14.使ったらすごかった!
よろしくお願いいたします。
そろそろ罠の方もいい時間になっただろう?
引き上げてみよう。ミアートに罠の確認に行くから、
獲物を受ける『ざる』一番大きいのを持ってきてもらう。
二人にも声をかけておいた。保険を掛けるのを忘れない。
「実験だから期待しないように、ミアートここで『ザル』を持っていてくれ」
罠のすぐ近くで罠ごとすぐにのせられる位置で固定してもらった。
「いくぞ!!おりゃ~~!!」
初めは『ザル』に勢いよくあげてみた。何かがいたのはわかった
もうあげてあるのであとは罠を揺さぶるだけだ、何かが落ちていく
エビだ!カニだ!狙い通りだった。ここに来た時初めに見かけたエビだ。
三人からはそれぞれ歓声が上がった。よかったよかった。
「兄さんフリャーとコーラですね」
ロード、エビがフリャーでカニがコーラかなんて安直な!
固有名詞なんだ!フリャーは海にいるクルマエビのようだし
コーラはサワガニかな?エビは大きいな!
この調子で全部の罠をあげていった。
あげた罠はまた魚の頭と内臓を入れて仕掛けた。
思いのほか大量だった。
「これ食べてみるか?」
「「「はい!!」」」
さて?どうやって調理するか考える。
エビは魚を焼いたように串焼きにもできそうだけど、櫛を細くするのか面倒だ
あとは石焼しか思いつかないな、平らな石を探してみるか
「みんなで平らな石を探してもらえるか?」
行動が早い!この調子ならすぐ見つかるだろう。
さっきまでは上下運動があったが今はビキニもどきを着けているせいか
全裸の時よりもすごくいいな!!
でも下半身が・・・・・こっちは家にあるもので代用してもらおう・・・
ヒュラスが丁度よい石を見つけてきたので、即席釜土を作ってみた
ただ火の周りに石を置いただけだ、その上に平らな石をおいて完成簡単だ。
石は高温になると割れやすい。
「ミライ、さっきの念阻は火にも耐えられるか?」
「一日くらいなら大丈夫だよ」
「割れないように石にかけてくれるか?」
「~泡泡~できたよ」
後は10分ぐらい待って石の温度が高くなるのを待つ、
魚も切り身にして焼いてみよう。
処理された魚を三枚にして切り身を作っておいた。
それを見ていた三人は不思議そうに見ている。
「兄さんそれは何するの?」
「食べやすく切っておいてここで焼いてみようかなって」
「母さんの分もあるのよね?」
「私の分は?」
「自分で食べられる分もってきなよ」
それぞれ自分で俺がしたように切り身にしていった!
一回見ただけで同じことができるってすごいことだよ??
次に菜箸の代わりになりそうな枝を人数分用意した。
どうせみんな私も!私も!ってなるだろうからだ。
もう熱くたっただろう。まず切り身を置いてみた。
『ジュージュー』鳴っているから大丈夫だな。
「食べたい物を上に乗せていいぞ、でも一人二個までな」
言い終わる前にミライがやってくれました!!
