──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 商店街
[ 食堂室 ]で朝食を終えた後、《 宿泊施設 》が用意してくれた馬車に乗って《 商店街 》に到着した。
帰りは17時に来てもらう事にして、馬車には一旦《 宿泊施設 》へ帰ってもらった。
ハインツは《 商店街 》を歩くのが初めてらしく浮かれている。
ちゃっかりアタシの左隣を歩くハインツは、当然のようにアタシの左手を握っている。
ハインツの左手を握って歩くのはお兄ちゃんで、アタシの右隣を歩いて、アタシの右手を握るのはニィニだ。
背の高いお父さんはアタシの後ろを歩いてくれている。
前には宙に浮かんで見える透けているセフィが楽しそうに周囲を見ている。
透すけてるセフィ白狼神フェンリルって、膝から下したがあ・や・ふ・や・だから宙ちゅうに浮いてるように見えているんだよね。
イメージ的には “ 幽霊みたいな感じ ” かな?
ハインツハイベルツィウンツにもセフィ白狼神フェンリルの姿が見えていて、セフィ白狼神フェンリルの容姿に見み惚ほれる事が多い。
セフィ白狼神フェンリルからは中性的な雰囲気が醸かもし出だされているし、男性よりも女性に寄った童顔に見えるからだ。
ハインツハイベルツィウンツもアタシと同じでセフィ白狼神フェンリルに親近感を抱いだいてるのかも知れない。
アイベルファイラ
「 《 武器屋 》見えて来きましたよ。
ハインツハイベルツィウンツの武器を選びましょうね 」
お父さんアイベルファイラの言葉に対してお兄ちゃんディリアディアズと朝から妙に元気の無いニィニレンディムダンテムが力ちから強づよく頷うなづいている。
ハインツハイベルツィウンツの事になると、妙に息が合ってるんだよねぇ。
歳としの離れた弟って、ついつい世話を焼きたくなっちゃうくらい可愛い存在なのかもしれないね?
という訳で、最初に入にゅう店てんする店みせは、《 武器屋 》に決まった。
──*──*──*── 武器屋
ハインツハイベルツィウンツはお兄さんアイベルファイラ,ニィニレンディムダンテム,お兄ちゃんディリアディアズに囲まれている。
どんな武器がハインツハイベルツィウンツに合うのか──、妹アタシをそ・っ・ち・の・け・で、真剣に吟ぎん味みしている。
アタシには分からない事だから、セフィ白狼神フェンリルと一緒に店てん内ないを移動しながら武器を見る。
レミィンダティナ
「 見てよ、セフィ!
錫しゃく杖じょうが飾られてるよ!
シャンシャン鳴るヤツだよ! 」
セフィ
〔 エイミは錫しゃく杖じょうが好きですか? 〕
レミィンダティナ
「 好きって言うより、故日郷本を思い出だすんだよね。
時代劇でね、お坊さんが持って歩いてるの。
振ったり突いたりするとね、先端に付いてる金属の輪が “ シャンシャン ” って音おとを出だすんだよ。
杖の代わりに使ってたのカナーー? 」
セフィ
〔 錫しゃく杖じょうは殺さっ傷しょう力りょくが無さそうですね 〕
レミィンダティナ
「 うん。
殺さっ傷しょう力りょくの高い錫しゃく杖じょうって逆に恐いよ……。
武器な訳だし、何なにか特別な能力ちからでも付いてるのかな? 」
セフィ
〔 説明書きが付いていますね 〕
レミィンダティナ
「 えぇと……蛇や獣,毒虫や悪虫を避けたり、追い払う護身・防衛の効果がある。打だ撲ぼく攻撃も可能──って書かれてるね。
殺さっ傷しょう力りょくが無くて安心したかも…… 」
セフィ
〔 叩かれると痛いでしょうね 〕
レミィンダティナ
「 そだね。
でも大たいしたダメージは与えられないかもね 」
錫杖には長い用と短い用が飾られている。
短い用の方ほうが打だ撲ぼくするのに向いてそうな気がする。
当あたり所が悪かったら死んじゃうかも知れない。
態わざ々わざ武器を使わなくても其そ処こ等ら辺へんに有る物ものを使っても出来ちゃえるけどね!
