21:『パイルバンカーのその後』
参考:http://weddingxsong.com/scene/entrance/1747/
♪パイルバンカーのテーマソング 〜ゼクし○の曲に合わせて〜♪ 作詞:サイカ・蜂谷
パパパーン
パパパーン
パパパン、パパパン、パパパン、パパパン、パイールバンカー強いぞ最強だ♪
世界の統合にも大活躍♪♪
寿命も魔力も異常だ
人の枠にはもう収まらない
それでも人の中で生きている
近く新しい国を作るそうだ
そうして男は伝説へと変わっていく
新しい世界になっても、その未来が続く限り・・・・・・・
「はぁ・・・。」
あれから幾月もの時が流れた。
僕だけが寿命が延びた事を三冬もシェスタも嫌がらないでくれた。そもそも種族間で寿命が異なるこの世界においてあまりこだわらないらしい。二人が死んだ後は新しい嫁を迎えて下さいとまで言われてしまった。ただし存命中の浮気は御法度です。
子供達は旅立ち、今やAランク冒険者として頑張っているそうだ。まぁ親父達はSSSランク冒険者なんだけど・・・。
溜息を付いているのは理由がある。
例の曲だ。
サイカがおもしろ半分で作った曲がこれほどまでに子供達に受けるとは思ってもいなかった。今や吟遊詩人で知らない者はいないし、何処の国に言っても子供達が口ずさむ事が出来る。
サイカ恐るべし・・・。
これは痕佐さんやムニルさんを吸収した事によって大きくなった世界でも変わらない。
むしろ痕佐さんが出した吸収する為の条件、「巨大獣との立ち会い」が歌の広まりに拍車をかけたとも言える。これは僕達の世界に彼等を招いた場合の僕達の安全を守れるかということを痕佐さんが心配してくれた結果なのだけど、まさか全世界に中継されるとは・・。
世界礎獣恐るべし。
世界礎獣とは彼等(玄斗やユミールさん達)を示す言葉だ。
全員が一つの世界に統一された事によって始めるの女神が現れて色々な事を教えてくれた。
僕が知っているのは万州を倒し、イレギュラー的に世界礎獣と同等の扱いをしてもらっているからだ。
そんなこんなで僕は「力」、「立場」、「知識」共に普通の人のそれを大きく逸脱した存在になってしまった。それに合わせて有名になりすぎたし、三冬達も良い年(こう言うと怒る)になってきたので誰も居ない土地を自分の物として隠居暮らしを始めた。
魔物や獣はなんとでもなるし、物流はサイカか僕がなんとでもできるので暮らしに困る事は無い。
暫くはゆっくりと時を過ごすつもりだ。
開拓し始めた時に行き倒れの姉妹を保護した所為で、なし崩し的に人が集まり街となって来たけれど、この方針を変えるつもりは今の所無い。
色んな国から興国のお祝いが届いているけれど気にしない。
その宛名が僕宛なのも気にしたら駄目だ。
近く遊びに来る子供達に丸投げして逃げるのも一興かな?
最近はパイルバンカーの出番も少ない。
それだけが不満だけどおおむね平和。
そんな風に僕の世界は動いています。
「世界の危機が訪れた時、伝説のパイルバンカーが復活する!」 by玄斗
これにて終了となります。
お付合い下さりありがとうございました。
作者的にはやりたい事が出来たので終わりにしたのですが、思ったよりも長くなってしまいました。短期集中とうたっておきながら一ヶ月以上に渡った事、改めてお詫び申し上げます。
ちなみにやりたかったこととは
・「貴方が落としたのは、この金のパイルバンカーですか?それともこの銀のパイルバンカーですか?」第02話『金と銀のパイルバンカー』
・「三点バースト」第07話『パイルバンカー!三点バースト!!』
・「全身之杭撃武器也」第15話『パイルバンカーVS剣聖』
・「僕のパイルバンカーが彼女に侵入した・・・」第16話『パイルバンカー進化した?』
・「パイルバンカーのテーマソング」第21話『パイルバンカーのその後』
の五つでした。
パイルバンカーの戦闘など納得できてない部分も多々あるのですが、やりたい事が出来たのでだらだらと延ばす事はしないでおきます。
もっとも、番外編を書くかも知れませんが・・・。
それではまた何処かでお会いできれば幸いです。
また最後になりましたけど、ここまでお付合い下さった皆様に改めて御礼申し上げます。
(2014/6/8)105秋




