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神鳴りさんと夕立ちの午後  作者: 六青ゆーせー
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日常

安彦は寝不足のまま登校した。


吹雪の、お金に困っている様子や、一人暮らしいている事は知っていたのに、その裏側の事情までは予想できなかった。中島永信の使うヒトガタに襲われたのには、立ち会っていたし、自分も憑依されかかったというのに!

まさか、そこまでの事態だとは思わなかった。


自分に何かできないか、と考えても、中島流という大きな組織内の問題に口を出すすべは、例えば、今井の殿様にも、祖父源重郎にもない。


吹雪は、一見すれば普通に学校にも通っているし、師匠もいて、退魔の修業を妨げられたわけでもないし、自分の力で生活費も稼ぎ、自立して生活している。


周りで、それは不自然なこと、と言ったところで、たぶん吹雪にとって見れば、中島永信の下で、心無い扱いを受けるよりは、今の生活の方が何倍も楽しい暮らしなのだろう。


なにより、永信は吹雪を殺そうとさえ、したのだ。


そんな場所より、自分で作った結界の中で眠る方が、ずっと安らげるのは当たり前だ。

安彦にできるのは、白尾春奈ちゃんの言うように、吹雪を裏切らないことだ。


安彦は、いたって普通に学校生活をし、吹雪とランチを食べ、夕方、校門の前にいた。

メールが入ったので分かっていた。

安彦と吹雪は、また殿様に呼ばれていた。


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