物もの珍めずらしい武器の入荷が有った事を店員さんスタッフが教えてくれる。
店員さんスタッフにはセフィ白狼神フェンリルの姿が見えないから、アタシが1人で店てん内ないを見て回ってると思ってるんだろうね。
めっちゃグイグイ来くるぅ~~~~。
レミィンダティナ
「 えとぉ~~……武器の説明をしてもらえるのは有あり難がたいんですけど……アタシの一存で武器は買えないんです。
お父さんアイベルファイラとニィニレンディムダンテムとお兄ちゃんディリアディアズが財布の紐を握ってるので── 」
店員
「 弟さんの武器を選んでる人達の事だよね? 」
レミィンダティナ
「 うん 」
店員
「 背が高くてカッコイイ人達ばかりだね 」
レミィンダティナ
「 エヘヘ(////)
ニィニレンディムダンテムは実じっ兄けいだけど、お兄ちゃんディリアディアズと弟ハイベルツィウンツは異い母ぼ兄弟きょうだいだよ 」
店員
「 異い母ぼ兄弟きょうだい?
通どおりで似にてないと思ったよ 」
レミィンダティナ
「 武器を売りたいなら、お財布を持ってない子供のアタシよりも、財布の紐を握ってるお父さんアイベルファイラにプッシュしてね。
銀ぎん髪ぱつ赫かく眼がんのエルフ族だよ 」
店員
「 あぁ……あの耳の長い人ね。
財布の紐、固そうだなぁ~~ 」
レミィンダティナ
「 売り込み、頑張ってね。
お兄さん 」
アタシは自分から店員さんスタッフから離れる。
店員さんスタッフがセフィ白狼神フェンリルに転ポ移イされちゃったら可哀想だからね!
アタシは再びセフィ白狼神フェンリルと一緒に武器を見ながら店てん内ないを歩く。
どのくらい経ったのか、声こえを掛けられる。
アタシに声こえを掛けたのはお兄ちゃんディリアディアズだ。
レミィンダティナ
「 お兄ちゃんディリアディアズ──。
ハインツハイベルツィウンツの武器は決まったの? 」
ディリアディアズ
「 あぁ、無事に決まったぞ。
次の店みせに行く事になった 」
レミィンダティナ
「 そうなんだ 」
お兄ちゃんディリアディアズはアタシの左手を握ると出で入いり口ぐちに向かって歩あるく。
出で入いり口ぐちに着くとハインツハイベルツィウンツが走って来きて、抱き付いて来きた。
レミィンダティナ
「 どうしたの、ハインツハイベルツィウンツ? 」
ハイベルツィウンツ
「 レミィレミィンダティナお姉ちゃん!
姿が見えなかったからぁ── 」
レミィンダティナ
「 セフィ白狼神フェンリルと一緒に武器を見てたんだよ 」
ハイベルツィウンツ
「 セフィと一緒……(////)
じゃあ、安心だね! 」
ハインツハイベルツィウンツは花が咲いたような笑顔を見せる。
なんて眩まぶしい笑顔なんだろう。
低学年の男児は何なんでか分からないけど、可愛いね!
──*──*──*── 防具屋
《 武器屋 》での買い物が終わった後あとは、《 防具屋 》へ向かう。
《 防具屋 》でハインツハイベルツィウンツに合う防具をお父さんアイベルファイラ,ニィニレンディムダンテム,お兄ちゃんディリアディアズが真剣な面お持ももちで見み繕つくろう。
《 防具屋 》にも色いろ々いろあって、大人用の防具しか取り扱わない《 防具屋 》の方ほうが多い。
未成年の子供が着用する防具を取り扱う《 防具屋 》は少ないみたい。
セフィ白狼神フェンリルが精霊さんに頼んで、子供用の防具を取り扱っている《 防具屋 》を探してくれて、ハインツハイベルツィウンツにも着用が出来る防具を探す事が出来た。
アタシには防具品ひんの良よし悪あしなんて分からないから、飾られている防具品ひんをセフィ白狼神フェンリルと一緒に見ている。
購入した武器品ひん,これから購入する防具品ひんは≪ 都グロワナル ≫唯ゆい一いつの《 附与専門店 》で附与をしてもらうみたい。
附与は購入した武器,防具を少しでも長く使う為に付けるもので──、動きが鈍にぶくなると致命的だから軽減の附与は必須で、頑丈にする為に耐久性を上あげる附与を付けるのは冒険者の常識らしい。
靴には軽減の附与と駿しゅん足そくの附与をするのが定番みたいだから、戦闘に適した靴も買うんだろうな。
