表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神鳴りさんと夕立ちの午後  作者: 六青ゆーせー
90/94

至難の業

五十嵐老人は、ああ…、と呻きながら手を合わせ、ナンマイダブツ、ナンマイダブツと唱え始めた。


だが五十嵐老人の経文を聴きながらも、繭はゆっくりと大きくなっていく。

風車は狂ったように回り続け、その音だけで、五十嵐老人の呟きはかき消えてしまう。


その音の背後から、吹雪ちゃんの声が聞こえた。


「安彦、聞こえてる?」


吹雪ちゃんが安彦の名前を呼んでくれる、など初めてのことだったので、安彦は破裂しそうな笑顔で振り向いた。

吹雪ちゃんは、その笑顔にげんなりしながら。


「六つの神を同時に祓うって言うのは、かなり難しいのよ。

だから、あんたには一度結界の外に出て、この札を繭それぞれに貼って欲しいの。できるわね」


「もちろんだよ」


笑顔で言ったが、さすがに難しい事は分かった。


「いい。

残念なことに、今回は赤い恋人は使えないの。

繭を刺激して、タイミングが狂ったら、もう手に負えないから。

だから赤い恋人を出さずに、カイコが体に付いたら、付いたまま六つのお札を貼ってきてほしいのよ」


安彦は考えた。

赤い恋人は、体に収めていても小さな霊など弾き飛ばしてしまう。

それを今回はコントロールし、カイコにも体を侵されたまま歩かなければならない。

出来るかどうか、判らなかったが安彦がやるしかなかった。

出来ないと言えば、吹雪か、白尾春奈ちゃんがやることになるだろう…。


「やってみるよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