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マリアンナの苦労
まごうことなく男顔なマリアンナ。
幼少のころから周りの女性たちに「美形」ともてはやされ、困惑していた彼女は、10のとき、自分の顔が武器になると理解する。
それから、若き王太子は努力した。
女言葉を覚え、男言葉を喋り、ダンスも両方取得。政ごとからレースの編み方、果ては市井の流行まで学んだのだ。
そのかいあってか、
最新の貴族の未婚令嬢150人に聞きました!夫にしたい人ランキング(王室調べ)
では、ダントツトップに躍り出た、素晴らしい女性(?)に成長していたのだ。
だが、今はそんなことを考えている場合ではないだろう。
「ほう、やるな。
貴様のことも教えてもらおうか」
「そんなかっこいいのに女なんてもったいねぇ。
まあいいや、エドワード・リーズ、25、男、スパイ。
こんなとこだ」
「無駄口を叩くな、スパイ。
黒髪、碧眼、オーカス公国か?
しかし、顔と名前はエリボワだ」
国籍だけでも知りたいが、言語は共通、外見はハーフだ、難しいだろう。
だが、まだ方法は残されている。




