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神鳴りさんと夕立ちの午後  作者: 六青ゆーせー
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立ち去る吹雪

黒猫先生が、大きく欠伸をし、すとん、と教壇を跳び降りると、チャイムが鳴った。


安彦はまたクラスメートに囲まれた。


「窪田君、質問って何?」


白尾春奈ちゃんが食いついてきた。

だが、さすがに吹雪ちゃんのことを勝手に言うわけにはいかない。

安彦は必死に考え、答えた。


「あ…、ああ。質問か。あれは、そう…。

前のクラスの高橋って奴の兄貴が心霊マニアでさ、そういうスポットに行ったら、そう、たまたま霊体験をしちゃってね。それのことさ」


なるほど…、と唸るのはメガネの牧名正だ。


「そういったものも神だったのか…」


全てのものが、自分を含めて神なのだから、きっと霊だって神で良いに違いない。

仮に間違えだったとして、魔と神の違いなど、そもそも安彦には分からないのだから、勘違いで通るはずだ。


だが、背後でガタンと音がして、静かに吹雪ちゃんは教室を出ていった。


あ、吹雪ちゃんは、たぶん分かっている…。


安彦は気が付いた。


だが、安彦はクラスメートに囲まれていた。

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