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一話

・・・・・・・ココは何所だ・・・・・・・

俺は今見果たす限り大草原に居る

道なんて物は無い・・・・・・・在るのは吸い込まれそうな空

永遠と広がる草原以上


どうしてこんな場所居るか思い出してみた


名前は前川 忠だ

あれは俺が通っている高校に、〇HKの大河ドラマの撮影でエキストラ募集の話が来たのだった

俺の地元には戦国時代に結構メジャーな人が居て、その人が来年のドラマになった訳だ。


現場に着いて簡易の更衣室に入り、着替えを済ませる

見た感じは一平卒

先ずチョンマゲのカツラは無し(もともとボウズ頭だから)

そして鎧を付ける(プラスチック・紙・板で出来たヤツ)

足はサンダルみたいな草履だ

最後に武器は槍と刀(槍先はゴム・刀はよく見ると木刀)

パット見た感じ一平卒の出来上がりだった


その格好で更衣室の外に出たらそこは見渡す限りの平原だった

後ろを振り返っても平原

何処を見ても平原だ

撮影のスタッフも誰も居ない

ドッキリかなと思ったが、それにしては余りにも静かだ


それから大体三十分ぐらい彷徨っている

喉もそれなりに乾いてきた

取り合えず服についているボタンを口に含む

昔見た映画でこうすれば喉は当分乾かないらしい・・・・・・


それから一時間ぐらいひたすら歩いたら、前方で何かの塊が有った

岩かなと思ってよく見ると何かが動いて見える

ちょっと感動した

ただの風景しか見えない場所で

動く物が見えたのは安心する

急ぎ足で近づいてみた・・・・・・後悔した


想像してみてくれ

目の前で大型犬ぐらいの大きさのカマキリの食事風景を

餌は狼みたいな動物かな

色々な所を食べられて居て正確な形が判別できなかった


数は五匹逃げるしか無い・・・・・・だが見つかってしまった

一匹と目が合って「ギュワ ギュワ」と鳴き声を出し始め

俺を囲むように三日月型に囲まれた


取り合えず、杖代わりにしていた槍を構えてみる

本当は今すぐにでも逃げ出したいが

後ろを見せたとたんに襲い掛かってくるだろう

そしてグチャグチャの死体に・・・・・・・

それだけはイヤだ


だが無情にもそんな事を考えていると、一斉にカマキリが襲い掛かって来た

持っていた槍を振り回しても、あっさりと絡め捕られ槍を折られてしまう

そんな時後ろの方で、表現できない音が鳴り始めていた


その時になって初めて風が起きているのに気が付いた

カマキリ達も逃げ始めている

ゆっくりと後ろを見て観るとそこには・・・・・・竜巻が起こっていた

しかもこっちに向かって来ている

その光景を見て俺は腰が抜け、その場に座り込んでしまった

あとはそのまま意識を手放した








なんだか顔に触れている

何かな、意識が戻りそうだ

不意に水が顔に掛かった

目を開くとそこには・・・・・・・なんだ

何かが通り過ぎて行った

動物だ「メーメー」鳴いている

それからかかって来た水も何だか臭い・・・まさか、オエェェェ

それは謎の動物のオシッコだった


一頻りにオシッコを吐き出していると

声を掛けられた

頭を上げて観ると、目の前に馬のような動物に跨る

人が居た

何か言葉を言っている様だが言葉が分からない

でも人が居て俺はそのまま意識を失ってしまった










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