6 貧民
マリエールが今やってる貧民に食事を与えるやり方では根本的な解決にならない。食事を与えても数時間後にはまた飢える。
6 貧民
たとえ飢えた貧民がいなくなっても貧民は貧民だ。我々の施しなくなればまた飢える事なる。飢えない生活を保障する事はできないだろうか。流通でなんとかならないだろうか。マリエールはエリックに相談した。
「飢えた貧民に施ししてもその場限りだわ。何時間かしたらまた飢える事になるわ。飢えない生活を保障でないかしら。流通を通じて
なんとかならないかしら。」
エリックはマリエールのその言葉を待ってたようだった。
「難しい事業だよ。開拓村って言うんだ。まだ未開の地を畑にするのだ。容易い事じゃないよ。水の供給も必要だ。開拓中食事の提供も必要だ。衣食住の提供が必要になる。決断が必要だ。」
マリエールしばし迷った。決意した顔付きになり、
「エリックも協力してくるれわね。」
エリックは頼もしい顔付きになって、
「もちろん」
と言った。
先ずは、どこに開拓村をどの規模で作るかだ。それにより水の供給をどうするかどのように開拓するのかが決まってくる。衣食住をどのように提供するか決まってくる。
マリエールとエリックは、伯爵領の海辺の草原を開拓村する企画書を伯爵に提出した。伯爵はマリエールに、
「あの地は、これまで何度開拓に取り組んで、その度に失敗してきたいわく付きの物件だぞ。それでも開拓に乗り出すつもりか。」
伯爵は可哀想な子ども見る目でマリエールを見た。マリエールは、
「失敗の原因は掴んでいます。対策は怠りません。必ず成功させます。お任せ下さい。」
伯爵はマリエールへの追及をやめない。
「失敗の原因を申してみよ。」
マリエールは平然と、
「原因は塩害と水不足です。水不足は灌漑事業でなんとかします。塩害は根本的な解決方法はありません。でも塩害に強い作物を栽培したり土を入れ替える客土という方法で対策しようと思っいます。」
良く判っていると思った。良く対策を練ってると思った。きっと成功すると感じた。
「それでは任せよう。必要な物は揃えよう。見事に開拓村を成功させてくれ。」
それから、マリエールとエリックは灌漑事業に取り組んだり、客土を施工して耕して作付けした。貧民に畑を与え開拓村は完成した。最初の海辺の作物の収穫はほんのちょぴり塩からかった。それもまぁいい塩加減とマリエールは満足した。伯爵は、
「まぁ、成功と言えよう。塩の影響はあるが、僅かな影響た。十分に満足だ。」
と言った。飢える事が心配な貧民は十分に減った。後に残った貧民は障害を抱えた者や傷病者なので別の村を作って手厚く看護した。
一応、開拓村を完成したマリエールは、エリックにお礼を言った。
「エリック、あなたのお陰で開拓村が完成したわ。お礼として薔薇を一輪贈るわ。」
マリエールは一輪の薔薇をエリックに手渡しした。エリックは、
「愛を感じるよ。」
「随分と、安っぽい愛ね。」
エリックはマリエールの皮肉にも関わらず、胸ポケットに薔薇を挿して、
「愛のしるし胸の薔薇飾りさ。」
マリエールは呆れて物が言えないとばかりに、無言でエリックを眺めた。
根本的な解決をマリエールはエリックに尋ねた。開拓村ならその目的にあっていると言われた。海辺の草原が候補地になった。




