これは・・・草刈りからだな・・・・
ん?木を伐った時のかまいたちで一気にできるのでは?
イメージ!イメージ!簡単だった『ヒュンヒュン』と風切り音とともに辺りの雑草が刈り取られた。
これは使える!
二人に大木を中央においてもらい
素早く木の皮を剥いで細いロープもどきを色々な長さで何本も作った。
二人は何をしているのかと興味深そうに見ている。
一旦作業をやめて二人を連れて家の中に戻り、やってもらいたい事をお願いする。
やり方を見せようとした時・・・・・出来なかった・・・失敗だ!!
魚の頭を落としていた、魚のエラにロープを通してもらいたかったが出来ない・・
どうする!尻尾を縛るか?でも皮が硬くて縛るときに切れる。
縛れるように柔らかくするしかない、ロープの端と端を持ち切れないように
水をつけながらテーブルの角を行ったり来たりを繰り返してみた
縛れそうな柔らかさになった!危ない危ない
一度やってみせた。皮を柔らかくするやり方、魚のしっぽを紐に結ぶ事、
一回見ただけで出来てしまうすごいな、この速度なら時間もかからずおわる。
あとで実験してみよう。俺が思い付きのダンスもどきをして、マネしてもらいたいな。
フリャーとコーラも見てみた。
おっと!!こっちは弱ってきているけどまだ生きてるぞ!!
生け簀のようなものに入れて置き食べる時に取るようにできたらいいな
早めに行動だ。
「ミライ、水ガメ持ってきてくれ]
「今持っていく」
すぐに持ってきてくれた家が狭いからな・・
渡されたけど水がない・・・水ガメには違いないな・・・
「水は?」
「皮を柔らかくするのに使ってるのしかないよ」
「水はどうする気だったんだ?」
「なくなった時に村の人の所に行って交換してくるよ」
「フリャーがまだ生きてるから水に入れておこうかと思ったんだ。生きている分には腐らないだろ?」
「そうだね 交換してくるよ」
「私がヒュメを連れてくれば問題ないでしょ?ちょっとまっててよ」
「それはやめてくれ、ブンキョウさんとも話して断ったばかりだぞ」
「母さん思うの、スイアーフも出せるんじゃない?あんなすごいことできるんだから?」
そうか!俺が出せれば解決だ!
ダメ元でやってみるか、水のイメージは・・・おお!『那珂川』!『袋田の滝』!『霞ヶ浦』!!
待て待て、成功した時を考えると川や滝だと家ごと流される・・・湖なら村ごと沈む・・・
そんな力あるのか?水滴も作れないかもしれないのに、捕らぬ狸の皮算用・・
日本の水道の蛇口だ安全だ飲めるし。・・イメージ!イメージ・・
出ました!出ました!勢いよく『ジャージャー』と出てくれました。
「ミライあるだけの水ガメ持ってきて」
「これ一個しかないよ」
「え!ほんとに?」
フリャーとコーラなににいれておこうか??
無いなら作ればいい、大木を削って桶にすればいいな。
早速作ってみる
「さっきの大木で作ってみるから、そのまま魚縛りしていて」
「了解よ」
どのようなものを作ればいいか?考えながら裏庭に向かった。