全部乗せ来ました!!ほかの人が焼けない状態です。
「ミライ何してるのよ!!!」
「母さん!!!」
「ミライ・・・それをやるとみんなが焼く所なくなるよな?」
「あ!」
「あ!じゃない!!どうすんのよ!」
「置いちゃったものは仕方ない・・まずそれを焼いて食べるしかないだろ。
足りなくなることはないのだから、仲良く食べような・・・」
ヒュラスの怒り大爆発だ!チクチク攻撃している。
焼きあがったころその中の好きなものを取り食べていく
その頃には機嫌も上機嫌になり仲良く食べている。
フリャーは最高に美味い!コーラは香ばしくてせんべいのようビールが欲しくなる
まだ時間があるのでミライたちも魚を取り捌いてを何回か繰り返した
持ちきれないほどになってしまった。何回かに分けて運ばないと無理だな
罠はまた使うので、ミライに泡泡をかけてもらってわかる所に纏めて置いておく
運ぶのに3回かかってしまった。一度全部うちに運んだ。
3人で運んだからそんなものだろう。ミアートがユーキを連れてそのまま家に残っているからだ。
3回目の帰る途中、何か香りのよい木はないかと探していた。
「何か香りがいい木はこの辺にはないか?」
「私の家の後ろに香りがする木が何本もあるわよ」
「帰りにヒュラスの家によろうか?」
「近いし荷物を置いてからでもいいんじゃない?」
「私はもう荷物もないしそのまま家で待ってるね」
ミライとともに全部の荷物を一度運んでからヒュラスの家に行った。
一応ナタを持っていく。飲み水を用意して待っててくれた。
「ヒュラス、おまたせ~」
「はい、これどうぞ」
「「ありがとう」」
なんか久しぶりに飲んだ水だった
天気や気温のせいか喉は乾かなかったが、飲んでみると美味しいな。
気にしていなかっただけで体は水分を求めていたんだ。
「これからスイアーフの家の分の水はうちでいつでも用意するからね」
「なぜ?」
「スイアーフに対してのお詫びも含めてだよ。内緒にしていたんだけど・・
ヒュメが念阻で水を出せるの」
「ヒドイよね、スイアーフにあんなことしてたのに、今まで私とミアートに奉仕させていたんだよ・・・」
「もうそれは絶対にしないよ・・今度は私がしてあげるよ・・」
「もういいだろう。水の心配もなくなったんだからさ」
「この後、水ガメもってくるけどいい?」
「何個でも持ってきてよ」
「目的の物を見に行きたいのだが」
「そうね ついてきて」
後ろについていき少し奥に入っていった。
立派な木がたくさんある。
「この木なんだけどどうかな?」
「ニオイがわからないんだが?」
「今の時期ニオイはそんなに強くないの」
「時期によって違うのか」
「そんな感じかな?でも変なにおいがする木ではないからね。いいにおいがするよ」
「これでやってみよう この木、伐り倒しても問題ない?」
「何本か持って行っても全然問題ないよ」
「ではこの木を伐り倒すか」
立派な木だった。伐り倒すのにも時間がかかりそうだ。
地道にやりますかね・・・でもナタじゃな・・・・無理だろ!斧じゃないと
俺も念阻使えないかな・・・ロードしても念阻使ってる記憶がないのだ
でも念阻じゃないと指輪が使えないはず、朱倫ちゃんと朝話したのだから使えないことはないはずだ!!
「念阻の使い方を簡単でいいから教えてもらえるか?」
「あ!スイアーフが使ってるところ見たことないね!念阻を体中に走らせてイメージするだけかな」
念阻を体中に流して、イメージ!かまいたちでいいかな 架空の物だけどイメージだからいいだろう
空気でスパッと切る!スパッと切る!
『ミシミシミシミシ・・・・・ドーン』
木が倒れたよ!!向こう側に倒れてくれてよかった!!これが初めてまともに念阻を使った。
「今の何ですか!!ミライがやったわけじゃないよね?木が切れたように見えたよ!!」
「私がこんなことできるわけないでしょ!」
「スイアーフがしたの??」
「そうみたい・・・・」
「そうみたいって!これは念阻で攻撃出来る威力じゃない!」
「普通の念阻は攻撃はできないよ!!」
「アレ?そうだったか?」
「これだけでもすごいことだよ!王都でも数少ない上の地位につけるよ」
「それは別に興味ない」
話を聞いていくと、簡約すると念阻はアールネイヤの人は誰でも使える。
しかし、生活が便利になる程度、攻撃に使える人はほんの一握り。
こんな感じみたいだ。俺もびっくりだよ。でもどうする??うん!いつも通りに内緒にしよう。
「まだ全部理解してないが内緒で」
「「・・・・」」
苦笑いを浮かべながら、また?というような雰囲気だ!仕方ないじゃないか!
俺自身よくわかってないのだから・・・
「話は変わる!これをどうやって運ぶ?」
「そんなの決まってるじゃない?担いで運ぶのよ!ミライ先の方担いでよ」
「いいよ~」
え!二人で楽々運んでいきます!!!
そういえば川でも、普通持てそうもない石を楽々持っていたのを思い出した。
アールネイヤの人は地球の人に比べて4~5倍の力を持っているみたいだ。