防具品ひんを買い終えたら、次に向かった店みせは《 ブーツ屋 》に決まった。
《 靴屋 》は主おもに普段に履く靴を販売している店みせで、《 ブーツ屋 》は主おもに戦闘をする冒険者や旅たび人びとが履くみたい。
《 ブーツ屋 》でハインツハイベルツィウンツに見合うブーツを買い終わったら、《 附与専門店 》へ向かう。
《 附与専門店 》に購入した武器,防具,ブーツを預けて、リストから選んだ魔法マジックを附与してもらう。
附与する魔法マジックに依って金額が違う。
安い魔法マジックから高い魔法マジック迄、幅広い。
リストを見せてもらったけど、冒険者の大半が御世話になる軽減魔法,耐久魔法,駿しゅん足そく魔法の値段は割りと高かくて吃驚した。
武器,防具には軽減魔法,耐久魔法だけじゃなくて、他ほかにも魔法マジックを附与するみたいだし、ブーツにも軽減魔法,耐久魔法,駿しゅん足そく魔法以外の魔法マジックを附与するみたい。
合計したら、一体幾いくらになるんだか。
レンディムダンテム
「 テイナレミィンダティナ、短剣と杖を出だしてくれ 」
レミィンダティナ
「 え? 」
レンディムダンテム
「 新しく使える魔法マジックが追加されているからな。
テイナレミィンダティナの武器にも附与する 」
レミィンダティナ
「 アタシ、マトモに戦えないよ? 」
ディリアディアズ
「 いや、LVレベルが低いんだ。
附与はしといた方ほうが良いい。
折角だ、武器以外の装備品ひんにも附与をしよう 」
レミィンダティナ
「 でも、値段が── 」
アイベルファイラ
「 レンダレミィンダティナ、子供は金額の心配をしなくて良いいんです。
こう見えて、ワタシもディアスディリアディアズもお・金・持・ち・なんです★
附与代くらい支払えますよ 」
ディリアディアズ
「 《 冒険者ギルド 》で依頼クエストを受ければ直すぐに取り返せる金額だ。
ティナレミィンダティナが遠慮する必要は無い 」
レミィンダティナ
「 …………………… 」
アイベルファイラ
「 レンダレミィンダティナ、装備品ひんを外はずしましょう 」
アタシに拒否権は無いみたい。
アタシの装備品ひんはニィニレンディムダンテムの手で外はずされてしまった。
流さす石がは騎士団団員長だね。
装備品ひんの外はずし方かた、手慣れてるなぁ~~。
アタシから外はずされた装備品ひんは、セフィ白狼神フェンリルが浄化クリーン魔法マジックを掛けて綺麗にしてくれた。
アタシの装備品ひんはハインツハイベルツィウンツの装備品ひんと一緒に唯ゆい一いつの《 附与専門店 》に預けられる事になった。
アイベルファイラ
「 次はワタシの旧友が経営している《 魔術具店 》へ行きましょう 」
レンディムダンテム
「 魔法マジック道具アイテムと違い〈 ノマ 〉でも使えるんだったな。
( そう言えば『 《 宿泊施設ホテル 》も紹介してくれる 』とか言っていたが──、その必要は無さそうだな )」
レミィンダティナ
「 魔法マジック道具アイテムは素マ質ナ持ちの〈 エナ 〉にしか使えなかったよね?
お兄ちゃんディリアディアズも魔法マジックが使えるの? 」
ディリアディアズ
「 あぁ、少しだけな。
大たいした魔法マジックは使えないがな 」
アイベルファイラ
「 ディアスディリアディアズの魔法マジックは戦闘には向かないんだよ 」
レミィンダティナ
「 そうなの?
でも魔法マジック道具アイテムが使えるんだから凄いよね! 」
ディリアディアズ
「 不自由を感じた事は無いな(////)」
アイベルファイラ
「 うわぁ~~ディアスディリアディアズが照れちゃってるね。
可愛いなぁ~~ 」
ディリアディアズ
「 余計な事を言うな!(////)」
レンディムダンテム
「 《 魔術具店 》へ行く前まえに《 道具アイテム屋 》へ行こう。
父さんアイベルファイラの知り合いに会うなら話はなしも長なが引びくだろう 」
アイベルファイラ
「 仕方無いですね。
先まずは普通の《 道具アイテム屋 》へ行くとしましょう 」
そんな訳で《 附与専門店 》を出でたら、一般的な《 道具アイテム屋 》へ向かう事になった。